都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

関口書店・小山履物店

2025-02-09 | 文京区  
関口書店・小山履物店
所在地:文京区 本郷2-19-7・8
構造・階数:木・2
建設年代:震災後〜戦前
解体年 :2014(平成26).7末
Photo 2014.7.15

 本郷の大横丁通り沿いにあった2軒続きのタイル張り看板建築。2軒とも戦後まもなくの火保図に既に記載されているお店。この一角は戦災では焼失しなかったようなので、建物も戦前のものだったのかもしれない。

 関東大震災ではこの界隈までが焼失したようで、大横丁通り以南では震災復興区画整理が行われている。このため大横丁通りには昭和初期に銅板張りやタイル張りなどの看板建築が多く建てられ、90年代あたりまでは多くの店がまだその建物で営業を続けていた。

 タイルの色味が若干異なるが、それ以外のファサードデザインはほぼ同じ。構造的には一体だったものと思われるが、老朽化のためか軒先や庇のラインが一直線ではなく、ちょっと折れた感じになっていた。

 下記、「東京 DOWNTOWN STREET 1980's」には2013年2月時点の写真が掲載されていて、この時には関口書店の方はまだ営業していたようだ。

 ただ、2000年代以降、老朽化や代替わり、所有者の変化、廃業などに伴い、界隈の看板建築はかなり減少している。この看板建築も写真の2週間ほど後に解体されてしまった。

本郷大横丁/本郷2丁目 - ぼくの近代建築コレクション
文京区本郷界隈〜最近消えた景色 - 東京 DOWNTOWN STREET 1980's

Tokyo Lost Architecture  
#失われた建物 文京区  #看板建築  #タイル張り看板建築 
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