都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

早稲田・新宿まちあるき

2007-11-10 | Weblog 

 午後から学生を連れて早稲田と新宿のまちあるき。小雨が降り、寒い一日だったが、せっかく集まって貰ったので、予定通りまちあるきを行う。

 受講者は川越にある大学の学生なので、埼玉県や北関東エリア在住が多く、東京にはあまり馴染みがない人がほとんど。大学は川越市内でも町はずれの田んぼの真ん中にあり、周辺に学生街などは全くない。学生数も少ないので、キャンパスは比較的ゆったりのんびりした感じ。私が学んだ大学とは相当異なる。

 せっかくなので、早稲田大学のキャンパスをちらっと見学することに。土曜日なので、平日に較べると学生の姿は少ないが、それでもかなり多くの人がキャンパスを行き交う。学生ラウンジではグループで自習したりしている人もたくさん居る。地下鉄の駅を下りて大学に向かうと、食堂の他、様々な店が商店街に並ぶ。学生相手の商業集積ができているあたりは、やはり昔から街なかにある大学の特色だろう。

 雨が降っていたので、大隈講堂、大隈候銅像、演劇博物館、會津八一記念博物館(旧図書館)あたりを眺めて早々に退散。連絡バスで大久保キャンパスへ向かう。

 大久保キャンパスでは、いくつかの教室、実験棟、研究棟、中庭、学生ラウンジ、建築学科の作業スペースを見て回る。

 今度は都バスで新宿へ向かう。日清食品前で下車して、新宿の繁華街に北東から入る。四季の道、ゴールデン街、区役所わきから歌舞伎町1丁目に入り、2丁目のホストクラブが集積するエリアへ。西進してハイジア周辺のホテル街をかすめ、歌舞伎町の広場(歌舞伎町ヤングスポットって名前なんだけど)へ。コマ劇場前から歌舞伎町一番街を経て、大ガードを通って西口側へ。

 思い出横丁を流して、西口のデッキへ上りLタワー方面へ。眼前に東京モード学園のコクーンタワーがそびえ立つ。異様な姿は日に日に大きくなっている。とりあえずお上りさんモードで都庁に上り、雨で霞んだ新宿の街並みを俯瞰。少々疲れたのでここでお茶。下界に下りたら既に夕方で余計に寒くなってきたので、ワンデーストリートなど地下道をつたって新宿駅南口へ向かい、ここで解散。都合4時間弱のまちあるき。

 予定ではこの後、単独で階段調査に向かう予定だったが、小雨が降り寒かったのと、少々歩き疲れて膝にガタが来たため、挫けてしまい、本日は早々に帰宅することに。

 引率モードだったため、本日は一枚も写真は撮らず。何かの機会にまた来ようっと。

 印象に残った場所は、やはり歌舞伎町だったそうだ。ゴールデン街もホストクラブ地帯も、ホテル街も、二十歳そこそこの学生さんには馴染みがない場所だろうな。東京の大学生だったら知ってる可能性はあるし、下手すれば毎日出入りしたり働いてたりする可能性すらあるが、やはりその辺は埼玉の大学。東京には近いけど、やはり東京の大学生のようなライフスタイルではない。ましてや体育会系の学生だったりすると、大学と自宅の往復が中心だったりするようだ。まあそういうのが健全というんでしょうね。馴染みの場所ですなどと言われても別の意味で困る。

 繁華街や飲屋街、路地などを毎日のようにうろついているのは不良なのかもしれないなぁ。健全な青年に、不健全な場所を案内しちゃったのはまずかったかな?。まあ社会勉強ということで、こんな所に入り浸ったりしちゃダメですよ、という意味合いで、あくまで見学なのだ。

 街が汚い、ホームレスが多い、同世代なのだが全く別世界の人が多い、というのもかなり印象的な事柄だったようだ。いろんな街があるんですよ東京には・・・。六本木ヒルズや銀座だけが東京じゃなくて、工場街もあれば住宅地もある。まあ新宿は、繁華街、盛り場とオフィス街があって、ちょっと東京の縮図みたいではあるけれど。

 都市についてもっと興味を持って欲しい、体験を通して知って欲しいとは思うけど、回数も時間も限られる中で、十分には伝えきれないもどかしさはある。まあ、これをきっかけに、社会人になってから、中年以降になってからでもいいから、街に興味を持つようになってくれればいいなと思う。

コメント (3)
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