東京新旧写真比較(1997/2008) No.062
もうなくなっただろうと思っていた建物は意外にもまだ健在だった。
Photo 1997.12.18(ノーマル時)、Photo 2008.1.20(マウスオン)
ちゃんぽん 長崎亭
所在地:新宿区新宿2-12-3
構造・階数:木造2F
10年前にこの建物を見たのは、新宿二丁目に赤線の名残を探しに出掛けたときのこと。遊郭建築じたいが既に無いことは知っていたが、戦後暫くのあいだに建てられた古い建物があったりはしないかと見に行ったのだった。夕方にISO100のスライドフィルムで低速シャッターを切ったら、手ブレしてしまった。
瓦葺きの木造家屋をベースにした二階屋。右奥の少し引っ込んでいるものとも一体の建物のようだ。二丁目界隈は戦後に土地区画整理をしているので、戦前の建物であるはずはないが、規模や構造からすると昭和40年代頃までの建物なのではないかと思う。もちろん何度も改築はされているのだろう。
さて、今回訪ねてみたら、建物はちゃんと残っていてちゃんぽん屋もそのままだった。軒先や2Fに付けられた縦板が全てオレンジ色に塗り替えられていて、妙に目立つことになっていたが、その他は全く同じ。10年ぶりだったのでそれほど変化がなく、現場での撮影位置の特定も楽だった。
笑ってしまったのは、左奥のビジネスホテル。昔は「ビジネスホテル・T」だったのが、今回見たら「ビジネスホテル・S」になっていた。看板もTをSにしただけ。この分だと10年後にはRになっているかもしれない。
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既にこの建物は無くなっていました
実は幼少期、このちゃんぽん屋の上に住んでいました
この地を離れ40年、懐かしくなり一体を
見て歩いて来ました
当時、子供の遊び場だった「大倉ビル」
子供達の間で怪獣マンションと呼ばれていたのです
老朽化なんでしょうね
取り壊しの予定になってました
詳細なお話を有難うございます。
表に新しい業種が増え、旧来のものが裏に追いやられるあたり、住んでいたり、足繁く通っていないと分からないことなので、とても参考になりました。
新宿通りと御苑の間の場所の話も、聞いたことはあったのですが、はっきりとした場所は知りませんでした。10年ぐらい前までは飲屋街のゲートがなどあったような気がしますが、今ではほとんどビルの裏側になっていますね。
ここから新宿通りをまたいで、新宿通りと御苑の通りの間に、車が一台通れる位の一本の道があります。
この道を四谷側に歩いてT字になる所までは青線地帯だったと聞いています。
また新宿に行くようでしたら行って見て下さい。
もうひとつ思い出しました、やはり二十年以上前この場所でおまわりさんにバイクに乗っている時キップを切られた所です・・(笑)
20年以上前とはいえ、1980年代まで二丁目はそのような場所だったんですね。
いつのまにか、二丁目は別の方向で発展を遂げましたが・・・。
いろいろな記憶をひっくるめて、良い思い出なのでしょうね。
そのへんは、やはりよそ者にはなかなかわからない独特の感覚であるような気がします。
コメントどうも有難うございます。
最近、昔の写真を引っ張り出して、変化を見る作業にまた嵌りつつあります。
変わっているところと、変わってないところがあり、ホッとしたり、ビックリしたり、ガッカリしたり・・・。
写真の整理については、やはりいろいろ試行錯誤していて、これだという方法にはまだたどり着けていませんが、これについてもその内に書いてみようかなと思っています。
今後もよろしくおねがいします。
この対比もすごいです。
町って、変わっているようで変わっていないものもあるんですね。
ホテルの名前、笑えました。