アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

「息子は詐欺!?」の積極的な意味

2014年09月01日 | 生活
「息子はサギ!?」という、どっきりなポスターをご存知ですか?

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神奈川ローカルのポスターなので、私も友人から教えてもらって知りましたが、こんなの:


これは元々、振り込め詐欺の撲滅キャンペーンなのですが(参考: 「息子はサギ!?」 神奈川県警が振り込め詐欺撲滅へ新標語)
私を含む、中高生男子の母たちの間では、下記のような文脈で使われています。

例1: 「宿題やったの?」「やったやった」
例2: 「テストどうだった?」「できたできた」
例3: 「こんな成績で進級できるの?」「大丈夫大丈夫」
例4: 「レポート提出したの?」「出した出した」

このような、「よくある」息子の受け答えは、「息子は詐欺」と思っておいたほうがいい。
個別に「やったやった詐欺」「できたできた詐欺」などと呼ばれることもある。

こういう、いい加減な請合い方をするのは、性格の問題であって男女によらないと思われるかもしれませんが、個人差は当然あるものの、明らかに率としては男女差があるようです。

中高生男子の約8割がこの「息子は詐欺」の常習者と思われます(アンダンテ周囲調べ)。

一方、女子は「ぜんぜんできなかった~」などとむしろ予防線を張るタイプが多いようです。

親の立場としては、このような詐欺的発言に対しては厳格な態度をとりたいところなのですが、最近の研究によれば、本人は必ずしも親に向かって嘘をつこうとしているのではないようなのです。これはどういうことかというと…

たとえば、本人が熱望する第一志望があって、受験学年になってて、当然模試とか何度も受けるわけだけれども、合格率30%ラインにすら一度も達しない、という場合、親としては入りたいならもっと必死で勉強しろよと思うのに、いっかな焦る様子もなく、ちんたらちんたらしている。どうするつもり、と問うと「だいじょうぶだいじょうぶ」と。

ここまではよくある「大丈夫詐欺」なんだけれども、こういう「息子は詐欺」の中で、実際に大丈夫になってしまうヤツが相当数存在するのです。

前述の例も、結果としては合格を果たし、親も塾も呆れたのですが、本人が後からいうには「合格率80%くらいだと思っていた」とか(何を根拠に??)。

こういう、根拠のない自信、というか、もうちょっと良くいえば「成功イメージ」っていうんでしょうか、そういうものを持っているほうが実際のところ奇跡は起きやすいようです。

よしぞうも、単位を限界まで落としまくって、進級は絶望的と思われていたところ、大借金返済して進級しました。

そんだけの借金(及第点からのマイナス分)を跳ね返して進級するなんてふつうありえないことなんですけど…
でも、本人が根拠もなく(?)楽観視してるとほんとに道が開けることもあるんです。

実際、よしぞうの体験談を聞いた後輩が、ふつうなら諦めてしまいそうな大借金を返して無事進級したそうです。具体的な成功イメージが役に立ったんですね。

こういうわけのわからない勝負強さというのは、私にはまったくないもので、私はそれこそ「合格率80%じゃ嫌なんです」と、2割落ちるんじゃ話にならないからといって、ぺたぺたぺたぺた、穴をふさいで、石橋を叩きに叩いていくわけです。

で、人って、自分にないものにひかれるじゃないですか。そんなこんなで「息子は詐欺」的パワーのある人に惚れて結婚してしまうということがありがちなんですけど、そうするとどうなるかというと。

夫に似た息子を授かる、ということかなりの確率で起こります。そして、「息子は詐欺」に悩まされる…

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コメント (22)
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