都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

ウラジオ市内調査最終日

1992-10-12 | ロシア  

1992.10.12(Mon) Vladivostok

 07:45 起床。朝はやはり少し寒い。昨晩閉め出しを食った大学の女子学生達からの連絡はなく、なにも変わったことがないかのごとく今朝は静かだ。今日の午後、私たち、M2の5人はモスクワへ向かう。ウラジオストクには約一週間滞在した。街路調査などをしたので街の大体の様子は把握することが出来た。ただ、のんびり観光が出来なかったのはやや残念だった。朝、寮を出たらもうここには戻らないので、全てをスーツケースに詰めて準備を整える。断水などもあって印象的だったので、ドミトリーのトイレとシャワーの写真を撮っておく。

ドミトリーのトイレとシャワー

 08:30 部屋を出てバスに荷物を積み込む。すぐに出発の予定だったが、少し遅れて9時少し前に寮を出発。S氏は体調不良で、今日は一日寮で休むことになる。一週間泊まっていた寮も見納め。ここに来ることは二度とないかもしれない。

 09:10 ウラジオストクホテルにて朝食。相変わらず窓ガラスが破れていて寒い。09:50にバスでホテルを出る。

 10:00 昨日の打ち合わせ通り、午前中のField作業を行う。

 市役所前に行くがジェルジンスキー像は見つからず。台座もなく存在の痕跡は全くない。ソビエト崩壊の後、やはりKGBの創設者たるジェルジンスキーの像は、目の敵にされて真っ先に打ち壊されたのだろうか。人物崇拝が形になっている場合、体制が替わると明確にこのような変化が起こる。

モルドツェフ横町   Google Map
(ул. Мордовцва(モルドフツヴァ通り))

 像が見つからなかったので、私の今日の調査担当分は早くも終了してしまった。最後に少し自由時間ができたので、観光モードでグムへ行きショッピングをすることにする。途中、スハーノフ通りで塔のある建物を見掛けるが、詳細は不明。

スハーノフ通り、塔のある建物   Google Map

 グム百貨店をぶらぶらする。グムはあくまでも百貨店であって土産物屋ではないので、プレゼントになるような物はあまり売っておらず、日用品が中心の品揃えだ。毛皮のコートとかはあるが、こちらはやや高い。かといって毛皮の帽子を買っても日本ではあまり使う機会もない。また百貨店とはいっても3、4階建てで日本の地方都市の昔の小ぶりなもの程度なので、ブランド品が所狭しと並ぶ都会のデパートとは異なる。

 しばらく店内を見ていたら同行のF氏に出会う。狭い街で旅行者が行くところも限られているため、このような遭遇はしばしば起こる。彼と共に時計売場へ行き、ショーケースの中にあった腕時計を買うことにする。電池式で810RB、クォーツではない。また電池のタイプが特殊なようで、寿命が来て止まったら日本では交換用の電池がなさそうだ。しかしまあ良い。810RBと言えば、換算すると324円にしかならない。結局この時計は帰国後、誰かにあげてしまった。一方、F氏は少し大きめの時計を買っていた。モスクワでならいろいろ買えるだろうということで、お金はあまり使わず残しておくことにする。

 11:30 中央広場に集合し、正午少し前にバスで空港に向かう。やや疲れて車中でウトウトする。途中に壊れかけた教会があったが、どちらかというとこの建物の方が昔の写真の建物に似ていた。しかし立地や背景の様子などの周辺状況は異なる。また郊外の方では紅葉が非常に美しかった。昨日、女子大生達が紅葉狩りに行っていたというのに納得。

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#古い建物 海外  #街並み 海外  #道 
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