まるみのあっちこっち巡り

ー33,000枚を超える写真とともに綴るお出かけブログー

三井記念美術館 室町三井家の名品 卯花墻と松の茶屋

2011-01-18 00:49:10 | ミュージアム
室町三井家は三井十一家のうちの一家で、
創業者三井高利氏の四男高伴氏(1659~1729)を初代とし、
住まいが京都の室町にあったので「室町家」と呼ばれています。

十代高保氏が本拠を東京に移したのが、明治二十年代。
文化的な造詣が深く、茶の湯に長じ、数々の名品を収集。
現在は国宝、東京国立博物館蔵の物も所有されていました。
伝来品の散逸をおそれ、三井文庫に寄贈された各種の美術品を展観。

「唐物肩衝茶入」の最初の所有者は、足利義政。
徳川家が所有するまでも歴史の教科書に出てくる人物の手に渡り、
昭和18年に十二代の高大氏が譲り受けます。

どの作品も三井家が所蔵するまでのルーツが凄すぎて…。
このようにして数々の名品が守られてきたのだと感動しました。

まるみは、学生時代から数年華道や茶道のお稽古していたので、
茶道具や焼き物も興味があり、今でも展覧会には顔を出します。
萩に行けば萩焼、益子に行けば益子焼と、
少しずつ買い揃えたものですが、今では活用されることもなく、
処分の対象となったものも多いです。

志野茶碗の「卯花墻」や伝紀貫之筆の「高野切」を惚れ惚れと眺めます。
源氏物語を入れる箪笥や冊子にも目を奪われました。
食事の後に毒消しの水栗を入れて出す器があることを初めて知りました。

美術品や調度品のコレクションはなかなか簡単にはできませんが、
美術館で名品との出会いを楽しみにすることはできます。
日本には、素晴らしい美術品がたくさんあります。

三井記念美術館

 東京都中央区日本橋室町2-1-1 
三井本館7階

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