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'07/03/24の朝刊記事から
代理出産 向井さんの子と認めず
高裁決定を最高裁破棄 立法の必要性指摘
タレント向井亜紀さん(42)と元プロレスラー高田延彦さん(44)夫妻が代理出産でもうけた双子の男児(3つ)の出生届受理を東京都品川区に求めた裁判で、最高裁第二小法廷は23日、受理を命じた東京高裁決定を破棄、法的な実の親子関係は認められないとの決定をした。
夫妻の敗訴が確定した。
出生届けは受理されない。
古田佑紀裁判長は決定理由で「代理出産で生まれた子の母は、現行の民法では出産した女性と解釈せざるを得ず、卵子を提供した場合でも母とは認められない」との初判断を示した。
その上で「民法の想定しない事態が生じている以上、医学的観点や子の福祉などについて検討が必要であり、立法による速やかな対応が強く望まれる」と国会に法整備を促した。
裁判では、夫妻と双子の親子関係を認めた米国ネバダ州の確定裁判が、日本国内で効力を持つために必要な「公の秩序に反しない」かどうかが争点となった。
昨年9月の東京高裁決定は経緯などから「血縁関係は明らかで、子の福祉にもかない、公の秩序に反しない」と判断したが、古田裁判長は「実の親子関係は明確な基準で一律に判断すべきだ。民法が認めていない関係を認める外国の裁判は公の秩序に反する」として効力を否定した。
こうした外国裁判の効力についての判断も初めてという。
向井さん「予想していました」
代理母出産をめぐる最高裁決定を受け、タレントの向井亜紀さんは23日、自身のブログに「最高裁では保守的な決定が下されるだろうと、実は予想していました」などと感想を発表した。