備 忘 録"

 何年か前の新聞記事 070110 など

高校教科書検定 沖縄戦集団自決の記述「日本軍の関与」削除

2009-02-17 20:08:29 | 政治


'07/03/31の朝刊記事から

高校教科書検定 沖縄戦集団自決の記述
「日本軍の関与」削除 文科省「命令明白でない」


文部科学省は30日、来春から主に高校2年生が使う教科書の検定結果を公表した。
第二次大戦末期の沖縄戦の集団自決をめぐって、「日本軍に強いられた」などとする記述に軒並み厳しい検定意見が付き、日本軍の強制や関与を示す表現が今回初めてなくなった。
歴史記述の在り方をめぐって大きな論議を呼びそうだ。
学習指導要領の範囲を超える「発展的内容」の記述は4年前の前回検定より増加し、脱「ゆとり教育」路線が定着しつつある。

地理歴史の日本史では、6社8点が沖縄戦での住民の集団自決を記述。
このうち「日本軍に強いられた」「日本軍により追い込まれた」など軍の強制や命令を示す表現をした5社7点に、「沖縄戦の実態について誤解するおそれ」があるという検定意見が付いた。
いずれも「追いつめられて集団自決した」など日本軍の関与に言及しない表現に修正した。



教科書検定
民間の出版社が編集した原稿段階の教科書(申請本)を、文部科学省が学校で使う教科書として適切かどうか審査する制度。
学校教育法、教科書検定規則で規定されており、合格しないと教科書として認められない。
学習指導要領に則しているか、範囲や表現は適切か、などを教科用図書検定調査審議会に諮って審査する。
出版社は指摘された「検定意見」に沿って内容を修正、合格した教科書は市町村教育委員会などの採択を経て、翌年春から使われる。
検定対象の学校や学年は毎年異なり、各教科書の検定はおおむね4年ごとに行われる。

沖縄戦
1945年3月に米軍が慶良間諸島に上陸。
「鉄の暴風」と呼ばれる徹底的な空襲や艦砲射撃を浴びせ、4月に沖縄本島に進攻した。
日本陸軍は5月下旬に首里の司令部を放棄して南部に撤退。
住民も戦闘の巻き添えとなり、集団自決やスパイ視された住民が軍に殺害される事件が多発したとされている。
県民の4人に1人が犠牲となり、日米で20万人以上が死亡した。


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