まるみのあっちこっち巡り

ー33,000枚を超える写真とともに綴るお出かけブログー

映画 ヤコブへの手紙

2011-02-24 00:08:56 | 映画(劇場鑑賞)
涙が零れ落ちる心に沁みる映画です。

フィンランド本国で公開以来、小さな作品にも関わらず
数々の映画祭で賞を獲得しました。
世界各国の観客に支持された、優しくて温かい手紙を巡る物語。

恩赦で刑務所から出たレイラは、
盲目の牧師ヤコブの家で働くことになります。
悩める人々からヤコブへの手紙を届ける郵便配達人の
3人がスクリーンに出てきます。

心を閉ざした強面の体格の良い女性に、盲目の老人と気弱そうな男性。
この3人が、フィンランドの片田舎、白樺に囲まれた古びた家にマッチ。
カットの一つ一つが絵画のように美しいのです。

人は役割を持ってこの世に生まれてくるのだと思います。
人は皆、誰かに必要とされているのです。

上映時間は75分ですから、余計なものは何もありません。
しかし、不思議とゆっくりとした時が流れたようです。
シンプルであることが、こんなにも心地良いのかと思わずにはいられません。

銀座テアトルシネマ

2011.2.22
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