アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

接種後にリンパ節が腫れる理由

2022年01月24日 | 生活
新型コロナワクチンの接種後に「脇の下のリンパ節が腫れた」という人もけっこうな頻度でいるようですが、本人気づかない程度でも腫れていることがあります。

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乳がんが再発していないか検査するようなときに「紛らわしい」ということで調査が行われたようですが、接種後8週間以内の人を調べたところ聖路加国際病院の研究チームのまとめによれば4割くらいの人が腫れていたと。

このことについてはいくつか報道されていましたが、そのとき何が起きているのかについて説明した報道は見たことがないので、私の理解の範囲でまとめておきます。
(詳しい方、何か訂正補足などありましたらお願いします。以下の記述は、新田剛さんのtwitterを参考に、自分が理解(納得)できた範囲でまとめました。)

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ファイザー、モデルナなどの新型コロナワクチンは、ウイルスのたんぱく質そのものではなく設計図(mRNA)を注射して、人間の細胞に作らせる仕組みのワクチンです。(これはみんな知っているよね)

ふつう、mRNAをそのまま入れてもすぐ壊れてしまうので、画期的な発明は脂質ナノ粒子(LNP)で包んで届けるということ。多くのLNPは近くの筋肉の細胞に取り込まれ、スパイクたんぱくが作られます(腕が腫れる)。

作られたたんぱく質は細胞質内で分解されてその破片(ペプチド)が細胞膜を貫通し、外に向かって提示されます。(キラーT細胞に知らせる)

ただ、筋肉細胞が提示するだけでは獲得免疫(T細胞の活性化や抗体産生)を誘導できないので…

獲得免疫を誘導するには樹状細胞による抗原提示が必要です。樹状細胞は自分が感染するほかに、細胞外にあるたんぱく質を取り込んで提示できます。

樹状細胞が対象を取り込む→自然免疫の活性化→樹状細胞がリンパ節に行って抗原提示→T細胞の活性化(獲得免疫)

(自然免疫の活性化のところにLNPが関わってるとかなんとか、そのへんよくわからなかったので略)

リンパ節の中で、自然免疫 → 獲得免疫のリレーが強く起きているとき、ふだん体内のあちこちの血流やリンパ流にのって動いているT細胞、B細胞がたくさん集まってきます。(リンパ節が腫れる)

この移動により、体内のT細胞、B細胞が(人によっては)激減します。かなりの炎症が起きているようなもので(熱が出たり)ただし数日間で回復するようです。
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ということで、リンパ節が腫れるのは副反応と呼んでいいかどうかわからないくらい、ワクチンが効く仕組みと深く関わっているのです。

(ただ、LNPがどこにどれくらい届くか、スパイクたんぱくをどれくらい作り続けるかというのは制御できないので、予想できないというか人によって違うというか…
前述の調査では、リンパ節が腫れた人はけっこう長く(数週間)続くことが多いようなので、それは「設計」の中にはなかったかもしれません。)

結局、何がいいたいかというと、打ってしばらくはまだ獲得免疫がしっかりできていない、だけならまだいいのですが「T細胞、B細胞がお留守」になる期間があるところが問題です。「魔の二週間」などと呼ばれることもありますが、打ってしばらくは打ってないよりかかりやすくなる(たぶんコロナ以外も)なので、三回目とか、あるいは今から一回目とか、打ちたい場合は

「今」打つと、オミクロン最高潮のときにその状態で迎え撃つことになります。

ということです。二月後半以降のほうがいいと思います…あるいは、打ったらしばらく閉じこもる。


-------- 補足
獲得免疫ができたあと、体の細胞がスパイクたんぱくを作って提示すると…免疫が自分の細胞を攻撃してしまうことになります。心筋炎などはおそらくその仕組みによるもので、なので一回目より二回目のほうが率が高くなります。
これが、従来のワクチンとは違うところで、また、自然感染とは違うことが起きる理由でもあります。


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