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日本人がノーベル賞受賞!そして・・・

2012年10月30日 | 生活
2012年のノーベル医学生理学賞は、さまざまな組織の細胞になる能力がある「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」を開発した 山中伸弥京都大教授(50)ら2人に授与すると発表された。

すばらしい偉業だが、その要因となった「iPS細胞」にまつわり、風変わりな研究者が出てきて自らの『実績』とやらを公表、それを大手メディアが真に受けて報道し、とんだ珍騒動になったのも記憶に新しい。

なんでこんな人が出てくるのか。
言っちゃナンだが面白くなってくる。かなりの高確率で出て来るんだよな、こういうヒト。

ノーベール賞受賞の興奮冷めやらぬ時期、まず読売新聞が「(自称)米ハーバード大客員講師・森口尚史氏(48才)が、世界初のiPS細胞を使った手術に成功した」「iPS心筋を移植」なんて1面に書き
これを共同通信もが追い掛け、東京新聞の夕刊でもトップを飾った。

ところが、森口氏が「手術した」とするマサチューセッツ総合病院とハーバード大が「記録がない」と真っ向から否定。

結局、森口氏の『ハーバード大講師』の肩書は10年以上前のものと判明し。

満面の笑みでTVカメラの前でコメントしていた森口の顔が、数日後には困惑したような表情に変貌。

読売が13日付朝刊1面に「iPS移植は虚偽」の見出しで、「一連の記事は誤報」と認め、おわびの訂正記事を掲載。
共同通信も「事実無根だったことが分かった」との記事を配信し、頭を下げた。

それでも森口氏は「ハーバード大や病院がなぜ否定しているのかがまったく分からない」「今まで話したことは、自分では正しいと思っている」と苦しいコメント。

それも首を傾げながらの表情で、なんとも微妙。・・・というか珍妙。
愉快犯とも思えず、「目立とう!」という明るい目的も感じられず。

ただ不思議な空気を醸し出す森口氏。

しかし、裏も取らずに1面に書くなんて、読売さんもヤキが回ったもんだ。
共同通信さんも。

虚偽の発表をしたとして、東大は東大病院特任研究員・森口氏を懲戒解雇処分にした。
日テレ職員数名も誤報を伝えたとして懲戒された。

「なんだったんだろう?」という事件(?)は収束方向だ。
でも、こういうヒトが出てくるのも一つの『現象』だと思う。