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都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

キッコウトミ(株)第二工場

2023-09-09 | 愛知県  
キッコウトミ(株)第二工場
所在地:半田市 東雲町27
構造・階数:木・2
解体年代:2018〜20(平成30〜令和2)
Photo 1994.9.11 運河側正面

 半田運河(十ヶ川)の東側にあった、味噌・醤油の工場。亀甲の六角形の中に冨の字を描いたマークが印象的。この「冨」は、創業者の名前、小栗冨次郎に因むそうだ。
 キッコウトミ(亀甲冨)も歴史は古く、1844(弘化元)年に酒造家として創業したという。江戸時代末期に味噌の醸造を始め、1892(明治25)年に、千葉県の野田から技術者を招き入れて愛知県内で初めて醤油醸造を始めたといわれている。


 南側の小路を西から

 半田市内には江戸時代末から明治初期に造られた味噌・醤油の醸造蔵が90年代までは多く残っていた。そして黒壁の蔵が建ち並ぶ町並みが印象的だった。


 東側の南北小路を南側から。右側は東隣の街区にあった同社の倉庫。

 キッコウトミの蔵は石垣もしくは煉瓦の基礎の上に建てられていて、路地を挟んで漆黒の蔵が並ぶさまは残り続けて欲しい景色だった。写真の一連の蔵は2018〜2020年の間に残念ながら解体されたが、敷地北側と北西側の蔵は残されている。現在はもとの敷地の北側およそ半分で操業しているようで、解体された建物の場所には新たな工場も建てられている。

 同社はかつては東天王町1丁目に大きな工場があり、これが本拠地だったようだが、現在そこは40軒ほどの戸建て住宅と小公園になっている。また、2001〜21年頃までは岩滑高山町(やなべたかやまちょう)にも工場があったが、2021年にこの第二工場の場所に全事業を集約したという。

 キッコウトミはWebsiteでも味噌・醤油を販売している。また前項で採り上げた「萬三」の味噌・醤油も造っているようだ。

キッコウトミ株式会社 | 伝統の味、美味しいお醤油とお味噌を醸造してます。
醸造メーカー紹介,キッコウトミ株式会社 | うまいの根っこ、知多の醸造

日本国内の建物や街並み
#失われた建物 愛知県  #工場  #倉庫・蔵 
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