都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

斜体字の謎

2007-11-11 | Photolog

 以前、三色の電光表示板で、地下鉄車内のLED表示板について記したが、実はこの電光表示板について、まだ寝かせていたネタがあった。

 電光表示板の文字は静止しているときと、右から左へ流れるときがあるが、流れている時に限って、なぜか文字が斜体字に見えるのだ。これはどの車輌でも起こる現象ではない。いくつかのタイプの列車でのみ、流れる文字が斜体に見える。

 問題は「斜体字」が横に流れているのではないこと。文字の縦角部分は、ちゃんと一列に縦に並んだLEDが点灯していて、四角い文字になっているのに、その四角い字が横に流れると、斜体字に見えてしまう。なぜだろうと思っていたのだが、以前の調査の際に表示板を撮ってみたら謎が解けた。

Photo 2007.6.21 案内表示板のLED

 上の写真は (T-01 という文字を写したものだが、文字が微妙に崩れている。Tの字の縦角を見ると、下の方では左側のLEDも点いている。一方上の方では右側のLEDが点いている。基本的に縦角は真っ直ぐに表示されているのだが、右から左に流れる際に、下の方はわずかに早く、上の方はわずかに遅く点灯するようになっているのだ。そのずれは1/30秒以下。だから流れる文字の場合だけ、残像で文字が斜めに見える。えらく細かいテクニックだが、おもしろいことをやるもんだなぁと思う。

#鉄道
コメント
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