アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

尊い和音

2018年08月28日 | ピアノ
合唱祭で聞いた曲の中に「推しが尊い」という曲があったんですが
こんなの→女声合唱のための『推しが尊い』作詞 みゅーら 作曲 森雄太 女声アンサンブルノイエ・ブルーメンが歌ってみた
(注: 合唱祭で聞いたのは混声)

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最後、とてもきれいな響きで、いかにも「あぁ推しが尊いんだな」って感じにふわっと上昇の気分で終わっているでしょう?

いわゆる、じゃん、じゃーん(←おじぎ和音)でどっしり落ち着いて終わる感じではない。

これって、どういう和音だから崇高な感じになってるんでしょうか。

私、ドミソ・ドファラ・シレソくらいのだったらあの、ローマ数字でⅠとかⅣとかⅤとかふるやつ(和声分析)できると思うんだけど、実際自分で弾こうとする曲がシューマンやラフマニノフやバルトークだとなんだかさっぱりわからないの。いつもわからないままで弾いてます。

ただ
「ここ、終わった感じ」
「ここ、終わりそうで終わらなかった」
「ここ、いったいどこに行くのかわかんない感じ」
とか、それだけ(←あんまり分析とはいわない)

それでいくと、「推しが尊い」の最後は、いちおう終わった感じではあるけど、ふつうの「じゃん、じゃーん」とずいぶん違うふうに聞こえる。

楽譜も公開されていますが
『女声合唱のための「推しが尊い」』


自分で見てもわからなかったのでまっしぐらにartomr先生に聞いてみました(artomr先生は「推しが尊い」の作曲者の元同級生だそうだ)。

そしたら、最後二つの和音の進行としてはふつう「Ⅴ-Ⅰ」なんだって(そうなの!?)
でも「Ⅴ」は根音省略、属9の和音
そして「Ⅰ」は二度が付加された和音

…飾り(9まで!!)をつけたあげくに根音省略とかされたらさっぱわからん~(o_o)
二度を付加とかそんなこともあるのね。

ちなみに「余談ですが二度じゃなくて六度を付加すると(ドミソにラを足す)マーラーやセヴラックが永遠を喚起するために曲の終わりを完全に終わらせないために使った和音になります」とのことで、

結局のところ、ローマ数字のいくつが来るかだけじゃなくて、足したり引いたり、どう展開するかでぜんぜん感じが変わってくるということですね。

「子供の情景」の第1曲の最後も、あんまりきちっと終わった感じに聞こえないけど、ちゃんとⅠはⅠで終わってて、ただ一番下に来ている音が根音じゃない。

そうやって、自分が聞いた「感じ」はいったい何から来ているのか考えてみるのもおもしろいと思う…
(知らなくても別に弾けないわけじゃないけど)

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