アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

観測が外乱になってコンクールも変わる?

2021年11月19日 | ピアノ
今日、オンラインで
「ショパンコンクール 角野隼斗 特別トークイベント SNSで楽しむクラシックの魅力」(アーカイブ有、無料)
というのがあって聞いてたんですけど

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いやほんとに今回のショパコンというのは、配信を通じて全世界から見てもらおうと、その点でものすごい本腰入れた運営だったんだなと改めて思いました。

ステージ上の演奏を捉える、多数のマイク、多数の4Kカメラはもちろん、
舞台袖、控室の中まで、いつでもカメラがある状況。

ずっとリアルタイムで世界中に配信されてて、ライブで同時に聞いてる人の人数が数万にもなり、それは「生」だけしか聞く手段がないときにはありえないこと。

ポーランドから遠く離れた日本にいて、夜中だからパジャマで(笑)
どきどきしながら演奏聞いて。

演奏が終わったらもうほんとにすぐ、インタビューまで聞けたりして。

すごいことですよね。そりゃこちらとしては楽しいですけど。

参加者のほうとしたら、ずっとカメラで捉えられてるって大変ですよね。演奏前、緊張の中で自分の集中をしたいときまで全部取られてて。愛実ちゃんがぎりぎりのタイミングでもぐもぐしてるところまで全部世界中に配信されてましたが。

かてぃんが鏡の前で髪の毛なおしてるところの写真とかについて聞かれて、「それはまぁ、撮られているというのがわかるからちょっと長めにその恰好したりして…」
牛田くんも舞台袖でカメラに向かってちゃんと愛想振りまいてくれたりとか。

「ほっといてほしいと思ったこともあった」とも言っていました。それは当然でしょう。

そして演奏直後のインタビュー。
かてぃん「演奏直後なんて、特に一番『語彙力』がない瞬間なんで大変なんですけど」
いやほんと、そりゃハードですよね。

全体に、今回はコンテスタントたちにたくさん「語らせた」んじゃないですか? 直後のインタビューのほかにも、休憩タイムに座談会的なものを配信したりして。

そういうものがあるから、視聴者側としては、聞く取っ掛かりにもなり、話題にもなり、楽しめるわけですけど、裏を返せばそれは、純粋に聞く音だけでなくて演奏を観賞しているともいえる。

会場で生で聞くコンクールと、配信を通して聞き、付加的なコンテンツが山のようにある状態でみるコンクールってたぶん、聞き方は変わってくる。

もちろん、審査員はその場で聞いて評価するのだし、基本的な価値観というのは配信しているしていないということで左右されるわけではないのですが。

演奏者本人が、インタビューを通して語ったり、インターネットを通して自分の演奏(やインタビュー)の反応を感じたり、YouTubeにアーカイブされた自分の演奏や他のコンテスタントの演奏を聞いたり、あるいは取材を受けたり、SNSを通していろんな発信をしたり。

そういったことが、演奏に影響を及ぼさないわけはないと思うんです。
たとえばですが、より明確に、自分の演奏をどう聞いてもらうかの「演出」を考えるというような(よい意味で)。

たぶん、いろんなことが、今回のコンクールで変わった。

そしてその、変化したコンクールを見て考えて次のコンクールに出てくる人たちがいるわけですから、また変わってくるのですよね。

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