都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

ジュビロード

2023-11-12 | 静岡県  
ジュビロード商店街の共同建物
所在地:磐田市中泉375・381
構造・階数:RC・3F
備考 :再開発により2005〜06に解体
Photo 2000.1.1

 磐田市内、JR磐田駅の北側には、かつては断続的に水色のアーケードが道の両側に設置されていた。地元のJリーグチーム、ジュビロ磐田にちなんだジュビロードという商店街。安直な名のようだが、一度聞いたら忘れない呼び名だから案外良いのかもしれない。
 このときはアーケードの天井から、ユニホームを模した水色のお店の看板が沢山ぶら下がっていた。でもなんだかアーケードに水色のTシャツを干しているみたいで、またアーケードの老朽化とも相俟って今ひとつ冴えない感じだった。他の地方都市の商店街同様に衰退してしまった印象を受けてしまう。

 写真の建物は商店街の中でも駅寄りにあったもので、3階建ての共同建物。戦後の昭和30年代頃に防火建築帯として建てられたものだったのかもしれない。通り沿いに壁面が続くようすじたいはモダンで悪くなかったので、アーケード庇を造り替えるか撤去して、電柱・電線も地中化すればきれいな感じになるのにと思うのだった。

 その後、この一角は「磐田駅前地区第一種市街地再開発事業」によって再開発され、16階建ての住宅棟(ブライトタウン磐田駅前)と4階建ての駐車場棟が2007年に完成した(リベーラ磐田)。1階道路沿いは店舗。再開発に際してジュビロードの通りは拡幅されたようで歩道も広くなっている。
 また、道の反対側(東側)でも市街地再開発が行われ、14階建ての住宅棟と公共施設などが入居する4階建てのビルが2003年に完成している。更に、その後方の広い範囲では土地区画整理も行われており、駅周辺のようすは20年ほど前とは様変わりしているようだ。

 Googleストリートビューで現在の同所を見ると、車道も歩道も広々していてそこに背の高いマンションがいくつか建っている状況。個人的にはこのスケール感のエリアは駅前のあたりだけで十分。そこから少し離れると、建物も小規模になるし、歩く人も少なくなるので、道幅がオーバーサイズになってしまいスカスカな印象になってしまう。駅周辺でも自動車の交通量はさほどないので、道幅、車線数はあまり要らない。むしろ歩道を少し拡げる方が良い感じになるのではないかと思う。

磐田駅前地区第一種市街地再開発事業【リベーラ磐田】|一般財団法人民間都市開発推進機構
-にぎわいのある街へ- 磐田駅前地区市街地再開発 - わが街ウオッチング けんせつ静岡 No.223

#失われた建物 静岡県  #街並み 静岡県  #商業系  #アーケード 
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森町立歴史民俗資料館

2023-11-10 | 静岡県  
森町立歴史民俗資料館(旧周智郡役所)
所在地  :周智郡森町森2144
建設年  :1885(明治18)
構造・階数:木・2
備考   :町指定文化財
Photo 1993.12.5

 明治時代、郡制がしかれていた頃の周智郡役所の庁舎。1926(大正15)まで使用されていたという。1973(昭和48)に解体、移築保存され、1979(昭和54)から町の歴史民俗資料館となっている。
 和風の建築をベースにしているが、車寄せを持ち、総2階建て下見板張りと、洋風建築の要素も取り入れている。

森町立歴史民俗資料館/静岡県森町
流れ星コレクション旧周智郡役所旧周智郡役所(詳細)

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旧見付学校

2023-11-08 | 静岡県  
旧見付学校
所在地:磐田市見付2452
建設年:1875(明治8)
構造 :木造
階数 :3+塔屋2
Photo 2000.1.1

 現存最古の洋風小学校建築。当初は2階建+2層小塔だったが、その後、1883(明治16)年に屋根裏を改造して3階にし、塔を加えて5階とされたという。1922(大正11)年まで小学校として使用された。
 写真右の鳥居は、隣接する淡海国王神社のもの

 磐田市の市街地の北の方に旧見付学校はある。木造3階+塔屋2階の擬洋風学校建築で、1992年までは市の郷土資料館としても利用されていた。

 玄関脇の柱などに、洋館を意識した柱頭飾りがあり、また、白漆喰塗りの壁のコーナー部は灰色に塗り分け、コーナーストーン状の意匠を施している。本当の洋館は石造でコーナーストーンを積んでいるが、ここでは漆喰の色でそれを造ってしまっている。構造を別にして外観だけを模倣した、いかにも的なデザインだが、明治初期の事情を考えると、洋館風であることが重要だったわけで、木造漆喰で出来ていても在来建築と違う外観をまとっていることが大切だったのだろうと思われる。

旧見付学校 附 磐田文庫 文化遺産オンライン
旧見付学校|カテゴリーから探す|ふじのくに文化資源データベース
旧見付学校附磐田文庫(旧見付学校)|磐田市公式ウェブサイト
磐田市観光協会 / 旧見付学校
旧見付学校 - Wikipedia
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濱松木戸郵便局

2023-11-06 | 静岡県  
濱松木戸郵便局
所在地:浜松市中区相生町16
構造・階数:木造・2F
建設年:1932(昭和7)頃
解体年:2001(平成13)
Photo 2000.1.1

 浜松市内の旧東海道沿い、旧掛塚街道が分岐する交差点に建つ郵便局。郵便局にありがちなポスターやアクリル看板はなく、既に使用されていないようだった。コーナー部の円筒形の塔屋にテの字が薄く白く書かれてある。小さいが郵便局らしい街角の洒落た建物。

 下記サイトの記事によれば、建物は2001(平成13)年に解体されたそうだ。現在、同所は駐車スペースになっている。

流れ星コレクション失われた名建築(西部2)木戸郵便局(浜松市相生町)
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本田医院

2023-11-04 | 静岡県  

本田医院
所在地:浜松市中区相生町7-1
建設年:不詳(昭和初期?)
構造・階数:木・2
Photo 2000.1.1

 旧東海道から少し北に入ったところにある木造洋館の内科医院。いつ頃建てられたのかなどは未把握。文化財指定等もされていない模様。

 Googleストリートビューで確認したところ、2015年の写真までは玄関前に「内科 本田医院」の看板があり医院として営業していたようだったが、2016年にはそれが撤去されていて、現在は営業していないようだ。

 また、2012年5月時点では下見板張りの外壁はエンジというかピンクに塗り替えられていた。ところが2015年2月の写真では今度は緑色に塗り替えられており、そのまま現在に至っている。

 外壁の色がいろいろに替わるのはちょっと不思議だが、塗り直して維持され続けているのはなんだか有り難い。

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静岡銀行浜松営業部(旧遠州銀行本店)

2023-11-02 | 静岡県  
静岡銀行浜松営業部(旧遠州銀行本店)
所在地:浜松市中区田町322-7
建設年:1928(昭和3)
設計 :中村與資平
構造 :SRC
階数 :3+B1
備考 :浜松市指定文化財
Photo 2001.9.29

 3階まで達する大きなイオニア式の付柱が4本、正面に並んでいる。しかしこの撮影時は、建物前面に商店街のアーケードがあり、せっかくの建物のファサードを見えなくしていて、景観的にはもったいない状況だった。
 しかしこの後、2000年代中頃に建物前面のアーケードがなくなり、現在は建物全景がよく見えている。

浜松市立中央図書館 / 浜松市文化遺産デジタルアーカイブ
  > 資料グループ / 中村與資平コレクション
中村與資平記念館新館遠州銀行本店
静岡銀行浜松営業部本館/浜松市中区田町 - ぼくの近代建築コレクション

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