経堂「さばのゆ」の「スタンダップコメディ・アカデミー/清水宏・松尾貴史」。
後半の「ストーリーテリング」松尾氏の部は、彼自らの経歴と、その時その時に
出会った方々との事が語られた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/34/1e7e5c5a06a6cfb8355fccab16c6dd8c.jpg)
まず印象深かったのは大阪芸大のお話。
グラフィックデザイナーになりたかったという青年が、学科は違うがヨーダの
モデルになった依田先生にくっついて歩く間に、自身の将来を決定するような
導きにあったのだ。
「君、喋ってることが面白いから」
「それをまとめてテープにとって、ダビングして、配って、平和を訴えなはれ」
松尾氏は「そんなぁ、平和を訴えるって…」と困惑しつつも、当時流行っていた
スネークマンショーのようなテープを作成したそうな。
~それにしても、すごい啓示だと思いますよ。
松尾氏は今でもこの言葉を実践してるようにも見えるし…。
それって、同じ大学の中島らもさんに通ずる気がします。
テーマに「昆虫の視界」を取り上げ、構造的に「人間とは全く異なる逆転した
世界を見ている」という論文を書き上げた〝らもさん″。
やはり名物教授に「オマエ、しばらくオレの周りをウロウロしとれ」と言われた
という。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/45/5694ab1d716ede5f710cd81a5bddaa44.jpg)
さすが大阪芸大。
美大じゃなく、芸大。
庵野秀明や島本和彦、稲上晃、士郎正宗、矢野健太郎、克・亜樹を輩出した大学。
結局そのテープがキッカケとなって事務所に入り、ラジオやテレビの仕事を得て、
世に出ることになっているのだから、その〝導き"の正しさに感じ入る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/ff/159215ad747fe041a067770448babd79.jpg)
大学の助手をしつつ空いた時間に「話し方教室」で標準語を学んだというのは
初耳だった。
それが結果的にナレーションに生きたりした訳だから、その無意識な成り行きは
面白かった。
そして、中島らも氏との出会い。
キャラクター自体は淡々としてガツガツしていない関西人同士。
しかし内から湧き出る個性が強烈ゆえ、特異な存在感がある。
以前、書籍で読んだ酒場でのエピソードも、キッチュさんの口から直接聞くと
面白さも格別だし、やはり感慨深いものがある。
※クダ巻いてた落語家さんが誰かも知れました。
あと、らも氏の口調を真似た喋り方が生き写しで、さすがなのよ…
行きつけのバーで、らもさんと一緒に「東郷健さん」の政見放送を見た話も
興味深かった。
あの有名な「ピラミッドの頂点にいる人々を、ジャックナイフで、その胸を
切り裂き、底辺にいる人々に血の滴る心臓を捧げたい」という発言。
それに対し、なんと中島らも氏は涙を流して感動していたという。
東郷氏は行動や発言こそ過激だったが同性愛者などマイノリティーや弱者への
偏見や性差別の撤廃を主張する姿勢は一貫していたから、そこに中島らも氏は
強烈なシンパシーを感じたのかも知れない。
まさに「いいんだぜ」に通ずる精神だ。
松尾氏は「ゆきゆきて神軍」の奥崎謙三氏の政見放送も見た事があるそうな。
これまた東郷健氏と同じくらいの強烈さ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/a6/b2ea3c49332a8e2a069e48bd9c6cce25.jpg)
他にも興味深い話のオンパレード。
TV局にフラリと寄ってはプロデューサーに「なんか仕事ありませんか?」。
らも氏、ひさうちみちお氏と一緒にエレベーター前で放送禁止用語を話し
あったこと。
※ボソボソ喋って「クックックッ」と笑ってたんだろうなぁ…
イベント後半のストーリーテリング。
劇的に締めた清水宏氏に対し、松尾貴史氏はサラリと終わらせた。
それも対照的で良かった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/1f/be54426282736b3c24c620470e2aaa5e.jpg)
最後は二人でトーク。
DJ役のぜんじろう氏も手を上げて挨拶。
音楽は「ゲット・アップ・スタンダップ」。元はボブ・マーレーだ。
「起きて立ち上がれ。自らの信じる事に従え。戦いを諦めるな」
「スタンダップコメディ不在の地」と言われる日本で、その協会を
立ち上げ、会長の座に就いた清水氏。
会長と言いつつ存在はプレイングマネージャーが如し。
自らが汗をかき、コッテ牛のように驀進する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/99/58d7ebf793cf382f955640235675ce8b.jpg)
アルコールを手に、談笑する松尾氏、リラックスした表情。
そういえば、スポンサーは博水社、木の屋石巻水産が付いてくれて
いたそうで。
私もワンドリンクはハイサワーを注文して飲んだのだが、中休憩後
木の屋石巻水産の「いきなりサバ太郎!」が回ってきたのよね。
味付きでパリパリのサバチップス、美味し!
ハイサワーに良く合った。
ここで記念撮影。観客も映りこむのがミソ。
※野口ボクシングジムでも同様の撮影あり。
再入場の絵面も動画で録って大盛り上がり。
終演後も入り口付近で観客のお見送りしてくれたのでした。。
清水氏に「どうでしたか?」と声掛けされたので、とうぜん
「楽しかったです」と返答。
汗まみれの顔をクシャクシャにして笑った清水宏氏には、今
現在を疾走する男の爽やかさがあった。
次、また行ける日が楽しみです。
松尾氏にも声掛けすると、物腰やわらかに応対してくれました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/19/0dab540ae551f189c3111ebf4a6e4856.jpg)
松尾貴史さんは時々落語もやってらっしゃるので、ぜひ聞きに
行きたいな。
※さばのゆさんで会があるが、残念ながら仕事で行けない日だ。
そして最後に、会場となった"さばのゆ"に関して。
正直、想像したより狭く、この日は完全に満員状態だった。
~とはいえ、雰囲気は最高だし、なによりイベントへの愛を
感じました。
経堂に"さばのゆ”あり。そんな印象。
イベントをチェックして、また訪れたいと思いました。
後半の「ストーリーテリング」松尾氏の部は、彼自らの経歴と、その時その時に
出会った方々との事が語られた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/34/1e7e5c5a06a6cfb8355fccab16c6dd8c.jpg)
まず印象深かったのは大阪芸大のお話。
グラフィックデザイナーになりたかったという青年が、学科は違うがヨーダの
モデルになった依田先生にくっついて歩く間に、自身の将来を決定するような
導きにあったのだ。
「君、喋ってることが面白いから」
「それをまとめてテープにとって、ダビングして、配って、平和を訴えなはれ」
松尾氏は「そんなぁ、平和を訴えるって…」と困惑しつつも、当時流行っていた
スネークマンショーのようなテープを作成したそうな。
~それにしても、すごい啓示だと思いますよ。
松尾氏は今でもこの言葉を実践してるようにも見えるし…。
それって、同じ大学の中島らもさんに通ずる気がします。
テーマに「昆虫の視界」を取り上げ、構造的に「人間とは全く異なる逆転した
世界を見ている」という論文を書き上げた〝らもさん″。
やはり名物教授に「オマエ、しばらくオレの周りをウロウロしとれ」と言われた
という。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/45/5694ab1d716ede5f710cd81a5bddaa44.jpg)
さすが大阪芸大。
美大じゃなく、芸大。
庵野秀明や島本和彦、稲上晃、士郎正宗、矢野健太郎、克・亜樹を輩出した大学。
結局そのテープがキッカケとなって事務所に入り、ラジオやテレビの仕事を得て、
世に出ることになっているのだから、その〝導き"の正しさに感じ入る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/ff/159215ad747fe041a067770448babd79.jpg)
大学の助手をしつつ空いた時間に「話し方教室」で標準語を学んだというのは
初耳だった。
それが結果的にナレーションに生きたりした訳だから、その無意識な成り行きは
面白かった。
そして、中島らも氏との出会い。
キャラクター自体は淡々としてガツガツしていない関西人同士。
しかし内から湧き出る個性が強烈ゆえ、特異な存在感がある。
以前、書籍で読んだ酒場でのエピソードも、キッチュさんの口から直接聞くと
面白さも格別だし、やはり感慨深いものがある。
※クダ巻いてた落語家さんが誰かも知れました。
あと、らも氏の口調を真似た喋り方が生き写しで、さすがなのよ…
行きつけのバーで、らもさんと一緒に「東郷健さん」の政見放送を見た話も
興味深かった。
あの有名な「ピラミッドの頂点にいる人々を、ジャックナイフで、その胸を
切り裂き、底辺にいる人々に血の滴る心臓を捧げたい」という発言。
それに対し、なんと中島らも氏は涙を流して感動していたという。
東郷氏は行動や発言こそ過激だったが同性愛者などマイノリティーや弱者への
偏見や性差別の撤廃を主張する姿勢は一貫していたから、そこに中島らも氏は
強烈なシンパシーを感じたのかも知れない。
まさに「いいんだぜ」に通ずる精神だ。
松尾氏は「ゆきゆきて神軍」の奥崎謙三氏の政見放送も見た事があるそうな。
これまた東郷健氏と同じくらいの強烈さ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/a6/b2ea3c49332a8e2a069e48bd9c6cce25.jpg)
他にも興味深い話のオンパレード。
TV局にフラリと寄ってはプロデューサーに「なんか仕事ありませんか?」。
らも氏、ひさうちみちお氏と一緒にエレベーター前で放送禁止用語を話し
あったこと。
※ボソボソ喋って「クックックッ」と笑ってたんだろうなぁ…
イベント後半のストーリーテリング。
劇的に締めた清水宏氏に対し、松尾貴史氏はサラリと終わらせた。
それも対照的で良かった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/1f/be54426282736b3c24c620470e2aaa5e.jpg)
最後は二人でトーク。
DJ役のぜんじろう氏も手を上げて挨拶。
音楽は「ゲット・アップ・スタンダップ」。元はボブ・マーレーだ。
「起きて立ち上がれ。自らの信じる事に従え。戦いを諦めるな」
「スタンダップコメディ不在の地」と言われる日本で、その協会を
立ち上げ、会長の座に就いた清水氏。
会長と言いつつ存在はプレイングマネージャーが如し。
自らが汗をかき、コッテ牛のように驀進する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/99/58d7ebf793cf382f955640235675ce8b.jpg)
アルコールを手に、談笑する松尾氏、リラックスした表情。
そういえば、スポンサーは博水社、木の屋石巻水産が付いてくれて
いたそうで。
私もワンドリンクはハイサワーを注文して飲んだのだが、中休憩後
木の屋石巻水産の「いきなりサバ太郎!」が回ってきたのよね。
味付きでパリパリのサバチップス、美味し!
ハイサワーに良く合った。
ここで記念撮影。観客も映りこむのがミソ。
※野口ボクシングジムでも同様の撮影あり。
再入場の絵面も動画で録って大盛り上がり。
終演後も入り口付近で観客のお見送りしてくれたのでした。。
清水氏に「どうでしたか?」と声掛けされたので、とうぜん
「楽しかったです」と返答。
汗まみれの顔をクシャクシャにして笑った清水宏氏には、今
現在を疾走する男の爽やかさがあった。
次、また行ける日が楽しみです。
松尾氏にも声掛けすると、物腰やわらかに応対してくれました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/19/0dab540ae551f189c3111ebf4a6e4856.jpg)
松尾貴史さんは時々落語もやってらっしゃるので、ぜひ聞きに
行きたいな。
※さばのゆさんで会があるが、残念ながら仕事で行けない日だ。
そして最後に、会場となった"さばのゆ"に関して。
正直、想像したより狭く、この日は完全に満員状態だった。
~とはいえ、雰囲気は最高だし、なによりイベントへの愛を
感じました。
経堂に"さばのゆ”あり。そんな印象。
イベントをチェックして、また訪れたいと思いました。