アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

シューベルトとラフマニノフ、弾きにくいのは…

2021年11月16日 | ピアノ
先日の練習会では、久しぶりにシューベルト成分多めで、聞いていて楽しかった。

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シューベルトってやっぱり天才だと思うんですよね。聞いているときの心地よさ、美しさ…思わず、「私も弾いてみたい」と思い立ち、
楽譜を見てみると…「長い」(o_o;;

めくってもめくっても終わらない。似たような感じが何度も続いたりして…

そして、まかり間違って弾いてみると、聞いた感じより、激ムズで、後悔。というのがいつものパターンなんですけど。

今回、演奏されていたシューベルト/ピアノソナタD.664ですが、弾いた方が「まず冒頭から難しい」といってました。


聞いていると何事もなくすんなり聞ける穏やかな冒頭ですが、よく見ると一小節目頭の右手、「ド#-ラ-ミ」を掴まなくてはいけません。
これが届かないとすると、前にバラして弾くことを考えますが、それがアウフタクトの16分音符にかかると音が濁ってやっかいです。ペダルを工夫するの??

ということで、聞いてすんなり、弾いてドはまり、この一小節が既にたいへんというわけ。なるほど

試しにいくつか聞いてみますと、山縣さんはバラして弾いてて、でももちろんうまくきれいに聞かせています。

シフ先生は届くらしいですね。バラしてません。

まぁだいたい、西洋の男性であればドからミくらい届くことが多いんじゃないでしょうか、知らんけど。
なんとなくですが、あらかたの曲が、ドからミくらい届くことを前提に作られているような気がする…というか、より正確にいうならば、そのくらいが届くようにピアノが設計されているのかも。

その、間尺に合わないところをどう料理しようかといろいろやって、へんてこな工夫をしていると、下手したら手を痛めたりとかね。

一方、私はラフマニノフを弾いてましたが…そういやラフマニノフって、いくら西洋の男性といっても尋常じゃないくらい届いたらしいじゃないですか?

書かれている曲も、確かに音として幅広いイメージなんですけど、でもいっぺんに掴みたいところはそんなにない感じがします。なんというか、シューベルトと違って、ピアノという楽器、鍵盤上の音の配置、手の使い方とかをちゃんと考えたうえで作曲していた?? ピアノの名手だったわけですから。

私も、シューベルトをあんまり練習すると、手が痛くなることがありましたが、
ラフマニノフはぜんぜん平気です。

今回、弾いてる曲の中でも…要するに「ドミソド」ってつかめればOKです。

ただし、どう音が幅広いかというと「飛ぶ」んですよね。えっ、次の瞬間、あっちですか、というような。

それで、ゆったりに聞こえる曲でも、なんだかとっても忙しい。え?? 聞いた感じと違って、私の苦手な「速い」曲だったの実は?? みたいな。

だから結局、難しいことは難しいんだけど、でも、弾きにくいというわけじゃないし、手が痛くならなければ、いいかな、って感じで、だからラフマニノフはいいけどシューベルトはあんまり弾かないようにしている…でもときどき発作が起きて弾きたくなるんだけど(^^;;


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