アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

PTAのほろ苦い思い出

2017年03月17日 | 小学生活
「#PTAやめたの私だ」なんてタグが流行ってる話がMixiニュースに出ていて、まぁイマドキだなと思うわけですが(Twitterをしたことない旧人類なので)…気持ちはわかる。

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PTAは任意加入だなんてごく当たり前のことがようやくぼちぼち知られるようになったのはいいことだと思うよ。

強制だ当然だと錯誤させて全員加入させることでようやく成り立つPTAだったらそりゃやめたほうがいい。

我が家の子どもたちが小学生(公立小)だったころは、PTAを退会できるなんて発想もなく、ただ規定のとおりに(子ども一人につき一回以上は委員をやる)委員を引き受けた。活動時間を平日の10時から14時なんていう、午前半休でも午後半休でも対応できないようなところにぶつけてくるのがなんともしんどいのだが、年休はだいたい取りたいときにとれる仕事なのでいちおう不可能でもないといったところ。

活動時間がそんななのは別に規定というわけではないのだが、「多数派」の都合が「下の子が幼稚園に行っている間に」ということで動かせなかった。

そんな地域(専業主婦率がそこそこ高い)なので、ほんとにほんとにどうしても委員を引き受けられない人に、「介護というならその診断書を」とかまで迫った話は聞かなかった。せいぜい、長い気まずい沈黙が続く程度。

これが中学校(公立)になると、専業主婦率がぐっと下がり(パートに出る)、子どもへの関心もずいぶん薄くなるのか、もうとにかく引き受け手がない。引き受けられない事情を根掘り葉掘りしていっても不毛なのでいっそということで「公平に」くじ引きが行われたがその結果どうなるかといえば形式上委員にはなっても実際には学校に現れない。

まぁ無理やり引き受けさせるなんて、というか、無理やりボランティアの仕事をさせる(なんか変な表現だな)なんてできない相談なのだ。ほんと。

たとえばだけど、平日の日中がいい人もいれば、土日がいい人もいるんだったら、分ければいいんだよね。できる時間帯を選んで参加できる。これは真っ当に聞こえるので、うちの小学校でも「一人ひと係制度」なんてのが途中で編み出されて、運動会の当日に行って力仕事すればいい係もあったのだけど、なんのことはない、そうやって分割していくと、その仕事の割り振りやとりまとめをする中央の仕事は残り(というか増えて)それは委員の仕事になる(そして会議は平日の日中)。

私が年休を消費しまくって委員をしていたとき、しかし一番嫌なのはそのことではなくて、学校の要求が理不尽で高圧的なこと。

ラジオ体操は、平日の朝早くという、専業主婦であれ共働きであれ、とにかく誰も暇な人はいない時間帯に拘束されるので、引き受けられる人がほんとにいなくて、「引き受け手がいないので今年はラジオ体操なしにしたい」といっても、とにかく絶対やらなきゃダメ!! ラジオ体操がないなんて、校長のメンツにかかわるらしいよ~

それと、不審者情報が流れると、学校から委員に電話があって、クラス電話連絡網に流さなきゃいけないの。
それって私は会社でその電話受けて、でも連絡網は固定電話が書いてあるから、不在の家のほうが多いんで、延々と留守電に向かって
「本日11:00ごろ、●●児童公園の砂場に、50代くらいの男性が現れ、遊んでいた幼児二人にオ〇ッコをかけて立ち去りました。服装はグレーのパーカーにジーンズ…」
みたいなことを何度も(会議室にこもって)話し続けることになるわけよ。

自分が委員でなかったときには、逆の立場で、夜に会社から帰ってくると留守電にそういう情報が吹き込まれているんだけど、子どもはとっくに帰ってきてるし、なんの役にも立たない。

で、これはほんとにやめたくて、どうしても回したければ電話じゃなくてメールにしようって何度も掛け合ったけど、学校が回せいうたら委員はその連絡が必要かどうかなんて判断しないでとにかく回せってんで譲らなくて、平行線。

とにかく、学校がどうしても必要だと思ってる業務があるのなら、そしてそれを保護者が引き受けられないならば、予算つけて誰か雇うしかないでしょう。上記はいずれも、なくても困らないと思うけどね(市の防災メールに登録すれば同じ情報がもっとスムーズに来ます)。

あとは、学校がというんじゃないけど、とにかく「伝統で」やることになってる仕事がやめられないという…たとえば、なにか講演会の座席を埋める頭数とか、よその小学校の運動会に来賓として行くとか(たいてい会長さん)、そうやって来た他校のPTAの人にお茶出しをするとか…
(それって、講演会そのものをやめるとか、来賓システムをやめるとかすれば何も困らない)

ベルマークをみんなから集めて、委員さんが何度も学校に集まって、ちょきちょきして集計して、膨大な時間かけて「図書室に掛け時計がつきました」みたいなのも、個人的にはクラクラくるんだけど、でもこんなところで「改善」精神を発揮して「持ち帰って家でやってきます」なんていうのはよろしくないのがPTAというもので、みんなで集まっておしゃべりしながらやることに意義があるという考え方の人も…というか、実際そういう面はあると思うんだよね。そもそも、なんのためにPTAがあるのかという。

「いっしょに何か(子どものなんかしらの役に立つらしい)作業をしながら保護者同士仲良くなる」

煎じ詰めればこれが一番の機能だってことで開き直れば、やりたい人がやりたいことをやる程度で成り立つくらいに仕事をしぼって、とにかく強制はやめる。ベルマークだって、やりたい人が集まるならやってもいいし、でもやらなくてもいい。人にはそれぞれの事情があるのだし、学校に来ないからって子どものことを考えてないわけじゃない。

それしかないと思う。問題は、それで成立する程度にやることを減らせるかって話だけど…

…何か、どうしてもやらなきゃいけないことってあったっけ??


ほんとにほんとに必須のことって、なんにもないと思う。そんなのがあったら、学校の先生の仕事になってるわけで(授業とか)。
せいぜい、地域パトロールくらい?? あとは、余力があったら追加したら。
そういう方向に変わるきっかけって、多くの人がぼろぼろ退会していく事態くらいしかなさそうだから、まぁいいんじゃないか…というかしょうがないんじゃないかな。

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コメント (2)
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