あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

キャラが立ってきたワタナベジム世界王者

2015年05月08日 | ボクシング
内山高志チャンプに対しては、以前から「大人な選手だな~」
「一角の“人物”だな」と思っていましたが。

年齢を重ねた事もあり、最近は彼を慕い、尊敬し、一目置く同業者も
増えてきた。

金メダリストの村田諒太しかり、神の左の山中慎介しかり、大学の
後輩にあたる八重樫東しかり。

「大学時代の上下関係は絶対。4年は神様、2年・1年は・・・」
「直接話すのもあり得なかった」なんて事を語る八重樫も、なんか
嬉しそうだし。

村田、山中とも元々そういう気持ちはあったんでしょうが、公に
語る事が増えましたね。

対立王者の三浦隆司だって、
「もっと挑発的なコト言えばイイのに」と思うくらい内山に対しては
好青年な態度を通している。
※元から素朴なナイスガイってのもあると思うが

内山という王者は、ただ年長というだけでは無く、普段の節制、35才を
越えても探求心を失わない姿勢、普段からの落ち着き・・・など

そういった要素から醸しだされる風格が備わってきているのだから
同業者から「見上げた存在」として扱われるのも当然かも知れない。

音楽界ではミュージシャンズ・ミュージシャンなんて言葉もあるが
※同業者が認め、一目置く存在って意味ですね

内山も、まさにボクサーズ・ボクサー、チャンピオンズ・チャンピオン
と言える存在になったんだなぁ~と、感慨深い。

・・・というか、
他ジャンルのアスリートからもリスペクトされる存在にもなってるし。
ホープ時代から応援している身からすると、ホント嬉しい限りですよ。

ワタナベジムの後輩王者・田口良一なんて最たるもので、自分自身の
プロフィールでは「尊敬するボクサー:内山高志」と掲げておいでだ。

2人並んでのインタビューでは、田口のコメントに「オメー(笑)」と
ツッコミを入れる内山・・・という絶妙のコンビ芸が出来上がっている。

田口は世界王者になって「ツヨ可愛い」を卒業と言っても、なんか
声が張れてないしコメントも素朴だし・・・で、そういうキャラが
定着してきた。

それに対し、「アニキ」としての内山の存在感は増すばかりだ。

「ボクシングだけで勝負したい」と、
あまりTV出演の機会が少ない内山。「ゲーセンのパンチングマシーンを
破壊した」なんていうエピソードも、すっかり出なくなりましたが。

なんか、もう「ワタナベジムのアニキ的存在」というか
「ボクシング界のアニキ」というか、「アスリート界のアニキ」に
なってきた気が致します。

私も「内山アニキ」と呼ばせてもらいたい。
そんな気持ちになったゴールデンウィーク最終日。

まだまだ余韻は続いておりますです。

田口良一は元ミニマム王者を8回TKOし初防衛!

2015年05月08日 | ボクシング
5月6日 大田区総合体育館

WBAのSフェザー級タイトルマッチに先立って
行われたのがWBAライトフライ級タイトルマッチ。

結果は、チャンピオンの田口良一(ワタナベ)が
同級14位のクワンタイ・シスモーゼン(タイ)を
第8R36秒でTKO。
昨年大みそかに獲得した同王座の初防衛に成功した。

グイグイ攻めてくるクワンタイを迎え撃ちし、
相手の前進を持て余したらクリンチ、
そこからブレイクが掛かったらジャブ突いてボクシング
・・・という落ち着いた組み立てに
「緊張すると言われる初めての防衛戦で、大したモノ
だなぁ」・・・と感じ入りました。

挑戦者がワイルドに振るパンチは怖いが、反面打ち
終わり後に前へ つんのめったり、身体が流れるなどの
隙も身受けられ。

田口は第2Rに相手撃ち終わりにワンツーを打ち込み、
早くも挑戦者からダウンを奪った。

我慢比べの打ち合いになる予感もあったが、今回の
田口は右ストレートが有効。
打ち降ろしで相手を何度も境地に落とし入れ、さらに
得意のボディブローも有効。

結局は計5度のダウンを奪う完勝となった。

8Rのダウン以外は、みなラウンド終了間際に
奪ったモノで、詰めの連打を仕掛け様としたらゴングが
鳴る...という繰り返しだったが。

KOラウンドでは序盤から攻勢を描け、挑戦者も耐え
切れずにダウン。
それでも立った挑戦者だが、ダメージの蓄積もあり。
レフェリーは試合を止めた。

勝って「ツヨかわいい」を卒業・・・と試合前に語っていた
田口だが、勝者インタビューでは素朴さが隠せず。

一気のイメチェンは果たせなかったようだ。

なお、この日は世界戦3試合が行われ
WBO女子ミニフライ級タイトルマッチ10回戦では、
王者の池原シーサー久美子(フュチュール)が、挑戦者・
江畑佳代子(ワタナベ)に7回28秒負傷判定勝ち。
2度目の防衛に成功した。

GWのボクシング興行、結果・内容とも充実した試合が
続いて、私は大満足で御座いました。

出場された選手の皆様、関係者の皆様、お疲れ様でした。
初夏はリフレッシュに当てて、次戦でも充実した試合を
お願いしたいと思います。