あるBOX(改)

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科学雑誌「Newton」

2012年10月31日 | 生活
相変わらず歯医者に通っているのだが
そこの待合室に必ず科学雑誌「Newton」が置いてあるのよね。

これが面白くて、予約時間より少し早く行くのが楽しいんですよ。
「はやぶさ」帰還の時も特集してくれたし、今月号(2012年12月号/2012年10月26日発売)は、
山中伸弥教授のノーベル賞受賞記念号なのです。iPS細胞の特集です。

まぁ、価格が毎号1000円するので、なかなか買えないんですけどね。

そういう事もあって医者に行くのも悪くないな・・・なんて別の楽しみを見出しているワタクシ
なのでした。

開業医や処方箋薬局に良く置いてあるんですよね。
買って読み終わって置いていらっしゃるのかしら。



――で、今月のニュートン最新号は

「医療新時代の扉を開いた山中伸弥教授とiPS細胞」
時間をさかのぼるように,細胞を未成熟な状態にもどした!

ノーベル賞を共同受賞したジョン・ガードン博士の「初期化現象の発見」にはじまり,iPS細胞の
誕生前夜から,誕生のドラマ,本格化する医療応用までを緊急特集。

プロローグ
山中博士とiPS細胞/細胞の初期化とは

PART1
初期化現象の発見/「ES細胞」の誕生/哺乳類細胞の初期化/ES細胞の問題点

PART2
四つの遺伝子,ヤマナカファクター/ヒトiPS細胞の誕生

PART3
協力 高橋和利
高橋和利博士に聞く誕生のドラマ

PART4
臨床応用の開始へ/iPS細胞から生殖細胞/iPS細胞の未来

・・・という内容。
写真や図解入りで説明されてるが、とうぜん私には全て理解できない。

しかし、それでも読んでて楽しい。

iPS細胞以前に発見されたES細胞は卵子から作られるもので、
子宮に戻せば生命になる細胞を使うのは倫理的に「問題あり」と言われたが、
皮膚細胞などから遡って初期化した細胞を心臓組織用や筋肉組織用に変化させて応用するiPS細胞は
倫理的にも許容範囲内だし

拒否反応もなく実用度も高い・・・というのが私にも分かった。

ただし、ES細胞の研究があってこそiPS細胞の誕生があった訳で
その間には「クローン羊ドリー」や「クローン蛙」の研究もあり
それも重要な意味を持っていたという事だ。

公式に膨大な実験データを発表した機関もあり、その行為は「研究者が有効にデータを活用して
くれれば」という思いも込められている。

一人の研究では限界があり、研究者は連綿と繋がっているのだ。

う~ん、感動。

それを考えると、簡単に「iPS細胞を臨床応用した」なんてウソ(?)を発表した某氏は、やっぱり
許されちゃいけない存在なんだろうなぁ。

※社会的地位を失ったのも当然・・・か。
 何年かしたら「あのヒトは今」の対象になるだろうなぁ。