アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

プレイエルの響き・ファンタスマゴリア ~幻想の梯~

2022年12月26日 | ピアノ
「プレイエルの響き・ファンタスマゴリア ~幻想の梯~」
これは11月末に、udurannさんちの平行弦プレイエルで行われたおゆき先生コンサートのタイトルなのですが、
なぜこういうタイトルになっているかというとショパンの幻ポロが核になっているからのようです。

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それで、ショパン幻ポロといえばもちろん名曲中の名曲、よく知っていますが
プログラム中、もうひとつ「幻想曲」と名の付くものがC.P.E.バッハでした。

こんな曲です:
C P E Bach: Fantasia in F-sharp Minor Wq 67 (1787), Robert Hill, fortepiano

これもフォルテピアノの録音ですが、
おゆき先生が弾いたプレイエルもモダンとは違う…ショパン時代のピアノですからとてもこういう曲には合いますね。

人馬一体となってといいますか、
曲とおゆき先生とプレイエルが、ぴたーっとうまい具合にコラボしてそれはそれは美しく、がっつりつかまれました。

ところで幻想曲ってどういう曲なのかっていうと、
コンサートの司会解説役のshigさんがなんか長々いっていたのですが、

雑にまとめると…

自由に(無秩序に?)転調する、混乱する

拍節が崩れる(小節線がなかったり)

即興的、鍵盤にじゃれる

まぁこんな感じ。そうすると弾くのが難しいわけで、幻想曲が幻想的であることというのはつまり「練習」が作るのだという身もフタもない結論に。

はいはい、つまり、私がこの曲にたいへんひかれた割には「あぁ弾いてみたいな」と思わなかったわけはたぶんそのへんにあるんですよね。
ということで「幻想曲」についてはお呼びでないという結論ですが、

このコンサートで弾かれていたベトソナ「月光」については今生のうちにぜひ弾いてみたいと思います。

それと…

このコンサートではショパンの練習曲「3度」と「6度」もあったのですが(「練習」つながり!?)、
練習曲というと、みんな「かっ速く」弾くでしょ。
まぁ練習曲なんだからその練習の成果として「速く弾けるよ!! どやぁ」という面もあるからやっぱり速く弾くんだろうねプロは特にね。

でも速く弾かなくちゃダメとも限らず、特にショパンの練習曲なんて、しかもよりによってこのピアノで(速く弾き飛ばすのに不向き)弾く場合は、ゆっくりきれいに丁寧に、弾くのもいいよねということで、おゆき先生はとてもゆっくり弾かれていました(逆に、というかベトソナ月光3楽章は、かっ速くてロックだった)。

おぉこんなふうな魅力のある曲でしたか。
という新たな発見。

C.P.E.バッハはともかくとして、ショパンの練習曲はゆっくり味わって弾いてみるのもいいかもしれない。


----- 今日の録音:
プーランク/「村人たち」より第一曲(お試し)

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