東京新旧写真比較(1997/2008) No.18
Photo 1997.12.18(ノーマル時)、Photo 2008.1.28(マウスオン)
新宿昭和館
所在地:新宿区新宿3-35
構造・階数:RC・2F+地下1F
建設年:1951(昭和26)
解体年:2002.4に閉館。その後、解体
備考 :映画館としては1932(昭和7)に開業。
新宿昭和館は任侠映画専門として知られた映画館だった。だが、今回調べてみたら、そうなったのは昭和40年頃以降で、当初は洋画上映館として開館したのだそうだ。
昭和館のあった場所は新宿通りから南に入り込んだ一角で、それは甲州街道から北に入り込んだ場所でもあり、表通りからは少し離れた場所だった。駅からは比較的近いが表通りに較べると人通りは少なく、ちょっと怪しげな雰囲気のある場所で、地下に成人映画館があったことも関係があるのか、現在も風俗系の店舗が少し集積する場所である。
立地や場所が雰囲気を生み出したのか、映画館が場所の雰囲気を創ったのかは定かではないが、3丁目のこの周辺は微妙な空気が漂う場所である。
2002年に惜しまれつつ昭和館が無くなった後、跡地には小さな映画館と飲食店が入居した複合ビルが建てられた。
左後方に写っているのは三越新宿店南館。三越南館は1991年開業。上の写真の時にはまだ三越だったのだが、99年に大塚家具に賃貸され、下の写真の時(現在)は同じ外観だが大塚家具となっている。
参考記事
港町キネマ通り > 新宿昭和館/昭和館地下劇場
神宮寺表参道映画館 > 嗚呼、新宿昭和館
魅惑の昭和館
2009.1.11追記
2008.12.27に、誤って以前の文章を別のものに差し替えてしまいました。テキストのバックアップが無かったため、オリジナルのものには復元不可能ですが、およそ似た内容の記事を書き直しました。
Tokyo Lost Architecture
#東京新旧写真比較 新宿区 #失われた建物 新宿区 #映画館・ホール #夕景・夜景