備 忘 録"

 何年か前の新聞記事 070110 など

情報化が招いた危機

2007-01-20 10:19:21 | 評論
'06/3/20の新聞記事から

ノンフィクション作家 柳田邦男

情報化が招いた危機
実感と倫理意識 失う社会


国家や社会が大きな転換期の真ったっだ中にある時ほど、時代が直面している日々の事件や問題の根底にある本質的な問題は何かを見抜く力が求められる。
今日ほど、そういう見抜く力を求められている時代はなかろう。

ライブドア事件で堀江貴文被告がヒーローの座から犯罪者におちたかと思えば、民主党の永田寿康衆院議員が虚構の「堀江メール」を国会で"暴露"すると言う大失態を演じる。

証券業界では、たった一株の株の売買で、入力ミスのよって会社に四百億円以上の損失を与えたかと思えば、東京証券取引所のコンピューターには、そういうミスをチェックするソフトが作られていなかったという失態が露呈された。

私物から流失
重要な個人情報がコンピューターに一括ファイルされる時代になったことから、新しい個人情報保護法が作られ、昨年四月から施行された矢先に、警察などが厳重に保管すべき個人情報の流失事件が続出している。
公務員は国家公務員法や地方公務員法で守秘義務が課せられているという理由で新法の対象にされなかった。
しかし、続発する公的機関からの個人情報流出事件は、その程度の縛りで情報流出を防げるものでないことを示した。
三月になって、犯罪被害者の実名を含む捜査資料が流出しているのがわかったのは、岡山県警と愛媛県警だが、それ以外にも、先月には刑務所の受刑者情報、宮崎地検の引き継ぎ文書、東京地裁の民事執行関連文書が流出。
情報流出は個人情報だけではない。
二月には海上自衛隊の護衛艦の秘密文書などの重要情報が流出した。
病院や民間企業でも個人情報流出が発生している。
-略-
防犯へ行動を
今求められるのは情報倫理の確立だ。
古典的な倫理学でもうたい文句だけの倫理でもない。
情報窃取ソフトの犯罪視、私物パソコンの業務使用禁止、他者中傷の情報発信の犯罪視など、具体的な行動を明示した情報倫理野確立だ。
-略-




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