喧騒の中 塔の最上階の窓から
ラッパの音色が かすかに聞こえてくる。
このラッパは一時間ごとに
4つの窓からそれぞれ違う方向に向かって
同じメロディで吹かれているが
この演奏途中で止まってしまうようだ。
これは昔クラクフにタタール人が攻め込んできた際
この危機を町中に知らせようとラッパ吹きが
ラッパを吹いていた最中にタタール人が放った矢に
喉を射抜かれて絶命してしまったという伝説があり
そのラッパ吹きのことを悼み忘れないために
途中で終わらせているのだそうだ。
この伝統は中世から今日まで続いている。
この曲は ポーランドでは
「ヘイナウ・マリアツキ」
といって親しまれており
ラジオからも 正午の時報としても使われている。
また 中世の時代には 防壁門の朝夕の開閉を
知らせるために演奏されたそうだ。
(web資料から)
余談だが この ”ラッパ吹き” は
消防士試験に合格した団員の中から限られた
一部の人しか就けない職業なので
プライドを持って仕事をしているそうだ。
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