あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

二度目の「生賴範義展」(3)

2018年02月01日 | 生活
2度めも圧倒されっぱなしで終盤へ。

やっぱり「我々の所産」の圧にやられる。



鮮やかな色のリキテックスを伸ばす絵も素晴らしいが
コテコテに塗った絵の迫力も凄まじい。



セガールの映画ポスターもそうだったが、光を描く為
白や黄を塗り重ねられるんですよね。

もう1枚の宇宙飛行士ヴァージョンも同様。



羽根の立体感も同様。
白を浮き立たせるためブッとく厚く塗られている。

未来に進むのは誰か?
並んだ2枚の絵。希望を含んでおられるのか?



絶筆となった絵に再び逢う。
本当に塗り始めたばかりのような状態。

ここから重厚な船が描かれたのだろう。



制作中に脳梗塞を発症され、リハビリされていたが、
再び絵筆を持つ事は無かったとか…。



またもハッシュタグ「#ohrai」ツイート。階段を降りて
音声ガイド返却場所でポストカードをGET。

今回はオーソン・ウェルズの点描画。



2度めの物販コーナー。新たなTシャツの入荷を確認。

基本は黒。胸にイラスト。
小松左京さんの表紙ヴァージョンだ。



これは買わねば…と2着購入。
西洋画とSFの融合。素晴らしい構図です。

でも、本自体は熟読してないから着るのは厳しいかも。



小松左京さんのファンに声でも掛けられたらドギマギ
もんですよ。

さらに「生頼焼酎」もGET。
宮崎の焼酎です。ラベルは侍です。



今回は館内(というか物販コーナー脇)のCafe森に寄る。
宮崎由来のマンゴー・スコールを満喫。
意外と酸味が効いててサッパリとした後口。



美味しかったですよ。
そのまま余裕でツイートしたりして、ゆっくり寛いだ。

思った以上に居座ってた気がする。



それから帰宅。
昼食は上野のカレーショップ。アメ横付近の専門店。
ルーは常時スタンバイしてるだろうから。
早いし、安かった。



帰ってからは「生頼焼酎」の開封を。
立派な箱です。
これの上部を普通に開ける。



緑の瓶に白いラベル。
そこに生頼範義絵ですよ。刀を構えた侍の線画です。

二刀流です。武蔵です。



やっぱり表情、面持ちは三船敏郎。
凄みありすぎです。抜け出してきて切られそうです。

そんなヒヤヒヤ感を覚えつつ、本当の意味での開封はせず、
この日は収めて寝たのでした。

二度目の「生賴範義展」(2)

2018年02月01日 | 生活
生頼タワーの書籍たち。
改めて見ても新しい発見がある。



つか、脚立が欲しい。
または「ハレンチ学園」ヒゲゴジラのような下半身を
バネにしちまう魔改造。



※あれで「美少女に育った」山岸の妹ちゃんを拉致し、
 密室でひん剥いて「ウヒョヒョヒョ、ムチュチュチュ」
 ってやってるけど。
 あれって今考えると完全に「犯罪」だよな~。


そして回りのポスターたち。
ハヤカワ文庫のリアルな広告。



集中線に合わせて出撃するような構図も生頼絵のパターンの
一つであります。

宇宙のパターン、海上のパターン…。



富士急ハイランドのアトラクション広告も!
受けたら描く!全力で!

それが生頼イズムってことか。



スティーブン・セガール映画も。
これは次の部屋に原画があるが、その厚い塗りに感嘆!

ゴジラを含めた一部作品の厚塗り!
スターウォーズで見せた発色鮮やかなリキテックスの塗り!
海洋モノで見せた薄塗りからのボカシ!



全体のイメージだと、意外と濃い色を薄塗りして深みある
画面を作っているパターンが多いか?

躊躇いのない筆使いには平伏するしかありません。



巨匠とのエピソードも事欠かず。

「幻魔大戦」を2誌に同時掲載する平井和正氏の原稿ページは
大量に送られてきたというが

なんと、生頼氏は熟読の後に風呂の火に焚べ、絵の構想を練っ
ていたという。



長いキャリアのあいだ作品の交流が続いた平井、小松左京の
両氏だったが、直接会った事はもちろん、電話で会話した事
も無かった…なんていう驚きの事実も!

それであれだけイメージ合致する作品描き上げるんだからなぁ。
本当に凄いですよ…。

(続く)

二度目の「生賴範義展」(1)

2018年02月01日 | 生活
はい、また来ちゃいました。

2回目です。



近道を確認したのに、なんか遠回りしてしまったよ。
山下口にすんなり出れなかったよ。
山下口からもエレベーターあったよ。



なんかね、前回は絵の圧に完全KO寸前だったんですよね。
ポール・マッカートニーのライヴと同じですわ。

口先だけで「凄い凄い」「天才だ」と言いつつ、その凄さの
半分も理解していなかったという…。

※自分が考えてたウン十倍もポールは天才だったって事。



生頼さんも同じです。
「凄まじい」「孤高の絵師」と言いつつ、その凄さは私などが
考える凄さを遥かに凌駕していたという…。



私ゃ生頼さんの凄さを殆ど分かっちゃいなかったという…。
そんな事実を突きつけられたワケですよ。



~という事で、2回めの生頼範義展詣でです。

今回も「のんちゃん」のお声にガイドしてもらいます。

生頼範義。
1935年、兵庫県・明石市生まれ。
10歳の時に空襲で焼きだされ親戚を頼り鹿児島県・川内市に疎開。
川内高校卒業後、東京芸術大学・油画科にストレートで合格。

大学は、3年で「もう教わることは何もない」(!)と中退。
以降はミケランジェロなどの影響を受けながら画業を続ける。


※後期の
 人物画などにその影響は顕著に表れていた…。

結婚を機に62年よりイラストレーターとしての活動を開始。
73年に宮崎県・宮崎市に活動の拠点を移し、以降の活躍は説明する
必要も無いでしょう。



『マッドマックス2』のイラストは、なぜか映画ポスターとしては
採用されず、パンフやサントラに登場。

※なぜか行方不明の原画も多数。
 どこかの金持ちが秘蔵してるんじゃないのか?



弟子や助手の手を借りずたった1人で制作。

生涯遺した作品は約3,000点以上とも言われる。すごい数!
制作スピードも1枚2週間とかで仕上げる事があったとか!



それらのエピソードだけで頭クラクラですよ。

そしてですね、2回目だから「生頼タワー」の部屋は直ぐに通り
抜けようと思ったんですけどね。



「あれ?こんな書籍もあったっけ?」とか言ってですね、全然
抜けて行けないんですよ!

(続く)