月の湯
所在地:文京区 目白台3-15
構造 :木
建築年:1927(昭和2)
解体年:2015〜16(平成27〜28)
備考 :2015(平成27).5末廃業
Photo 2010.3.13
目白通りから北側に入った場所にあった銭湯。いわゆる宮造りタイプで、大ぶりな入母屋屋根と唐破風が印象的だった。1927(昭和2)年創業だったそうで、建物もその時に建てられたものだったという。
下記リンク先では内部の様子も見ることができる。中に入ると脱衣場の天井は高く、格天井だった。また浴室の壁にはやはり富士山が画かれていた。
わきから見ると、瓦葺きの入母屋屋根は脱衣場部分までで奥行きがあまりなく、浴室部は切妻トタン屋根だったことが分かる。
東日本大震災で屋根などが破損し、最終的に2015年5月末に廃業、その後、解体された。
昔ながらの銭湯は平成後半以降、急速に減少しているそうだ。往時の文化や建築を残したいという立場からすると残念なことなのだが、考えてみれば自分自身、最近はほとんど銭湯に行っていない。日常的に銭湯を使う人が少なくなっている状況下では、建物の修繕が必要でも頑張って直す方向にはなりにくいのは、ある意味仕方ないことなのかもしれない。
だとすると銭湯の建物は将来的には、江戸東京たてもの園の子宝湯のように、文化財的に保存されたものだけになっていくのかもしれない。
銭湯紀行 月の湯(東京・文京区) | 動画で見るニッポンみちしる | NHKアーカイブス
【文京区】東京最古級の木造銭湯『月の湯』見学会に参加しました
東京最古級の木造銭湯 目白台「月の湯」解体間近 - 文京建築会ユース
月の湯(文京区目白台)
月の湯(360°映像)
Tokyo Lost Architecture
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