アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

脱力しろっていわれても

2014年09月04日 | ピアノ
メトロノーム練習の話で書いたけれど、あやふやなところがあると「うっ」と力が入ってしまうのって、あれはなんでしょうね。別に力んだから弾けるってものじゃないのに。

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と思いまして、前に荒く読んで放っておいた「ピアニストの脳を科学する 超絶技巧のメカニズム」という本を引っ張り出してきました。

そうしますと、ズパリ第六章は「ピアニストの省エネ術」ってことで、ピアノがうまい人ってのは無駄なところで力まない人という話が詳しく載っています。

1、5でトレモロさせたとして、ピアニストと初心者を比べると、初心者は残りの指が「ぴん」ってなりがちなのです。ピアニストの2、3、4はもっとだらんと下向いてる。おゆき先生の言った、「ピンってなってるのは力入ってる証拠」というやつですね。

筋肉を固めたくなっちゃうのはなんでかというと、固めたほうが正確な動きができるから。たとえば針に糸を通すときに、息詰めて「うっ」て固まってやるみたいな。

ピアノを打鍵したときの筋肉の動きを調べると、ピアニストも初心者も打鍵前の動きは似ていて、手を持ち上げるための筋肉が収縮します。でも次に打鍵するときは、初心者の場合、腕を伸ばすための筋肉が収縮しているのに対して(蝿叩き弾き)、ピアニストのほうは単にさっき縮めた筋肉を緩めているだけ(すると重力で下へ)という違いがありました。

じゃーその理屈を聞いたので、明日から初心者が重力利用で打鍵できるかというとそうはいかなくて、それじゃ狙いが定まりません。日常動作で、狙って筋肉収縮という動きは多いけれど、狙って筋肉弛緩という動作は少ないので、ふつうそっちのほうが苦手なのです。脳みそのメカニズムからいっても、収縮させるより弛めるほうが多くの脳部位の活動を必要とするとか(o_o)

そんなこんなで、筋肉収縮最小限で、打鍵コントロールするってのは、熟練の技なのね。難しいのは当たり前です。

私程度であっても、たとえば先月ピアノを始めた人よりはずいぶん無駄な力を入れずにピアノを弾けているはずだけれども、その中で「うっ」ってなっちゃうのは迷いがあるときというか、短時間に急に軌道修正しようとするときなのかなと思います。そういうときはまさに「針の糸通し」の構えになっちゃうんだよね。

頭を整理して、そういう迷いを払拭すれば、私なりの脱力でコンスタントにその部分が弾けるようになるけど、そういう自然に力が抜けている状態で弾いているときの動きの精度が不十分で、結果としてミスタッチをしたり、それがさらに次の「うっ」を引き起こしてより深刻なミスを誘発したり。まぁそんな感じになってしまいます。

ところで、この本の少し先のほうには、こんなことが書いてあります。筋肉に対して脳が送る信号にはノイズが混ざりますが、そのノイズは筋肉に大きな力を発揮させるときほど大きくなります。なので、脱力して(あまり筋力を使わずに)弾ければノイズも減り、より正確に身体を動かせる、と。

一見すると、さっきの、「筋肉を固めたほうが正確な動き」という話と逆やん、という気がしますが、なんと考えたらいいのか…

あらまぁなんと不親切な本。ということで、つづく。


---- ところで、メトロノームですが:
私が持ってるのはちっこくて四角いの。あまり前に買ったので、今探すと見当たらないけど、
日工 メトロノーム Hi-mini キュート アイボリー 321
これに似てます。たぶんメーカーも同じ。3000円しなかったような気がするんだけど!?

でも、検索してたら、やっぱり木のやつがかっこいい~
ウィットナー メトロノーム スーパーミニタクテル(木製) マホガニー model No.880210
けど、高いねコレ。

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「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
(今回もイラストはまたろう)
コメント (6)
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