またろうは、もらったお小遣いの全て(←誇張ではない)を本と漫画に注ぎ込むので、山のように所有しているが、その大半は母が好むようなものでないことはわかっている。
←我が家に社会科得意な人はいない。血筋か!?
でも、たまに「このおもしろさを共有したい!!」と思うらしくて、「お母さんもこれ読んでみる?」とか薦めてくる。好みが非常にあさってなので、母の好みのスイートスポットにはまることは稀だけれども、私もまたろうがどんなものを好きなのか(そしてどんなものを母にも読んでほしいと思うのか)知りたいからなるべく読んでみることにしている。
先日からずっと、「信長協奏曲」という漫画を薦められていたんだけど、私がたまたま電車の行き帰り(読書タイムはほとんど電車中のみ)にしばらく古いDVDを見ていたため、数日たっても読まなかった。そしたらもう、毎日「読んでみた?」「今日は読んでみた?」「いつ読めそう?」とか矢の催促。
で、この土日と今日でようやくエンジンかかりました(^^;; 一冊目を読んでるときは「びみょう~」と思ったんだけど、三冊目くらいからがぜんおもしろくなって、今、九冊目まで一気に来たところ。
話はすっごいくだらない設定で、現代の高校生(筋金入りのちゃらんぽらんなやつ)がタイムスリップして織田信長をやるはめになってしまうというものなんだけど、なにしろ授業なんかまじめに聞いてないヤツなんで、明智光秀に殺される、なんてこともちゃんと覚えてないわけですよ。なんか「あ」がついたような…「あいだくん」だっけ?? って調子(^^;;
しかも、織田信長~、知ってる知ってる、それって有名な人だよね。確か天下を取った!? (注: とってません)
ってくらいあやふや。
タイムスリップのときに、日本史の教科書を持ってたんだけど(かばんにちゃんと入れて持ち歩いてたなんて、不良にしてはまじめ-笑)、肝心なところを確かめようとしたとき燃やされちゃったんだよね。
そんなふうに、半端すぎる知識で織田信長をスタートして、でも自分は天下とる人だっていう勢いで、もうずんずん行動していくわけ。でも根が不真面目だからどこもかしこもゆるくて、でもそのゆるさが豪胆さや、器の大きさともなって、すっぽりと織田信長というポジションにハマり、結果として戦国の世界の中でぶいぶいいわしてくんです。
私は、この主人公よりほんのちょっとまじめなので、織田信長が明智光秀にやられちゃうとかくらいのことは覚えてます。というか、近年まで私の日本史に関する知識って、もうちょっとやそっとしょぼいどころじゃなかったんですけど、カオスだったんですけど、はなひめの受験をきっかけに、大筋は理解したんです。といっても小学生レベルだけど。
そういう状態でこういう漫画を読むと、おぼろげに聞いたような人の名前や戦いの名前が、まったく聞いたことないことと混ざっていろいろ出てきて、どこまでが本当の話? (といってわるければ教科書にいちおう史実として載っている話)というのが気になってきて。
それで、「もういちど読む 山川日本史」なんて本を引っ張り出してきてみたりして。この本は、やはりはなひめの受験の際に買ったんだけど、いわゆる高校用の山川の日本史教科書に似たつくりの一般書籍。なんとなく通読しやすくリライトしてあるのかな? 比較してないから知らないけど。小学生用の教材(主に日能研の)を読んでうまく話がつながらないときとかにたまに読んでたものです。
織田信長についての記述を確認してみると、たったの一ページ分くらい。これじゃ、知りたかったディテールはほとんどわからないけど、とりあえず大雑把な時系列がね。浅井、朝倉あたり滅ぼすより先に室町幕府を滅ぼしてたんだ~って、そんなことも知らなかったので何かと新鮮です。
信長部分は一ページくらいで終わっちゃったので、ちょっと前からめくって、「ヨーロッパ人の来航」ってところから読んでみた。
そしたら、ほら、日能研のテキストだと、なんか突然ポルトガル人が種子島に来たみたいな印象だったけど、この本だと、ヨーロッパ人がアジアに来たくてもイスラム勢力が邪魔で陸路を来られなかった、そこで、スペイン人は大西洋側から、ポルトガル人は逆にアフリカの南を回って、いずれも地球的規模の航路を使ってアジアまで進出してくる、というようなことが書いてあるんです。これは楽しい。中学受験のときは、イスラム勢力のことなんか1ミリも考えなかったものね。
そんなこんなで、「山川日本史」を読んでいくとおもしろいんですよ。おもわずマーカーなんかも取り出しちゃって、でも試験準備じゃないから、覚えなきゃいけないところにではなくて、「へぇ~」と思ったところに印をつけてくの。いわゆる「へぇ」ボタンってやつ。
私は高校のとき日本史を取ってないし、高校レベルの日本史は白紙。もっとも、そのとき教科書を読んでも、あまりに取っ掛かりがないのでつまらなくって結局勉強しなかっただろう。取っ掛かり、というのは、たとえば中学受験で習う程度の歴史。
いまから、いまさら、日本史の教科書を読んでいくと楽しめるのかも。なんの得も(世の中への貢献とか、共通一次(古)の点数アップとか)ないけれど。そんなことをいえば、私がピアノを弾くのだって、別になんの得もないわけだから、変わらないっちゃ変わらない。いろいろ知っていくと、楽しみが深まったり広がったりするってところも似ている。60歳くらいになったときに、高校教科書レベルの日本史なら知ってるって、けっこういいかもなぁ(旅行の楽しみとか?)。
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「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)
「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
(今回もイラストはまたろう)
←我が家に社会科得意な人はいない。血筋か!?
でも、たまに「このおもしろさを共有したい!!」と思うらしくて、「お母さんもこれ読んでみる?」とか薦めてくる。好みが非常にあさってなので、母の好みのスイートスポットにはまることは稀だけれども、私もまたろうがどんなものを好きなのか(そしてどんなものを母にも読んでほしいと思うのか)知りたいからなるべく読んでみることにしている。
先日からずっと、「信長協奏曲」という漫画を薦められていたんだけど、私がたまたま電車の行き帰り(読書タイムはほとんど電車中のみ)にしばらく古いDVDを見ていたため、数日たっても読まなかった。そしたらもう、毎日「読んでみた?」「今日は読んでみた?」「いつ読めそう?」とか矢の催促。
で、この土日と今日でようやくエンジンかかりました(^^;; 一冊目を読んでるときは「びみょう~」と思ったんだけど、三冊目くらいからがぜんおもしろくなって、今、九冊目まで一気に来たところ。
話はすっごいくだらない設定で、現代の高校生(筋金入りのちゃらんぽらんなやつ)がタイムスリップして織田信長をやるはめになってしまうというものなんだけど、なにしろ授業なんかまじめに聞いてないヤツなんで、明智光秀に殺される、なんてこともちゃんと覚えてないわけですよ。なんか「あ」がついたような…「あいだくん」だっけ?? って調子(^^;;
しかも、織田信長~、知ってる知ってる、それって有名な人だよね。確か天下を取った!? (注: とってません)
ってくらいあやふや。
タイムスリップのときに、日本史の教科書を持ってたんだけど(かばんにちゃんと入れて持ち歩いてたなんて、不良にしてはまじめ-笑)、肝心なところを確かめようとしたとき燃やされちゃったんだよね。
そんなふうに、半端すぎる知識で織田信長をスタートして、でも自分は天下とる人だっていう勢いで、もうずんずん行動していくわけ。でも根が不真面目だからどこもかしこもゆるくて、でもそのゆるさが豪胆さや、器の大きさともなって、すっぽりと織田信長というポジションにハマり、結果として戦国の世界の中でぶいぶいいわしてくんです。
私は、この主人公よりほんのちょっとまじめなので、織田信長が明智光秀にやられちゃうとかくらいのことは覚えてます。というか、近年まで私の日本史に関する知識って、もうちょっとやそっとしょぼいどころじゃなかったんですけど、カオスだったんですけど、はなひめの受験をきっかけに、大筋は理解したんです。といっても小学生レベルだけど。
そういう状態でこういう漫画を読むと、おぼろげに聞いたような人の名前や戦いの名前が、まったく聞いたことないことと混ざっていろいろ出てきて、どこまでが本当の話? (といってわるければ教科書にいちおう史実として載っている話)というのが気になってきて。
それで、「もういちど読む 山川日本史」なんて本を引っ張り出してきてみたりして。この本は、やはりはなひめの受験の際に買ったんだけど、いわゆる高校用の山川の日本史教科書に似たつくりの一般書籍。なんとなく通読しやすくリライトしてあるのかな? 比較してないから知らないけど。小学生用の教材(主に日能研の)を読んでうまく話がつながらないときとかにたまに読んでたものです。
織田信長についての記述を確認してみると、たったの一ページ分くらい。これじゃ、知りたかったディテールはほとんどわからないけど、とりあえず大雑把な時系列がね。浅井、朝倉あたり滅ぼすより先に室町幕府を滅ぼしてたんだ~って、そんなことも知らなかったので何かと新鮮です。
信長部分は一ページくらいで終わっちゃったので、ちょっと前からめくって、「ヨーロッパ人の来航」ってところから読んでみた。
そしたら、ほら、日能研のテキストだと、なんか突然ポルトガル人が種子島に来たみたいな印象だったけど、この本だと、ヨーロッパ人がアジアに来たくてもイスラム勢力が邪魔で陸路を来られなかった、そこで、スペイン人は大西洋側から、ポルトガル人は逆にアフリカの南を回って、いずれも地球的規模の航路を使ってアジアまで進出してくる、というようなことが書いてあるんです。これは楽しい。中学受験のときは、イスラム勢力のことなんか1ミリも考えなかったものね。
そんなこんなで、「山川日本史」を読んでいくとおもしろいんですよ。おもわずマーカーなんかも取り出しちゃって、でも試験準備じゃないから、覚えなきゃいけないところにではなくて、「へぇ~」と思ったところに印をつけてくの。いわゆる「へぇ」ボタンってやつ。
私は高校のとき日本史を取ってないし、高校レベルの日本史は白紙。もっとも、そのとき教科書を読んでも、あまりに取っ掛かりがないのでつまらなくって結局勉強しなかっただろう。取っ掛かり、というのは、たとえば中学受験で習う程度の歴史。
いまから、いまさら、日本史の教科書を読んでいくと楽しめるのかも。なんの得も(世の中への貢献とか、共通一次(古)の点数アップとか)ないけれど。そんなことをいえば、私がピアノを弾くのだって、別になんの得もないわけだから、変わらないっちゃ変わらない。いろいろ知っていくと、楽しみが深まったり広がったりするってところも似ている。60歳くらいになったときに、高校教科書レベルの日本史なら知ってるって、けっこういいかもなぁ(旅行の楽しみとか?)。
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「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
(今回もイラストはまたろう)