アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

絵本「ピアノ調律師」

2022年08月09日 | ピアノ
昨日のピアノ二台合わせ練習の帰り、おもしろい本屋さんがあって…

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正確にいうと、本屋さんではなくて雑貨屋さんの中にあるおもしろい本棚というか。
おしゃれなしつらえの棚にゆったりと本が並び、なんかぎっしりみっしりしたふつうの本屋よりも、本が魅力的に見えるんです(選書マジックや並べ方もあると思う)。

で、三冊も買っちゃったのですが


このうちの一冊
「ピアノ調律師」M・B・ゴフスタイン

絵本で、タイトルが「ピアノ調律師」って、ちょっとびっくりじゃないですか? 買うよねつい

中を開くと、絵本というよりはかなり字が多めですが、どのくらいの年齢層をターゲットとしているのでしょう…


両親を亡くした女の子を、おじいさんが引き取って育てることにしました。お話は、引き取ってから二年ほど経ったときの出来事です。
おじいさんは調律師で、それもたいへん優れた調律師だったので、仕事ぶりを間近で見ることが続いた女の子は、すっかり自分も調律師になりたいと思うようになってしまったんですね。でも、おじいさんは、女の子がピアニストになれるといいなぁと思って、ピアノを熱心に練習させているのですが。そちらはあまりピンと来ないようです。

おじいさんと長年の信頼関係にある大物ピアニストが突然の代打でその街のコンサートに現れるのですが、
ピアニストが素晴らしいコンサートをするのを生で聞いても、女の子は演奏より調律の素晴らしさのほうに耳がいってしまうのでした(^^;;

ま、結局のところ、テコでも動かないというか、やりたいことがあまりにはっきりしているので、件のピアニストもその女の子が調律師になりたいというのを応援してくれるし、おじいさんも説得されたというわけです。

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彼はくり返しくり返しチューニングハンマーを使って、それぞれの音階のピンをまわし、弦を締めたり緩めたりして、調整していきました。こうして、ひとつひとつの音が最も純粋で美しくなるまで、この作業をくり返すのです。
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デビーは次にどの音が鳴らされるのかわかっていました。どういう順序で調律がされるのか、すっかり暗記していたのです。デビーはこの作業を本当に美しくて、おもしろいと思いましたし、今まで聴いたどんな音楽よりもすきでした。

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ピアノを弾くことにわくわくする子もいれば、調律にわくわくする子もいる。
(後者はかなりレア?)

本人がひかれない道へ無理やり誘おうとしてもそれはうまくいかないだろうよね。

誘うのは無理だろうけど、「一流」を間近で見続けることは大きな影響があるだろう…

ピアノを弾くことも好きだけど、実は楽器好き。の私としては、一流の調律を間近でずっと見てそれに魅せられてしまったこの女の子のことがちょっと、うらやましいというか何というか…まぁ、実際のところ調律師に向く資質はまったくないので単なる憧れですが。

----- 今日の録音
ベートーヴェン/ピアノソナタ31番第二楽章

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