’08/02/18の朝刊記事から
アフガン南部 自爆テロ80人死亡
タリバン政権崩壊後最悪
【カブール17日共同】アフガニスタン南部カンダハルで17日、群衆の中で自爆テロがあり、少なくとも80人が死亡、約70人が負傷した。カンダハル州のハリド知事が明らかにした。2001年の旧タリバン政権崩壊以降、最悪のテロとみられる。
アフガン南部はタリバン残存武装勢力が活発な地域で、カンダハルは政権崩壊まで本拠地だった。治安当局者は、タリバンが、対立する武装勢力のリーダーの殺害を狙ったとの見方を強めている。タリバンは駐留外国部隊やアフガン治安部隊への自爆攻撃を続発させているが、民間人も多数犠牲になっている。
内務省当局者や目撃者によると、住民が地域の祭りのため広場に集まり、約500人が闘犬を観戦していた中で男が自爆、大きな爆発が起きた。AP通信によると、群衆には地元武装勢力のリーダーも複数含まれていた。
アフガン南部では、北大西洋条約機構(NATO)主体の国際治安支援部隊(ISAF)や米軍中心の多国籍軍が掃討作戦を続けているが、治安情勢が改善する兆しはない。このためNATO各国は増派を検討している。