アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

これは何の会ですか? のピアノ練習会

2016年01月25日 | ピアノ
土曜日の朝、(水曜日に引き続き)またもやドレスをぎゅむぎゅむ突っ込んでいると、
「お母さん、今日はどこに行くの?」
「ピアノ練習会発表会」
「…練習会…発表会?」

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意味不明なのも無理はない。「ピアノ練習会」がコミュニティ名で、文字どおりピアノを練習する会(たぶん)なのだが、その会で行う発表会は「ピアノ練習会発表会」ということになる。ちなみに今回は第六回だそうだ。

紛らわしいけれど、「ピアノ練習会」と「れんしうかい」は全くの別物です。なんのこっちゃ。

私は、昨日書いたようにフォーレのノクターン第四番を弾いたのだけど、そのように「ふつうの」…ふつうってなんですかって、まぁ、クラシック曲をピアノで弾く、というね。「ふつうの」ピアノ演奏をしてもいいし、ゲームやポピュラーでもいいし、二台でもいいし、かなり幅広い。

さらに、この会の特徴は「運動会系メドレー」「合唱」「動物メドレー」とイロモノ(?)に力が入っているところで、力が入りすぎて、お客さんからすると、「これは何の会ですか?」と思うようなシロモノなんですよ。

合唱曲のうち、「証」は中学校の合唱コンのようなときでもわりと聞く曲だけど、「方舟」はやたら凝った曲で、なんと(指揮泣かせの)五拍子。指揮はshigさん(^^;; これが人数もけっこう多いし練習もきっちりしてあって、聞きごたえたっぷり。

私が家で録音を聞いていたら、はなひめがそれをしばらく聞いて「…ピアノ練習会だからピアノが上手な合唱なんだよね??」。確かに、伴奏が激ムズで、それをとても上手に弾いてた。難点をいえば、合唱の人数が多過ぎて、客席がガラガラだったことくらいか。

プログラムに名前がない、ピアノを弾かない人もぞろぞろと参加しているのだから客席がら空きになるのも当然というか。私がなぜ参加しなかったかというと、あまりに予定を詰め過ぎで、合唱の練習に参加できる目途が立たなかったからなんだけど…

やっぱり、この会は、ピアノを弾くだけじゃなくて企画モノに参加してナンボだよなぁ~

としみじみ思いました。

メドレーものでもいいんだけど。今回のでいうと、「運動会系メドレー」は鉢巻しめて中腰で(椅子なし!!)ピアノ弾いて、すばやく交代してはグランドピアノの周りを駆け回るというハードな演目だし、「動物メドレー」ではそれぞれの動物にちなんだ仮装をして演奏しているという具合で、アラフィフにはハードルが高いのよ。

動物メドレーでは、クラリネット、サックス、チェロ、カホンなど他楽器も登場して華やか。

でもどんなにおふざけでもピアノがめちゃうまいのがやっぱりピアノ練習会だね。こぎつねとか太陽に吠える犬とか、すごく聞きごたえあったよ。

お客さんに書いてもらう(自分たちも書く)アンケートにも、やはり印象強い企画ものについて言及したものが多かったんだけど。そのほかでいうと、通常の意味で非常にうまい演奏(ラフマの楽興の時とか)より、わたりさんのショパンバラード一番が人気高かった。

私もわたりさんの演奏がすごく印象に残ったんだけど、音大に受かるような演奏じゃなくて、傷あり癖あり、でも部分部分の「はっ」とするような美しさやおもしろさがとてもわくわくするの。

ところで私は、いい意味でも悪い意味でもほとんど印象に残らない地味な演奏をしたんだけれど、一人だけアンケートで私の演奏が印象に残ったと書いてた人がいた(ピアノ経験ナシのところにマルしてたから、参加者じゃないかもしれない)。なんと奇特な方でしょう。ありがとうございます。


とまぁ、非常に勢いのある会なんですけど、私は世代的にかなりアウェーで、shigさんが重鎮の部類に入っちゃうくらいなので…ま、いっしょに走り回るのはあきらめて、次回は(あれば)合唱を狙います。

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自分を信頼できなきゃ弾けない

2016年01月24日 | ピアノ
わりと自分にしてはよく練習してあった曲が、一週間ほどあまりピアノを弾けなかったらなんかわからなくなって崩れてしまい、大崩壊を避けるために音を逐一確かめるような弾き方をしたらすっかり勢いのない演奏になったという水曜日。

   にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←発表会全体は、すばらしかった(後日書きます)

そして木曜日、金曜日は平日なので結局たいして弾く時間はなく、そのまま迎えた二度目の本番、土曜日。

朝、改めて弾いてみると、さすがに一回、冷や汗をかきながら本番を弾いてみただけあって、音は多少頭に入った(戻った)ようだけど。

この状態で、どうやったら水曜日と違う演奏ができるのか??


…まぁ、またもや「慎重に」弾いてみて同じようなぼやけた演奏してもしょうがないし。

多々不安は残るが、自分の「自動運転モード」に任せて、やりたい演奏をしよう。

崩壊したらそんときはそんときだ(汗)

ということで開き直って弾いてみました→ピアノ練習会発表会、本番録音。フォーレノクターン第四番

いろいろと難ありだけど、ともかく崩れる前の感じにだいたい戻りました(^^;;

人前で弾くのに、音をひとつひとつ拾って、ガン見モードで弾いてたってしょうがないやね。

それにしても、この曲…途中で投げ出したくなった。音数が多くてややこしくてめんどくさすぎる。
アルカンのバルカローレみたいな音数少ない系だったら一週間弾けなくてもここまでわかんなくならないでしょう。

十分練習できなかったら、自分不信に陥るし、そして結局のところ、
自分を信頼できなかったら、弾けない。

もうこういう音数多すぎる曲はやらない(しばらく)

と、懲りました。はぁ。。


ところで、元々この曲、ずいぶん前…ヤマハのレッスンをやめる直前の発表会で弾いて、その演奏が自分で気に入らなかったのでもう一回やってみようと思って選んだんだけど、それで実際のところ何がしか改善したんだろうか、と思って再度聞いてみました。

2010年3月のフォーレノクターン第四番(今は亡き仙川のファツィオリで)

そしたら、

確かに、今のほうが良くなってる部分はある(特に、1ページ目の、音が立て込んでない部分)。
けど、ややこしいところは明らかに昔のほうがよく練習してある(o_o)
…ということがわかりました。やれやれ。

今のほうが、臨時記号ラッシュとかあっても、わりとまとまりで音が頭に入るようになったと思うんです(慣れたから)。
昔はもっといちいち音を拾わないと弾けなかったんですよ。
なのにこの状態!? 劣化?? 老化…

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英語が得意になる人、ならない人

2016年01月22日 | 中学生活
中学・高校生時代、英語は得意でしたか? 好きでしたか?

   にほんブログ村 教育ブログ 中高一貫教育へ←記憶力が弱いので別のもので補う。

なんとなく、英語はやっぱり好きな人が得意になり、得意な人が好きになることが多いと思うんですが…つまり、やらなきゃできないしやればできる、というような。

まぁある程度の線よりはるかにやらない人(例: こじろう)が英語できる人になるわけはないんだけれども。つまり、「やらなきゃできない」のはかなり本当。

でもね、「やればできる」のかっていうと、そりゃもう英語圏に生まれれば英語しゃべれるようになるでしょって意味ではそうなんだけど、中学生くらいの年から、ぼちぼち学校での学習の流れに沿っていく程度では、「やってもできない」ってことはあるのかなぁと思いました。そう思うようになったのは、またろうの高校受験英語の面倒を見たときからです。

それまで、よしぞうがあんまりにも英語できなかったもんだから…そりゃよっぽど英語の勉強を無視してきたんだろうと信じていたんですよ。本人は「ある程度やった」と主張していたんですがね(笑) でも、またろうにしつこくしつこく英語の基礎基礎基礎キソ…どんなに丁寧に重ね塗りしても、スーーーッと抜けていってしまうし、なんとか「盛った」部分も、ちょっと気を抜いただけでがらがらと崩れ去ってしまうorz

これ、自分の中学生時代だったらアリエナイことで、やってもできない子っているんだと思いましたよ。よしぞうもまたろうの親だから似たような感じだったのかもね。疑ってゴメン。

私の場合、典型的な「英語得意」な人とはちょっと違っていて、英語を使って外国人とコミュニケーションしたいわけでもなく、英語力を生かして仕事をしたいのでもなく、外国旅行をしたいのですらなく、とにかく英語はぜんぜん活用したくないんだけど、でもおもしろいの。英語と日本語の違いそのものが、表現のズレが、とにかく興味深いと思う。

けど、だからといって英語をどんどん勉強したいというわけではなくて、英語もおもしろいけど、ほかにもたくさんおもしろいことがあるので、「趣味」としていえば592番目くらい(ちなみに今だったら、ピアノは1番で、絵を描くのは326番くらいで、縫い物は452番くらいかな)だから別にそんなに時間はかけたくない。

だから、大学受験のときとか、英語には極力時間かけないで最大の効果を狙っていました。そのための鍵となるのが「文法」だったと思います。

先日、to不定詞と動名詞の使い分けのことをはなひめに聞かれたのですが、たとえば新中学問題集とかの該当ページを開くと、目的語としてto不定詞をとる動詞、動名詞をとる動詞、両方とる動詞、そして両方とるけど意味が違う動詞が整然とリストされています。

「これって、全部覚えないといけないの??」

…こういうときに、真面目に丸暗記する人、そんなことやってられるかって放棄する人に分かれると思うんだけど、私は丸暗記した覚えはないです。暗記苦手。。

結局のところ、動詞を名詞っぽく変える方法として、toをつけるのとingをつけるのがあって、似た感じのところもあるんだけど、でもニュアンスはやっぱりなんとなく違って、だから使い分けもあるわけでしょう。丸暗記じゃもったいないよね。

手掛かりになるのは、両方つくけど意味が違うタイプの動詞で
Remember to ~ (忘れずに~しなさいよ)
I remember ~ing (私は~したのを忘れない)
とかね。そういうのをいくつか見ると、

「to ~」のほうはこれからするとか、しようとするとか、なんか特に「意思」が感じられるような気がする。だから、「医者になりたい」だったらI want to be a doctor.っていうだろうし、I want being a doctor.はやっぱおかしい。decideとかも同じ。

それに対して、「~ing」のほうは、もうそうなってることとか、純粋客観的にそのコトという動詞が名詞化したもののような気がなんとなくする。

あらかた「癖」をつかんだら、いろんな文に触れて、その「癖」の捉え方を詳細化するなり、うまくハマらなかったら、そんなこともあるんだーと思って逆に印象に残したり。

ざっくり傾向を把握するとか、似ているものをパパッと結びつけるとか、新しい語について判断してもその「ざっくり傾向」からの類推で当てちゃうとか、その傾向に沿わないものが出てきてもめげない(笑)でむしろおもしろがるとか、そのへんで英語学習のうまい下手が出てくる。

暗記に頼りすぎるのもよくない(時間がかかる、つまらない、応用がきかない)、
理屈に頼りすぎるのもよくない(英語は理屈どおりなんかできてないから挫折する)、

いい加減にいーかげん??

そういう人は英語得意になると思うんだ。

私は暗記が極端に下手で、何か覚えようとしてもそのままじゃ記憶に残らない。速やかに忘却の彼方にいってしまうんだけど、でもそれは、知らなかった昔に完全に戻るのではなくて、エッセンスのような、漠然とした感覚が残っていて、それが境界の曖昧な英語の「癖」みたいな塊になっていきます。それで、英語に触れるたびにその塊は成長していくし、新しいことの類推に効くんですよね。

今回、どっかきれいに説明してあるのはないかと思って手持ちの本をあちこち漁ると、
「つながる英文法」
には、だいたい私の理解と同じものが載っていました。この人の文法のつかまえかたは私の感覚からいってとてもしっくりくることが多いです。

「この区別だけで(1)~(3)(*)の違いをすべて説明するのは大変難しい。理由はよくわからんけどなぜか(1)、なぜか(2)という動詞もあります。ここは、to V原とVingの意味の違いを押さえつつ、覚えてしまったほうが楽なポイントです。」そう、押さえるところ、覚えるところの線引きがうまくできる人が英語得意になる人。もっといえば、もやもやっとしたところを辞さずできるだけ広く「押さえればすむところ」をとるのが時短のコツ。

(*) …to ~のみをとる動詞、~ingのみをとる動詞、どちらもとる動詞の分類を指している

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不完全燃焼…フォーレノク4

2016年01月21日 | ピアノ
昨日は、平日ピアノサークルの発表会でした。

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朝、私がぎゅむぎゅむとドレスをかばんに詰め込んでいると(いくらぐちゃってしてもしわにならない優秀なドレス!!)、娘が「何? お母さんどこ行くの??」

「今日は、発表会だよ」
「平日でしょ(o_o) 誰も聞きに来ないんじゃないの?」
「いーの、お互いに聞くんだからそれだけで。それにそのあと飲むのが目的なんだし」

…いやほんと、飲食までが発表会です。ピアノ弾いてから飲むワインはうまいんだよ(^-^)

このピアノサークルの発表会は初参加でしたが、しっとり落ち着いたあたたかい会で、よい会場、よいピアノ、ドレス率高く、テンションあがります~

弾きやすいスタインウェイ↑

ただね。気分と体調は最高レベルなんだけど、問題なのは自分の演奏のほうで…

気が付いたら、一週間くらいほとんどピアノを弾けず、これはもう、コンサート聞きにいったり、飲みにいったり、バイオリンのレッスンに行ったり、仕事が地味に忙しかったり、まぁ原因は明らかなんですけど、暇さえあればめるちゃん弾く気は十分なんだけどその暇がない(いや自分のせいですけどね)。

慌てて前日にちょっと弾いてみたら、なんかいろいろと怪しくて…

この曲、私にしてはかなり念入りに練習してあったんです。
それが、一時的に怪しくなった状態というのは、
なんか手に馴染んでいる部分で、すっと行けちゃったりもするけど、
ハッとしてアレ? と突然なったときにはなんか混乱して迷走したり、そんな感じ。

この曲、左手がかなりややこしくて、しかも似て非なる箇所がごっちゃり出てくるし、
音が飛ぶから楽譜のガン見もしにくい。

楽譜見たり手元見たり激しく往復しているうちに見失ったりするとけっこうな大崩壊
(緊張せず家で弾いていてさえ)

やばーいorz

それで安全策?? というのかなんなのか、とにかく左手のキーとなる音を楽譜ガン見して、迷走だけは避ける作戦に出ました。

そしたらどうなったかというと…たしかに迷子にはならなかった…
けど、カミカミになったね。
ちょっとだいぶつまんないことになっちゃった。

録音聞いてみると…まぁ「一部いいところ『も』あった」かな。全体には、勢いがない感じだよねぇどうしても。

そんな具合で、自分の演奏は不完全燃焼でしたが。いい演奏がいっぱいあって、発表会全体はとても聞きごたえがあるものでした。ピザもワインもおいしかったし!!

あぁぁ~来年は(出られるかわかんないけど)もっといい演奏をしてもっとすかっとおいしくワイン飲みたい。


ところで土曜日にもう一度同じ曲を弾くんだけど、どうやれば立て直せるのかわからない(o_o) 会社休みたいけどさすがに同じ週に二度休めないし(^^;;

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小曽根真のショスタコーヴィチ

2016年01月19日 | ピアノ
そういえば、初めてサントリーホールに行ったのは大学生のとき。

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当時、出来立ての話題のホールで、一流どころのコンサートが目白押し。学生が気軽に行ける値段のコンサートもなかなかなかったので、大学オケがここでコンサートしたとき(チケット800円!!)、ホールに行ってみたくて買った人も多かったハズ(私も)。

「わー、舞台の後ろにも座席がある~」とかホールをぐるりと回ってみたり(アホである)。

そのとき「ショスタ5」やってたわね。派手で景気のいい曲だなと…

ショスタコーヴィチといったら、それくらいかな。知ってる曲。

ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲といってももちろん聞いたことないんだけど、へー都響と小曽根がやるんだ、ってことで行ってみたくなり、行ってみました。
(私の愛聴盤  塩谷哲&小曽根真【デュエット】ジャケ写真がこれこれで対になってる)

その曲のほかも、知らない曲ばかりです。ケルシェック?? 誰??

ヒンデミットというのも、ふだん馴染のない作曲家ですが。実はフルート同好会で吹いた初めての曲がヒンデミットのデュオでした。変拍子の嵐で意味不明曲でしたが…

ヒンデミットのラグタイムというのはずっと聞きやすい曲で、んー聞きやすいというかこれってどこかで聞いたような?? いやこの曲は聞いたことはないんだけれど。と思ったら、バッハの平均律にあるフーガを使ってたんだよ。なんで平均律、そしてラグタイム??

パンフレットにあった解説によれば、ヒンデミットさんは「ヨハン・セバスティアン・バッハが1920年代に生きていたらどんな曲をつくるだろうか」と問い、バッハならば流行のジャズ・ダンスなどに敬意を払っただろうと考えたんだそうであるが、どうなんですかね、実際のところ…

とにかく、なかなかおもしろい曲でしたよ。

ケルシェックのトランペット・ダンスというのは超新しい曲(2013年!!)で、このトランペットソロを吹いたヘフスという人がめちゃうまで、「トランペットってこんなに自在に歌えるんだ(o_o)」って感じ。かっこよかった。

で、なんでヘフスと小曽根なのかといえば、ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第一番というのが、ソロピアノとソロトランペットと両方ある曲だからなのね。それでいてオケ部分は弦楽のみという、なかなかない編成です。

ショスタコーヴィチは20世紀生まれなんですね。編成も変だけど弦も特殊奏法を使っていたり、いろんな「新しさ」はあるんだけど、いろんな音楽が現代音楽になるとわけのわからん方面(無調とか)に向かって行くのと異なり、なんというか…エンターテインメント性が強いというか。

さらに最後の曲(ショスタコーヴィチ ジャズ組曲第二番)になると、エンターテインメント性が強いというかさらに「俗っぽい」といってもいいほどで(しかしまったくジャズではない-*)、映画音楽みたいだったり、それよりむしろ日本のチンドン屋を彷彿とさせたり。おもちゃ箱をぶちまけたような多彩な雰囲気で、なんじゃこりゃ? と思ったら「新しく結成された国立ジャズ・オーケストラのために作曲された」もので「自身の映画音楽からの抜粋などからなる、多様な軽音楽を楽しめるメドレーになっている」だって。なるほど。

というわけで、新しい曲、知らない曲ばっかりのコンサートだったけどぜんぜん飽きる間もなく楽しかった(^o^)/

アンコールとして弾かれた小曽根ソロがまたとてもよかったし、お得でした~

ふつう、みんなが知ってる曲を入れなきゃなかなかチケットも売れないとしたもんだけど、
今回のはこんな(!)プログラムなのに、満席。小曽根さん人気ですね。


(*) 実はのちに本物の「ジャズ組曲第二番」が発見され、これは違うんだけれども、習慣でこれも引き続きそう呼ばれているので、「ジャズ組曲第二番」は本物とぱちもんが共存しているんだとか…わっけわからん

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