アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

第90回新人演奏会

2020年11月21日 | ピアノ
今日は、東京文化会館大ホールで行われた「第90回新人演奏会」を聞きに行きました。松浦野歩くんの追っかけなので。

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それにしても「第90回」ってスゴイですね。1930年から始まったものだそうで、その年に音大を卒業した人たちの演奏の場を作ろうという趣旨。各大学を優秀な成績で卒業した人(どうやって選ぶのか知らないけど)、今回は32大学から約100人。

だから一出演者が7~8分ずつ、次々と渾身の一曲を弾いていく感じで、楽器もバラバラ、これは楽しい。

一日で終わらない分量なので、明日も続きがあります。私が聞いたのは、時間の関係で「14枠」でした。もっと聞きたかったけどねぇ…

野歩くんが弾いたソロは
スクリャービン/幻想曲ロ短調Op28

たいへん込み入った難曲ですが、クリアに説得力を持って弾いていました。流れもよく、ピアノも鳴っていて、気持ちよく聞きました。素晴らしい!!

もう一つ、野歩くんが伴奏をしたのがあって
ボザ/コンチェルティーノより第一楽章アレグロ・ヴィーヴォ

まず、二人が舞台に出てくると…チューバでかっ(^^;;

チューバ+ピアノなんて滅多に聞く機会ありませんよね…

この曲は、ソロ楽器としてのチューバに容赦なく細かい音の動きやら跳躍やら複雑なリズムやら無茶ぶりするんでずいぶんな超絶技巧だと推察します。そういう曲でもチューバの音色は丸みがあって柔らかいわけで、ぱきっとした音が作れるピアノとはそんなに相性良くないようにも思うんですが、逆にその、違い過ぎる掛け合いがおもしろいんですよ。

チューバの音域の下のほうは、人間の可聴域の下限近いですから、なんかあんまりドレミに聞こえずボボボなんですが
(参考: プロのピアニストがミルクボーイの漫才やってみた!【コントラバス】)
そこにピアノの音が加わって輪郭が見えてくるんです。
(今日の演奏とは違いますけどどんな曲かわかります→Bozza - Concertino for Tuba)

今日はファゴット+ピアノの演奏もあって、それもとてもうまかったのでなんか低音の魅力にすっかりはまってしまいました。クラリネットもよかったな。

声楽(ソプラノ)の演奏は三人分聞きましたが、ソプラノといっても人それぞれ声質が異なり、それぞれ自分に合う曲を選んでいるなと思いました。

ピアノのソロではほかに、
ラフマニノフ/W.R.のポルカ
がよかったです。この曲知らなかった。(ホロヴィッツがこの曲弾いてる→Horowitz plays Rachmaninoff Polka de W.R.)

この演奏会、元々は春にやるものなんですが、コロナで延期になっていたのです。この春に卒業して音楽家になろうという人たちにはたいへんな逆風の年でしたが、やっと大ホールで演奏できたことは大きな応援になったと思います。

こんな素敵な「新人演奏会」ですが第90回の今回が最終だそうです。えーー(o_o;;

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