'08/11/22の朝刊記事から
大統領任期延長を可決
ロシア下院 プーチン氏就任想定か
【モスクワ21日加藤雅毅】ロシア下院は21日、大統領任期を現行の四年から六年に延長する憲法改正案を三分の二以上の賛成多数で可決した。
ロシア国内では、双頭政権を主導するプーチン首相が早期に大統領に返り咲いて長期政権を可能にするための任期延長との見方もある。
下院は定数450のうち、プーチン氏が率いる巨大与党「統一ロシア」が七割を占め、憲法改正の要件である三分の二以上の賛成が確実視されていた。
改正にはさらに、上院の四分の三以上、地方議会の三分の二以上の賛成が必要だが、地方も含めて与党勢力が強く、憲法改正実現は確実な見通しだ。
改正後の大統領選から適用し、2012年までのメドベージェフ大統領の現在の任期には適用しない。
下院議員の任期も、現行の四年から五年に延長する。