検索で買えない本

アマゾンで本を買うことは多いのですけど、それって、「これを買おう」がもうわかっていて検索して買うときですよね。

　　　　　　←本に呼ばれるとつい

いいんです、便利ですよね。必要な本を、さっと買えます。

でも、必要のない本って、あるでしょ。これまでの人生で買った本の多くは、別に必要だから買ったわけじゃないと思うんです。

必要な本って、まぁつまり、探して買いますよね。今、ここで、すぐ、買う必要はなくて、あとから買ってもいい。

でも、いらない本って、出会ったことが奇跡で、その瞬間をつかまえないと、もう人生で会えないかもしれないじゃないですか。

リアル本屋が次々につぶれていくのは悲しいです。もちろん不思議でもなんでもないですけど
- 本を読まない人が増えた
- 読むにしても電子書籍でいい人も増えた
- 紙の本を買うにしてもネットで買う人が増えた

…そりゃもう、減りますよねリアル店舗…

リアル本屋がなかったら、いらない本とときめきの出会いをすることもなくなってしまいます。

本がhttp://www.google.co.jp/イキイキしている本屋に足を踏み入れた瞬間の高揚感。おもしろそうな本にスッと目が引き寄せられる不思議な力。

昨日もそうやって予定外の本を二冊、買っちゃったんですけど…



ブックフォールディング“猫”

これ、本のカバーを外したところですが、これは、ページを指定のとおり折りながら読み進めていくと、本のカバーにある写真のように猫が浮き上がってくるというものなんです。なんのこっちゃ。

カバー部分には完成イメージ写真や折り方が載っていて説明的なので、完成して飾るときはカバー外すんでしょうね。中身は、見開きの左ページが不思議の国のアリス(英語)で、右ページが日本語です。英語はまぁ、読んでもいいんでしょうけど、折ったときに見える側なので飾りみたいなもの(らしい)。



日本語のほうでは、猫の詩、猫の童話、猫の豆知識、ともかく猫です。折っていって猫が作れる本なのだから当然です。

この本、
- 電子書籍にしたら意味がありません!
- 折って完成したら古本屋に売れません(^^;;
…なかなかやるなーと思いませんか? 紙の本、リアル本屋の需要を開拓していこうという意気込みが感じられます。

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ほこり高きふしぎねこ

ほこり高きふしぎねこを見た
ほこり高きふしぎねこを見た
ほこり高く　ねずみこねずみ捕まえない
ミャーオ

いぬはっかを食べては　のどをならす
いぬはっかを食べては　のどをならす
金魚ならば　いっそうお気に召す
ミャーオ

…
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しばらくこの本をリビングに置いておいて、お茶の時間とかに好きな音楽かけながらちょっと読んでちょっと折ってみようかと思います。

このアイディアすごいですね。いくつか作って練習したら、自分のオリジナルなデザインでも作れる(折れる)のでは?
その場合、どの本を折るのか問題ですけど…


もう一冊買ったのはこれです:


マダムたちのルームシェア

これは「おひとりさま」マダムが三人で同居している日常を描いた漫画で、上のみたいな奇抜なアイディアとかじゃなくふつうの本ですが、でも買おうと思っていないものに出会ってしまうところはリアル店舗ならではですね。

いつかはおひとりさまになる…かもしれない…もちろん私が先に逝ってよしぞうがおひとりさまになる可能性もあるわけだが(同い年だし)、そちらの場合どうするかは考える必要がないので。女友だちと同居というのは心惹かれるシチュエーションではありますけど。まぁ実際には難しいんだろうな。少なくとも漫画としてはおもしろかったです。三人の個性が違うことで、うまく楽しく過ごしている雰囲気が。

------- 今日の録音:
プーランク／8つのノクターンより第7曲

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