カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

072「ここまでおいで」より ・ 狐面の少女

2014-09-17 21:58:03 | 和モノ好きさんに100のお題
「ここまでおいで」という声が聞こえたので見上げると、電柱の上に赤い着物姿で狐面を被った女の子が座っていた。

 無視して進むと今度は四階建てのビルから「ここまでおいで」、
 更に無視すると二階建ての民家から「ここまでおいで」、
 終いにはすぐ脇のブロック塀に座って「ここまでおいで」。

 家に戻って母に話すと、きっとお前に遊んで欲しかったのだろうと言われた。ごめんなさい色々な意味で無理です。
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