あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

サウル・アルバレス、セサール・チャベスJrをフルマークで降す

2017年05月07日 | ボクシング
5/6(現地時間)米ラスベガスのTモバイル・アリーナで行われた、
プロ・ボクシングのノンタイトルマッチ。



WBO世界スーパーウエルター級王者のサウル・アルバレスと元WBC
世界ミドル級王者のフリオ・セサール・チャベスJr.が対戦。

結果は判定(3-0)でアルバレスが勝利。
9月16日にミドル級王者のゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)と
対戦する事になった。



キャッチウエイト164.5ポンド(約75キロ)契約。
身長で劣るカネロ・アルバレスだったが、自在にパンチを繰り出し、
チャベスを寄せ付けず、試合はワンサイド。

小柄なアルバレスがハンドスピードで中間距離制し、中盤は受けに回る
余裕さえ見せた。



一方、10cmほど身長で優位なチャベスだったが、減量が響いたのか
身体が動かない様子。
または打ち込む前にカネロの多彩なパンチを許し、手が出ない展開に
陥ったのか?

攻めれば逆に打たれる。チャベス苦しい展開。
途中から接近戦での押し相撲を試みるが、くっついて攻めを考える内に
先手を取られ、攻撃に結びつかない。



リングサイドのチャベス・シニアは苛立ったように声を上げるが、Jrは
攻勢に出られず、観客からのブーイングも浴びる。

メキシカン対決だけに激しい打撃戦が期待されたが、アルバレスも詰めに
行かず、そういう意味でも観客は消化不良だっただろう。

増量した形のアルバレスだったが、スピードやキレに陰りが見えることも
なく、好調のまま終了ゴングを聞いた。



もっとも、詰めを急ぐ事による身体への負担を考え、自重したのかも知れ
ませんが。

アルバレスは戦績を49勝1敗1分けと伸ばした。
唯一の敗戦は2013年にフロイド・メイウェザーJr.(米)に喫した判定負け。

試合後、健闘を称え合うアルバレスとチャベスJr。
リングに上がったチャベス・シニアに挨拶するアルベレス。



まぁ、先輩グレートのチャベス・シニアも、ホセ・ルイス・ラミレス戦では
タフで打ち合いに強い相手をボックスで降したものです。
可能なら「毎回、激闘」「感動のKO決着」が理想でしょうが。

ビッグファイトに向け、大事に戦った部分もあるんでしょうね。



試合後、アルバレスは「ゴロフキン、次は君だ。どこにいるんだ?」と
リング上から呼びかけると、ゴロフキンは花道からリングイン。

事前に勝者が対戦することで示し合わせていたかのような演出。



まだ試合のテンションが残ってる風のアルバレスに対し、ゴロフキンは
笑顔で友好ムード。

相手を祝福し、次戦でビッグファイトに臨む事を大いに喜んでいる様子。
まぁ、待ち望んだ一戦ですから。気持ちは分かります。

大一番は9月16日。きっとWOWOWさんが生放送してくれるでしょう。
いまから楽しみです!