長年、ぽてと倶楽部のブログをご愛読くださいまして、
ありがとうございます。
前回のご挨拶に引き続き、息子の慎也と申します。
この度、父が急逝したことで我が家は大きな分岐点に立っています。
父は先代である祖父の入院をきっかけに脱サラし、農業の道を志しました。
元々農家育ちの父、子供のころ手伝ってはいたものの、
子供目線とは見える世界が異なります。
祖父は認知症を患っており、父は近所の方の力も借りながら、独学で農業を学んでいきました。
現代農業、そして未来の農業のあり方を考えながら、
どうしたら美味しくできるか、どうしたら生産性が上がるか、どうしたら話題性が上がるかなどサラリーマン時代に培った営業力を活かし「ぽてと倶楽部」を立ち上げました。
亡き母もぽてと倶楽部のキャラクターを考案、Tシャツやロゴなどを考え、こうして2人3脚でぽてと倶楽部を発展させてきました。
私達の分までTシャツを作成し、
「これやるけん、着てみんね」と渡してきました。
若かった私達は「ダサい、よか」と拒否しました。
名刺も家族全員分を作成し、私の役職は「関東地区推進本部長」。
当時東京で生活していた私、会社では新入社員、だけど名刺は本部長、なんとなく嬉しかったのを覚えています。
こうして両親2人で創めたぽてと倶楽部、
今ではみなさまに支えられて素敵な組織になっていました。
そんな中、3年前に母の病気が発覚、父は現実から目を逸らすために仕事に没頭。
献身的に看病をし、身の回りの世話を1人で担っていました。
もちろん、周囲の人や子供の私たちにも病気のことは内緒にしていました。
私たちは治療をしているとだけ聞かされていて、良くなるものと確信していました。
しかし、病状は悪くなる一方。
病院に行けばぐったりして帰って来る。2週間は家から出てこない。
さらに2週間経ったら病院で治療の繰り返し。
そして昨年1月に母が入院。治療を終えて春に自宅に戻ってきました。
この時は良くなっているんだと思っていました。
そして7月、夜中に父からの電話。
父「お母さんの具合が悪いから来てくれんか」
私「風邪でもひいた?」
父「いや、もうだめかもしれん・・・」
隣に住んでいる私は急いで駆けつけました。
既に動かない母の姿。
前日に会話した時、最後の言葉は
私「もう帰るよ〜」
母「ありがとぅ・・・」
辛そうな母を見ていたくない気持ちもありました。
でも、良くなっていると信じて、その場を去った、それが最後の言葉になってしまいました。
母が亡くなって父は元気をなくしました。
だんだん痩せていく父を見て、
私「メシくいよる?持っていこうか?」
父「食いよるよ〜大丈夫!ありがとう!」
私「◯◯(孫)の誕生日やけんメシ行くけど行く?」
父「いや〜忙しかっさね〜」
いつも私たちには助けを求めなかった。
というより誰にも助けを求めていませんでした。
母の初盆を滞り無く済ませた父。
初盆が終わって一安心したのか、痩せ方が加速しました。
歯が数本抜けてたので噛めないのかと思い、
歯医者に行って歯を入れてもらうよう促しました。
それでもいつも
父「全部抜けたら行く」
私「抜ける前に死ぬわ!行けないなら俺が予約取って連れてくよ!」
そんな笑い話みたいなやりとりをついこの前もしていました。
そしてついに帰らぬ人となってしまいました。
自治会長や耕作組織の役員を務めていた父、
私の父で子どもたちのおじいちゃんの父、
自らの手で1から作り上げたぽてと倶楽部を愛していた父、
母校と友をとても大事にしていた父、
お風呂で私に野球のルールを教えてくれた父。
孫たちと子どものようにはしゃいで遊んでいた父、
そして母を愛し、家族を愛してくれた父。
37年間あなたの背中を追いかけてきました。
そして今後は、私が背中になって子どもたちに見せていきます。
これまでありがとう。ゆっくり休んでください。
本日、父が最後に作ったじゃがいもの収穫が完了しました。
収穫には親戚、私の仕事の同僚、PTA役員の方々、近所の方々など機械を持ち込んでいただきたくさんのご支援をいただき収穫できました。
この場をお借りして御礼申し上げます。
今年は畑の手入れが行き届いておらず、例年の4分の1以下の収穫量となりました。
そこで、長崎県産ジャンボにんにく(永田家産)がありましたので、以下の通りセット商品にしたいと思います。
・ジャンボにんにく・・・2,800円相当
・じゃがいも ・・・3,300円相当
にんにくとじゃがいものセットで5,000円で提供させていただきます。(送料別)
じゃがいもはとても手間暇のかかる作物です。
後継ができていないため、今後はじゃがいもの生産が難しい状況です。
したがって、ぽてと倶楽部会員さまへ最後の提供となると思います。
ご注文に際し、注意点を以下に記します。
・収穫量に限りがありますので、40セット限定とさせていただきます。
・ご注文はメールのみ、先着順とさせていただきます。
・送料計算が間に合わないため、送料は着払いにさせてください。
・お支払いはお振込みをお願いいたします。
*口座情報は同梱いたします。
【注文先】
永田 慎也
nagashin0921@gmail.com
メールのタイトルに「ぽてと倶楽部」を明記の上、
以下の情報を送信してください。
・氏名(ふりがな)
・住所(郵便番号もお願いします)
・電話番号
・ご注文数
追伸等ありましたら当ブログで配信させていただきます。
みなさまには感謝しかありません。
本当にありがとうございました。
葬儀お疲れ様でした。
最期の様子をありがとうございました。
どうしてひとりで背負っていたのかはわかりませんが、それがお父様の生き方だったのでしょう。
毎年、蕎麦の栽培から始まる年越し蕎麦の記事を拝読しておりました。
寂しい年越しとなることと思いますが、良いお年をお迎えください。
お母様と2人二人三脚でがんばって来られたんですね。
少しくらい助けを求められたら、、と思いますが
↑の方が書いておられるように
それがお父様の生き方だったのでしょうね。
ご冥福をお祈りします。
昭和の男の生き方貫いたんですね。
奥さんを心底愛してたatcchinさんの貴重な最後のジャガイモ、注文させていただきました。
楽しみに待ちたいと思います。
愛知より
トップの写真、とてもいいお写真です。
奥様の元に、もう到着されている頃でしょうか。。。
奥様から、こちらに来るの早すぎ!と叱られているかもしれませんね。
とれたての新米をお二人で自宅まで届けに来て下さっていたのを思い出します。
ドライブがてらの配達、とても楽しい時間を過ごされているようにお見受けしました。
奥様が、恋しかったのですね。