'07/01/29の朝刊記事から
スケソウ漁の安全操業断念
羅臼漁協 漁具被害相次ぎ
【羅臼】根室管内羅臼町の羅臼漁協は、ロシアのトロール船によると見られる漁具被害が相次いだことから、国後島周辺のロシア主張領海内で行う安全操業スケソウ刺し網漁を中断し、29日から羅臼前浜での操業に切り替えることを決めた。
気象以外の理由による中断は安全操業が始まった1998年以来、初めて。
安全操業は、同漁協所属の刺し網漁船20隻が10日に出漁したが、同じ海域では昨年11月から700-4000トン級のトロール船が操業している。
同漁協によると、23日までに漁具が破れるなどで千五十万円の被害が出た。
23日までの水揚げも昨年の半分の約240トンで、同漁協の田中勝博組合長は「赤字になる」として27日、中断を決めた。