ショパコンの採点表を見ながらいろんな人がいろんなことを思い、いろいろいいたいことや疑問を持っていると思うんですよ。
←羽生くんは研究者にも向いてるんですね
たとえば三次で、角野にY、反田にNをつけた審査員がいたりして個人的にはびっくりしたけども…(私はどちらかというとかてぃんファンだけどそれでも)
むしろ全体として見ると、ちゃんと大勢の意見というものができていて、それはなにがしかの説得力を持つんだなという気はしました。
もちろん過去には、審査員同士で決裂してしまうようなこともあったようですが…
で、ここ数日、録画してあったグランプリシリーズがいろいろあったんで、フィギュアスケート見てたんですよね。こちらは、ずいぶんシステマティックな採点がされているようで(昔よりは)、技の基本点数があって、出来栄えでプラマイして合計するというような、もちろんそれは出来栄えをどう見るか、そして最後に表現的な部分をどう評価するかでは審査員によって意見が違うこともあるだろうけど、かなりの精度で「よくわかった人なら得点の予想ができる」ように整理されています。
羽生結弦選手が、卒論で、フィギュアの採点がらみのことをなんか研究したらしいという話は聞いていたのですが、実際何を研究したのか知らなかったので、見てみました。
こんな記事があります:
羽生結弦選手が卒論で語るフィギュア採点の未来
この記事から、論文
無線・慣性センサー式モーションキャプチャシステムのフィギュアスケートでの利活用に関するフィージビリティスタディ
へのリンクもついています。
それにしてもすごいね。モーションキャプチャーって、アニメ製作の紹介とかで見たことあるけど、要するに体にいっぱいボチボチつけて動いて、どこがどういう動きしてるかのデータを取り込むんですね。それつけて(動きにくくなると思うけど…)三回転半飛ぶとか…ほかに誰にもできない研究ですね(o_o)
どんな部分を機械的にやるって話なのかなと思ったのですが、たとえば転んだかどうかとかって、機械判定するまでもなく明らかで異論もないだろうけども、
出来栄え点として反映される中で疑義が生じやすいポイントがいくつかあるんだそうです。
踏切りのときに、氷から足が離れる前にちょびっと回転してしまうとか…つまり、空中で所定の回転数いってなくてもちゃんと回って降りたかのようにみえる、というね。
あるいは、同じく踏切りのときに、エッジのどちら側に重心がかかっているかということ。
着氷のときの姿勢がちゃんとしているかというのは、比較的人間が見ても見間違えない、見えやすいものなので、氷から離れるときの動きを解析することに重点を置いたようです。なるほど。
もっと表現とか、音楽と合っているかとか、「ふわっとした」部分の採点を公平にするために機械採点を試みるのかというようなイメージを勝手に持っていましたが、そうではなくて、人間の目でしっかり見分けるのが難しいような、具体的なポイントを機械で判定する話でした。地に足のついた発想ですね。
そういった観点で、どういうのが「ちゃんとした」(よい出来栄えの)ジャンプなのかということは、羽生くん一人ではなくてもっとたくさんの選手のデータを取ることで、定式化できるだろうけれども、当然ちょっと気になるのは、「それで試合のときにモーションキャプチャー用のボチボチを付けなきゃいけなくなったらみんな困るんじゃないの??」ということなんだけど、それについても触れられていました。
モーションキャプチャーと映像の両方でとったデータが溜まれば、映像から動きの判定ができるだろうという…
「今回のような無線式慣性センサー式モーションキャプチャを実際のスケートリンクでビデオ画像の撮影と同期させながら使用することにより、フィギュアスケートの独特の動作の推定に特化したデータセットを作成することが可能である。そうして作成されたデータセットで学習させることによりビデオ画像からの3次元骨格推定が高精度で実現できる。そうすれば、今回の実験で使用したセンサー等特別な機器を使用することなく,TV中継などで撮影される画像によりモーションキャプチャー・データが取得可能となる。」
(論文の最後のところ)
すごいね!! ここまで実現できたとしたら、もちろん採点だけでなくティーチングにも使えるわけで、練習のときに「質のよいジャンプ」を目指す自己チェックができるということになる。
羽生選手は忙しすぎてずっと卒論書けてなかったのが、このコロナで時間ができて書けた、卒業できたという話だけども。引退したあとでもいいので、大学院も行って研究続けてみたら大きな成果が出そう。
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←羽生くんは研究者にも向いてるんですね
たとえば三次で、角野にY、反田にNをつけた審査員がいたりして個人的にはびっくりしたけども…(私はどちらかというとかてぃんファンだけどそれでも)
むしろ全体として見ると、ちゃんと大勢の意見というものができていて、それはなにがしかの説得力を持つんだなという気はしました。
もちろん過去には、審査員同士で決裂してしまうようなこともあったようですが…
で、ここ数日、録画してあったグランプリシリーズがいろいろあったんで、フィギュアスケート見てたんですよね。こちらは、ずいぶんシステマティックな採点がされているようで(昔よりは)、技の基本点数があって、出来栄えでプラマイして合計するというような、もちろんそれは出来栄えをどう見るか、そして最後に表現的な部分をどう評価するかでは審査員によって意見が違うこともあるだろうけど、かなりの精度で「よくわかった人なら得点の予想ができる」ように整理されています。
羽生結弦選手が、卒論で、フィギュアの採点がらみのことをなんか研究したらしいという話は聞いていたのですが、実際何を研究したのか知らなかったので、見てみました。
こんな記事があります:
羽生結弦選手が卒論で語るフィギュア採点の未来
この記事から、論文
無線・慣性センサー式モーションキャプチャシステムのフィギュアスケートでの利活用に関するフィージビリティスタディ
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それにしてもすごいね。モーションキャプチャーって、アニメ製作の紹介とかで見たことあるけど、要するに体にいっぱいボチボチつけて動いて、どこがどういう動きしてるかのデータを取り込むんですね。それつけて(動きにくくなると思うけど…)三回転半飛ぶとか…ほかに誰にもできない研究ですね(o_o)
どんな部分を機械的にやるって話なのかなと思ったのですが、たとえば転んだかどうかとかって、機械判定するまでもなく明らかで異論もないだろうけども、
出来栄え点として反映される中で疑義が生じやすいポイントがいくつかあるんだそうです。
踏切りのときに、氷から足が離れる前にちょびっと回転してしまうとか…つまり、空中で所定の回転数いってなくてもちゃんと回って降りたかのようにみえる、というね。
あるいは、同じく踏切りのときに、エッジのどちら側に重心がかかっているかということ。
着氷のときの姿勢がちゃんとしているかというのは、比較的人間が見ても見間違えない、見えやすいものなので、氷から離れるときの動きを解析することに重点を置いたようです。なるほど。
もっと表現とか、音楽と合っているかとか、「ふわっとした」部分の採点を公平にするために機械採点を試みるのかというようなイメージを勝手に持っていましたが、そうではなくて、人間の目でしっかり見分けるのが難しいような、具体的なポイントを機械で判定する話でした。地に足のついた発想ですね。
そういった観点で、どういうのが「ちゃんとした」(よい出来栄えの)ジャンプなのかということは、羽生くん一人ではなくてもっとたくさんの選手のデータを取ることで、定式化できるだろうけれども、当然ちょっと気になるのは、「それで試合のときにモーションキャプチャー用のボチボチを付けなきゃいけなくなったらみんな困るんじゃないの??」ということなんだけど、それについても触れられていました。
モーションキャプチャーと映像の両方でとったデータが溜まれば、映像から動きの判定ができるだろうという…
「今回のような無線式慣性センサー式モーションキャプチャを実際のスケートリンクでビデオ画像の撮影と同期させながら使用することにより、フィギュアスケートの独特の動作の推定に特化したデータセットを作成することが可能である。そうして作成されたデータセットで学習させることによりビデオ画像からの3次元骨格推定が高精度で実現できる。そうすれば、今回の実験で使用したセンサー等特別な機器を使用することなく,TV中継などで撮影される画像によりモーションキャプチャー・データが取得可能となる。」
(論文の最後のところ)
すごいね!! ここまで実現できたとしたら、もちろん採点だけでなくティーチングにも使えるわけで、練習のときに「質のよいジャンプ」を目指す自己チェックができるということになる。
羽生選手は忙しすぎてずっと卒論書けてなかったのが、このコロナで時間ができて書けた、卒業できたという話だけども。引退したあとでもいいので、大学院も行って研究続けてみたら大きな成果が出そう。
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