アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

聞き「流す」だけじゃもったいない(英語)

2014年10月22日 | 生活
私の知ってるフランス語といったら、「ボンジュール」と「メルシー」くらいなので…

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先日、アルゲリッチの映画を見たときは当然、ずっと日本語字幕を読んでいるわけですが。そうはいっても、仮に、日本語字幕が出るだけで、アルゲリッチの語る音声が「なし(無音)」だったらまったく違うものになっちゃいますよね。

当たり前です。人間の語りには、いろいろな抑揚や表情があって(アルゲリッチのそれは特に!!)、それが文字にならないニュアンスを豊かに伝えているのですから、それをそぎ落としたら超~もったいない。

だから、日本語字幕を読みながらも、しっかりアルゲリッチの言葉に耳を傾けています。いくら知ってるのが「ボンジュール」だけでも、たとえば英語と似た語があったり、ともかく日本語字幕であらかたの意味がわかるわけですから、「解体新書」を作った人々の苦労とはまったく違って(笑)手がかり豊富です。映画中、何度も似たような表現が出てくる場合もありますし、見ている間に、フランス語のあちこちが推測できてきます。

もっとも、フランス語を目にしたり耳にしたりする機会は普段はないので、掴みかけた部分もすぐ胡散霧消してしまうわけですけど。

英語音声日本語字幕で見ているときは、フランス語の場合より断然わかります。日本語字幕でおおよその意味がわかったうえでの聞き取りをするので、「英語でなんといってるのか」をかなりわかりながら見ることができます。字幕というのは、ほとんど「訳」とはいえないくらい「はしょって」あることも多いですから、英語ではこんなこといってるのに、字幕はこんなだ、とズレを楽しみながら見ていきます。

たぶん、英語学習の観点から価値があるのは、一回目の視聴ではなくて繰り返すところではないかと思います。一回しか見ないと、わからなかったところがだんだんわかっていく体験ができませんし、一回のみ見る中で新たに気づいたことがあっても、すぐ忘却の海に沈んでしまいます。繰り返すと、発見したことも頭に残りやすいですし、初回に聞き取れなかったところも少しずつ謎が解けてきます。そして成り行きや意味が頭に入ったところで、今度は英語字幕にして再度見てみるんです。そうすれば、聞き取れなかったところの「答え」がわかります。

もし、そうやって表示した英単語が、自分のまったく見たことないものであれば、そこで辞書を引いてもいいんですが(そこまでしたらかなり印象に残るでしょう)、そんなこといちいちやってられませんから、せいぜい一作品につき辞書引きは1~3回くらいに留めるべきかと思います。

さっき、「lad」という語を引いてみました。これは、18世紀にタイムトラベルしたアレックスが、(アレックスの父親の顔をした)トマス・ジェファソン(*)から呼びかけられるときに使われていた語です。「少年」とか呼びかけにつかう、ちょっと古めかしい単語だそうです。

でもまぁ、もともと、まったく新しい単語を仕入れるのに向く勉強法じゃないんで、謎が残っても気にしないのが吉でしょう。

それより、たとえば
What's that got to do with you and James? (その話のどこが、兄貴とジェームズに関係あるのよ!?)
とかいう表現が出てきたときに、get も do も with もものすごく馴染み深い単語だけど、ふーんそんなふうにいうんだ、とか思いますよね。そんな、知ってる単語の、知らない活躍を鑑賞するほうが楽しいと思います。

ともかく、このように「謎が解けていく」プロセスとか、英日のずれを楽しむには、映画サイズのものを丸ごと見るより、テレビドラマサイズのものを何回か繰り返しながら見ていくと早いんです。

(*)…これは私が買った「ファミリー・タイズ」の中の話で、「今夜はもうバック・トゥ・ザ・フューチャー」というものなのですが、「バック・トゥー・ザ・フューチャー」のパロディーになっています。タイムマシンはなくて、夢で行って醒めて帰るだけですけど。

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コメント (2)
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