チェンバロの場合、ピアノと違って、強く打鍵したからといって大きな音は出ないけれど、演奏が平板なわけではない。
←チェンバロさわりたかった
もちろん、ストップを切り替えるとか、音が重なるとかいったことによっても感じる音の大きさが変わる。それのほかに、個々の音をコントロールする方法の基本は「長さを変えること」。音符の分の長さが終わったあとでも、ちょっと指を離さずに残すとか、そういうところが重要らしい(よくは知らないんだけど)。
ピアノとかで練習しても、チェンバロを弾く代わりにはならないと思うんだよね。
なにをいいたいかというと。
今日、チェンバロのコンサートを聞いてきたんだけど、その演奏者(中川 岳: 今年の国際古楽コンクール鍵盤楽器部門第一位)というのが、
・またろうと同い年で…若い!! まぁそれはいいんだけど
・2010年から独学でチェンバロを始め…え(o_o)
・2012年に東大入学。あれ? 受験勉強とチェンバロ勉強の時期がもろかぶり
・2014年コンクール優勝
・おうちにチェンバロがない…なんじゃそりゃ
ということでいろいろとわけがわかんない。
わかんないけど、ともかくすばらしいチェンバロですばらしい演奏、聞いてきました。ちなみに無料です(これもよくわからん)。
曲目は、前半が、ラインケンからクープランまで。後半が、フィオッコからバッハまで。
すごく乱暴にまとめると、前半は、古楽好きとかじゃなくてふだんピアノ曲しか馴染みがない人にはやや単調というか退屈で、気持ちよくお休みになってる方も続出だったんだけど(私もクープランで一時気絶)、
休憩後は一転して、フィオッコはとても馴染みがある感じ。いや、フィオッコさんて誰か知らないんですけどね。聞いた感じはとても…メロディックというか。今の曲(?)っぽい。
さらにバッハとなるとそれはもう現代ピアノでもよく聞く曲なわけです。特に最後に演奏されたパルティータ第二番とか。なるほど今日聞いた曲の中ではいちばんピアノに「合いそう」な気がしますが(聞きなれているからそう思うだけかもしれないけど)、でもチェンバロで聞くのとピアノで聞くのとやっぱりノリが違います。どう違うのかうまく説明できないんだけど。
で、パル2だったらよく知ってる曲だけど、「えっこれバッハ!?」って印象的な曲がありました。
チェンバロ演奏の例→Christophe Rousset のBach Fantasia a-Moll BWV922
ピアノ演奏も貼っておきますが→ブレンデルの演奏でBach Fantasia a-Moll BWV922
なんかこれをブレンデルさんが弾くと、ピアノでもいいような気がしちゃいますけどこれは明らかにチェンバロのほうが弾きやすそうな曲です。でも、なんか曲の中身は妙に新しいようにも聞こえるのですが…これ、バッハの初期の作品だそうです。そうなんだ??
----今日のプログラム解説から:
曲の各部分における同じ音型の執拗な反復、半音階進行の上でこれまた執拗に繰り返される不協和音、予想を裏切るような和声の進行などは、狂気そのものとも言えよう。これらの特徴はバッハが20歳の時に遠くの街まで出かけ、4週間の休暇を無断で4か月に延ばして聴いたという逸話の残るブクステフーデのオルガン音楽の影響とも考えられようが、それにもまして極端である。
----
この若々しい文章は、中川くん本人によるものです。プログラムからバッハ部分全部引用したいくらいおもしろかったけど、やっぱりバッハって、ピアノの演奏会で聞くのと、チェンバロの演奏会で聞くのと、すごく位置づけが違ってるところが興味深いですよね。今日はちょっと違うバッハさんに会った気分です。
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「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
(今回もイラストはまたろう)
←チェンバロさわりたかった
もちろん、ストップを切り替えるとか、音が重なるとかいったことによっても感じる音の大きさが変わる。それのほかに、個々の音をコントロールする方法の基本は「長さを変えること」。音符の分の長さが終わったあとでも、ちょっと指を離さずに残すとか、そういうところが重要らしい(よくは知らないんだけど)。
ピアノとかで練習しても、チェンバロを弾く代わりにはならないと思うんだよね。
なにをいいたいかというと。
今日、チェンバロのコンサートを聞いてきたんだけど、その演奏者(中川 岳: 今年の国際古楽コンクール鍵盤楽器部門第一位)というのが、
・またろうと同い年で…若い!! まぁそれはいいんだけど
・2010年から独学でチェンバロを始め…え(o_o)
・2012年に東大入学。あれ? 受験勉強とチェンバロ勉強の時期がもろかぶり
・2014年コンクール優勝
・おうちにチェンバロがない…なんじゃそりゃ
ということでいろいろとわけがわかんない。
わかんないけど、ともかくすばらしいチェンバロですばらしい演奏、聞いてきました。ちなみに無料です(これもよくわからん)。
曲目は、前半が、ラインケンからクープランまで。後半が、フィオッコからバッハまで。
すごく乱暴にまとめると、前半は、古楽好きとかじゃなくてふだんピアノ曲しか馴染みがない人にはやや単調というか退屈で、気持ちよくお休みになってる方も続出だったんだけど(私もクープランで一時気絶)、
休憩後は一転して、フィオッコはとても馴染みがある感じ。いや、フィオッコさんて誰か知らないんですけどね。聞いた感じはとても…メロディックというか。今の曲(?)っぽい。
さらにバッハとなるとそれはもう現代ピアノでもよく聞く曲なわけです。特に最後に演奏されたパルティータ第二番とか。なるほど今日聞いた曲の中ではいちばんピアノに「合いそう」な気がしますが(聞きなれているからそう思うだけかもしれないけど)、でもチェンバロで聞くのとピアノで聞くのとやっぱりノリが違います。どう違うのかうまく説明できないんだけど。
で、パル2だったらよく知ってる曲だけど、「えっこれバッハ!?」って印象的な曲がありました。
チェンバロ演奏の例→Christophe Rousset のBach Fantasia a-Moll BWV922
ピアノ演奏も貼っておきますが→ブレンデルの演奏でBach Fantasia a-Moll BWV922
なんかこれをブレンデルさんが弾くと、ピアノでもいいような気がしちゃいますけどこれは明らかにチェンバロのほうが弾きやすそうな曲です。でも、なんか曲の中身は妙に新しいようにも聞こえるのですが…これ、バッハの初期の作品だそうです。そうなんだ??
----今日のプログラム解説から:
曲の各部分における同じ音型の執拗な反復、半音階進行の上でこれまた執拗に繰り返される不協和音、予想を裏切るような和声の進行などは、狂気そのものとも言えよう。これらの特徴はバッハが20歳の時に遠くの街まで出かけ、4週間の休暇を無断で4か月に延ばして聴いたという逸話の残るブクステフーデのオルガン音楽の影響とも考えられようが、それにもまして極端である。
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この若々しい文章は、中川くん本人によるものです。プログラムからバッハ部分全部引用したいくらいおもしろかったけど、やっぱりバッハって、ピアノの演奏会で聞くのと、チェンバロの演奏会で聞くのと、すごく位置づけが違ってるところが興味深いですよね。今日はちょっと違うバッハさんに会った気分です。
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「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)
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(今回もイラストはまたろう)