カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

第六十六夜・レンゲ草を追って

2017-09-04 23:09:08 | 百人一首と色名で百物語
たかあきで『花ぞ昔の』と『緋色』を使って創作してください。

 山中の田舎に住む祖父母の家には休耕田が幾つかあり、春になるとレンゲの花が散らばるように咲いていた。
私は昔からこの紫がかった紅色の花を大好きで、毎年あるだけの花を摘もうと目に付いたレンゲを追いかけて坂道の棚田を昇ったり降りたりしていた。その時一緒に花を摘んでいた、もはや名前どころか顔も全く思い出せない子どもがいるのだが、当時、祖父母の家の周辺に子どもがいる家は一軒もなかったと後で知った。
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