あるBOX(改)

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芦沢清一さんに追悼テンカウント

2012年10月06日 | ボクシング
デイリースポーツの記者として長年にわたりボクシングを担当し、7月30日に73歳で亡くなった芦沢清一さん

その芦沢さんの追悼テンカウントゴングが、10/1後楽園ホールでのトクホン真闘ジム主催興行(デイリースポーツ後援)で行われ

トクオン真闘ジムの佐々木隆雄会長ら親交の深かった人々がリングに上がり、森田健JBC事務局長らが追悼の言葉を送ったとのこと

遺影を持った御家族(次男の孝介氏)は「ボクサーではない、記者一筋の親父が(テンカウントゴングを)やってもらえたのは名誉なこと。関係者への感謝の気持ちで一杯です」と話されたそうです。



私など、長年に渡ってボクサーの兄貴分のように接し、時に厳しい記事を書いた芦沢さんの功績を考えると、どこかのジムの興行で芦沢さんのテンカウントゴングが行われて良さそうなものだ・・・と考えていたから

ある意味、昔カタギの佐々木会長が主催する興行で行われたのも納得な気がします。

両者とも昭和の匂いを感じさせる人情家です。

元OPBF王者・坂本博之氏もブログで追悼の意を表しておいででしたが、拙戦に対して芦沢記者は控え室に「なんだ、あの試合振りは!」と怒鳴り込んで来られたそうです。

そして、それを坂本氏は「それだけ期待されていたのだ、と有難かった」と回顧されてるのです。
(デビュー間もない坂本氏のKOを見て「君、凄いパンチだね!どんなボクサーが好きかい?」と聞いて来て、「和製デュラン」の名称を与えてくれたのも芦沢氏だったそうです)

なんかね
「アスリート賛美」ばかりのスポーツライターも多い昨今ですが

芦沢さんみたいな「話の分かる生活指導の先生みたいな人」が居なくなるのは寂しいねぇ。

あの人は選手へ「昔はヤンチャだったんだって?」「現役だからタバコは止めたんだろ?まだ吸ってるのか!?程ほどにしとけよ(笑)」「酒もあんまり飲むなよ。少しは仕方ないけどな(笑)」なんてコト平気で言ってたからねぇ。
※しかも、それがインタビューに載ったりするし・・・

酒に酔っての粗相も多かったそうですが、「芦さんだから仕方ない」で済まされてる部分もあったそうな。

人柄といえば人柄。人徳といえば人徳。

改めて芦沢清一さんの御冥福をお祈り致します。