新型コロナに対するBCGの効果についての論文が「Cell」に掲載されました。
Multiple BCG vaccinations for the prevention of COVID-19 and other infectious diseases in type 1 diabetes
←日本でも正常化に向けていろいろ動きはあるけどなんだかちぐはぐしてます
------- 「新型コロナ発症を92%抑制も――BCGは万能のパンデミック対策ワクチンになるかもしれない」 東京慈恵会医科大学 浦島充佳
米ハーバード医学校の関連病院であるマサチューセッツ総合病院の研究チームが「BCGワクチンを3回接種するとプラセボ(偽ワクチン)と比較して新型コロナ発症を92%も予防できる」ことを二重盲検ランダム化臨床試験で突き止めた。さらにBCGは他の感染症も予防していた。
--------
この論文が出てすごくびっくりしました。BCGが効くこと自体はずっと早くから言われていましたし、たぶん本当にそうだろうと思っていたので内容については別に驚くことではありませんが、これまではBCGが良さげだというような論文は査読を通してもらえない、ましてやCellのような権威ある雑誌には無理だろうと思っていたからです。
BCGはもちろん、新型コロナではなく結核予防のために作られたワクチンです。ただ、この生ワクチンは免疫全般を訓練するのによく効くようで、他の感染症に対する効果についてもいくつか論文が出ています(上記の記事中にリンクがあります)。ならば新型コロナにも効くのではないか? というか、2020年、まだ新型コロナワクチンはなかったころ、各国の比較をしてみるとどうもBCG接種国がコロナに強いようだという傾向は出ていました。(*)
しかし、BCGがいいということになると、なにしろ実績が多数あって安全性についても確認済みですし、安価です。それでは新しいワクチンや、治療薬を開発するのに困ってしまいますから、論文もなかなか通らないようでした。
(BCGについて別の論文、これも最近(2022年7月) ACTIVATE-2: A Double-Blind Randomized Trial of BCG Vaccination Against COVID-19 in Individuals at Risk)
同じようなことはイベルメクチンについても言えます。これは元々、駆虫薬としてとても優れていて、これまで主に発展途上国において膨大な数の人々を救っています。
(ウィリアム・キャンベルと大村智は、その発見と応用で2015年ノーベル生理学・医学賞を受賞した)
幅広い作用機序を持つ薬で、抗ウイルス薬としても効くのではないかという話があり、早い時期から新型コロナに対する治療薬候補としても名前が挙がっていました。
イベルメクチンが効くというRCT(ランダム化比較試験)もいろいろ出て、初期のころにはNHKも肯定的な報道をしたりしていたのですが、奇妙なことに、そのあとはバッシングが激しくなり、家畜用のイベルメクチンを飲んで具合が悪くなった人がいるとか(そりゃ馬の量を飲んだら)いうニュースやら、わざわざ無効になりそうな変なテストデザイン(量が多すぎたり、飲ませるのが遅すぎたり)の研究で効かないという論文がいろいろ出て、デマ扱いされる時期が続きました。
(イベルメクチンが新型コロナに効くというとYouTubeでは削除対象になります)
それが、最近になってようやく、RCTでイベルメクチン有効とする、まともなテストデザインの論文が掲載されました(プレプリント2021年5月→2022年7月)。
The effect of ivermectin on the viral load and culture viability in early treatment of nonhospitalized patients with mild COVID-19 – a double-blind, randomized placebo-controlled trial
何か潮目が変わった? という感じがします。BCGは、打ってすぐ効くというものではないですし、予防の話ですからまだしもですが、イベルメクチンは、「かかったかな?」ですかさず飲める、安価で、安全性は膨大な実使用で折り紙付き、それでよく効くとなれば「話が終わってしまう」ので、BCGよりさらに厳重にデマ扱いされていたような気がします。
他にYouTubeで削除対象となっていた(つまり、新型コロナに関するデマ扱いされていた)こととしては、
・マスクに有害性があるということ
・マスクはコロナの感染・伝染を防ぐ効果がないこと
・コロナワクチンは感染リスクを下げないこと
がありましたが、それらのポリシーはそっと削られました。いつまであったかがちょっと確認できてないのですけど、たぶん最近だと思います。イベルメクチンはまだ残ってます。これが消えたらほんとにパンデミックの終了といってもよさそうです。
CDC(アメリカ疾病予防管理センター)のガイドラインが変更されたのは8月11日でした。隔離が緩和されるほか、マスクについても、ユニバーサルマスク(風邪症状のない人も誰でもいつでもマスクする)は不要で、
Take action if exposed
Wear a mask around others indoors for 10 days
(濃厚接触したら10日間、周囲に人がいる室内ではマスクする)
となりました。
そのほか、モデルナが特許侵害でファイザーを訴えたというニュースや、ファウチを批難する論調がアメリカ主要メディアまで出てきたこと、ワクチン被害者への補償が各国始まっていることなど、いろいろと店じまいの雰囲気が出てきています。
最後まで残るのは、マスクとワクチンの日本でしょうか、検査検査隔離でゼロコロナ主義の中国でしょうか。
ここ半年の新型コロナワクチン接種数の各国比較。日本はダントツです。
最後までワクチンを大量に買い続けるのは日本。これはほぼ決まりです。
(*) 沖縄は、感染者数の動向や累積感染者率が日本の他の地域とすごく違っていて「別の国か?」と思うほどですが、これはBCG状況の違いが一因かもしれません。
また、北朝鮮が、いったん感染が広がりつつも、長期化せず収束し、死者も数十人だけということで、まぁこの国のいうことだから、誰もあまり信用してなかったと思うのですが、ここはBCG東京株を打っていて、新型コロナワクチンは打っていないという稀有な国で、ひょっとすると本当?
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------- 「新型コロナ発症を92%抑制も――BCGは万能のパンデミック対策ワクチンになるかもしれない」 東京慈恵会医科大学 浦島充佳
米ハーバード医学校の関連病院であるマサチューセッツ総合病院の研究チームが「BCGワクチンを3回接種するとプラセボ(偽ワクチン)と比較して新型コロナ発症を92%も予防できる」ことを二重盲検ランダム化臨床試験で突き止めた。さらにBCGは他の感染症も予防していた。
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この論文が出てすごくびっくりしました。BCGが効くこと自体はずっと早くから言われていましたし、たぶん本当にそうだろうと思っていたので内容については別に驚くことではありませんが、これまではBCGが良さげだというような論文は査読を通してもらえない、ましてやCellのような権威ある雑誌には無理だろうと思っていたからです。
BCGはもちろん、新型コロナではなく結核予防のために作られたワクチンです。ただ、この生ワクチンは免疫全般を訓練するのによく効くようで、他の感染症に対する効果についてもいくつか論文が出ています(上記の記事中にリンクがあります)。ならば新型コロナにも効くのではないか? というか、2020年、まだ新型コロナワクチンはなかったころ、各国の比較をしてみるとどうもBCG接種国がコロナに強いようだという傾向は出ていました。(*)
しかし、BCGがいいということになると、なにしろ実績が多数あって安全性についても確認済みですし、安価です。それでは新しいワクチンや、治療薬を開発するのに困ってしまいますから、論文もなかなか通らないようでした。
(BCGについて別の論文、これも最近(2022年7月) ACTIVATE-2: A Double-Blind Randomized Trial of BCG Vaccination Against COVID-19 in Individuals at Risk)
同じようなことはイベルメクチンについても言えます。これは元々、駆虫薬としてとても優れていて、これまで主に発展途上国において膨大な数の人々を救っています。
(ウィリアム・キャンベルと大村智は、その発見と応用で2015年ノーベル生理学・医学賞を受賞した)
幅広い作用機序を持つ薬で、抗ウイルス薬としても効くのではないかという話があり、早い時期から新型コロナに対する治療薬候補としても名前が挙がっていました。
イベルメクチンが効くというRCT(ランダム化比較試験)もいろいろ出て、初期のころにはNHKも肯定的な報道をしたりしていたのですが、奇妙なことに、そのあとはバッシングが激しくなり、家畜用のイベルメクチンを飲んで具合が悪くなった人がいるとか(そりゃ馬の量を飲んだら)いうニュースやら、わざわざ無効になりそうな変なテストデザイン(量が多すぎたり、飲ませるのが遅すぎたり)の研究で効かないという論文がいろいろ出て、デマ扱いされる時期が続きました。
(イベルメクチンが新型コロナに効くというとYouTubeでは削除対象になります)
それが、最近になってようやく、RCTでイベルメクチン有効とする、まともなテストデザインの論文が掲載されました(プレプリント2021年5月→2022年7月)。
The effect of ivermectin on the viral load and culture viability in early treatment of nonhospitalized patients with mild COVID-19 – a double-blind, randomized placebo-controlled trial
何か潮目が変わった? という感じがします。BCGは、打ってすぐ効くというものではないですし、予防の話ですからまだしもですが、イベルメクチンは、「かかったかな?」ですかさず飲める、安価で、安全性は膨大な実使用で折り紙付き、それでよく効くとなれば「話が終わってしまう」ので、BCGよりさらに厳重にデマ扱いされていたような気がします。
他にYouTubeで削除対象となっていた(つまり、新型コロナに関するデマ扱いされていた)こととしては、
・マスクに有害性があるということ
・マスクはコロナの感染・伝染を防ぐ効果がないこと
・コロナワクチンは感染リスクを下げないこと
がありましたが、それらのポリシーはそっと削られました。いつまであったかがちょっと確認できてないのですけど、たぶん最近だと思います。イベルメクチンはまだ残ってます。これが消えたらほんとにパンデミックの終了といってもよさそうです。
CDC(アメリカ疾病予防管理センター)のガイドラインが変更されたのは8月11日でした。隔離が緩和されるほか、マスクについても、ユニバーサルマスク(風邪症状のない人も誰でもいつでもマスクする)は不要で、
Take action if exposed
Wear a mask around others indoors for 10 days
(濃厚接触したら10日間、周囲に人がいる室内ではマスクする)
となりました。
そのほか、モデルナが特許侵害でファイザーを訴えたというニュースや、ファウチを批難する論調がアメリカ主要メディアまで出てきたこと、ワクチン被害者への補償が各国始まっていることなど、いろいろと店じまいの雰囲気が出てきています。
最後まで残るのは、マスクとワクチンの日本でしょうか、検査検査隔離でゼロコロナ主義の中国でしょうか。
ここ半年の新型コロナワクチン接種数の各国比較。日本はダントツです。
最後までワクチンを大量に買い続けるのは日本。これはほぼ決まりです。
(*) 沖縄は、感染者数の動向や累積感染者率が日本の他の地域とすごく違っていて「別の国か?」と思うほどですが、これはBCG状況の違いが一因かもしれません。
また、北朝鮮が、いったん感染が広がりつつも、長期化せず収束し、死者も数十人だけということで、まぁこの国のいうことだから、誰もあまり信用してなかったと思うのですが、ここはBCG東京株を打っていて、新型コロナワクチンは打っていないという稀有な国で、ひょっとすると本当?
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