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'07/04/24の朝刊記事から
洞爺湖サミット「自然、警備で決断」
首相表明 閣僚会合は他地域
安倍晋三首相は23日夕、首相官邸で関係閣僚会議を招集し、2008年夏の主要国首脳会議(サミット)の首脳会合を胆振管内洞爺湖町で開催する方針を正式に表明した。
首相は同日夜、外相、財務相、環境相などG8関係閣僚会合の開催場所について「立候補した地域を念頭に置きながら決定したい」と記者団に述べ、ほかに首脳会合誘致を表明していた京都、大阪、兵庫三府県、横浜、新潟両市、岡山、香川両県の三地域の中から選ぶ意向を示した。
主要国首脳会議(サミット)
経済や政治、安全保障、環境対策など地球規模の諸問題を主要国の首脳が話し合い、解決に向けて調整を図る枠組み。
1975年にフランスのジスカールデスタン大統領(当時)が呼びかけ、パリ郊外のランブイエで第1回会合を開催。
当時の参加国はフランス、米国、英国、西ドイツ(現ドイツ)、日本、イタリアの6カ国。
その後、カナダや欧州連合(EU)、ロシアが加わった。
各国が持ち回りで開いており、開催国が議長国を務める。
2002年、カナダがロッキー山脈にあるカナナスキスで開催して以来、静養地で行う方式が定着。
07年もドイツのバルト海沿岸の静養地ハイリゲンダムで開かれる。
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'07/04/23の朝刊記事から
北朝鮮にコメ支援
韓国 初期措置履行が条件
【ソウル22日近藤浩】平壌での韓国と北朝鮮との南北経済協力推進委員会は22日、北朝鮮へのコメ40万トン借款支援を5月末から実施することや、南北を結ぶ鉄道の列車試験運行を同月17日に行うなど10項目で合意、閉会した。
韓国側はコメ支援について、北朝鮮が六カ国協議で合意した核放棄に向けた初期段階措置を履行していない状態で支援を実施すれば、国内外の反発を招くことを憂慮。
「(同措置の)履行がなければ、合意通りのコメ支援は難しい」と伝え、核問題の進展を条件に実施することにした。
'07/04/22の朝刊記事から
東シナ海ガス田開発
互いにけん制 譲らぬ日中
対象海域 認識に隔たり
東シナ海のガス田開発問題が、改善の兆しが見え始めた日中関係の大きなしこりとなっている。
今月中旬に来日した温家宝首相と安倍晋三首相の首脳会議でも決着がつかず、今秋までの解決を目指して協議を続けることとなった。
だが、共同開発の対象海域をめぐる双方の認識の隔たりは容易に埋まりそうにない。
政府与党内には、自国に有利な開発を進めようとする中国への警戒感も渦巻き、ガス田問題は依然、日中間にトゲのように刺さる。
「すでにガス田生産を始めようとしている中国と共同開発ができるのか」。
首脳会談から約1週間後の17日、自民党の外交部会関係合同会議で、出席議員から一気に不満が噴出した。
中には「中国に対抗し、日本もガス田を早期に試掘すべきだ」との強硬論まで飛び出した。
日中双方は11日に開いた首脳会談の直前まで、ガス田問題の解決を「戦略的互恵関係」構築の大きな柱に据え、ぎりぎりの調整を続けた。
しかし、共同開発の海域をめぐる意見の開きは埋まらずじまい。
結局、「双方が受け入れ可能な」「比較的広い海域で」共同開発を行うとの抽象的な表現で文書をまとめた。
両国は今後、5月に局長級の実務者協議を行う。
その後も話し合いを続け、儀対策を練った上で今秋までに結果を両首脳へ報告する段取りを描くが、実態は「結論先送り」。
「こういう本当の懸案が前進しないと、真の日中友好はできないのでは」(外相経験者)との声がでている。
こうした批判が広がりを見せる背景には、ガス田開発をめぐる中国の言動に対する、抜きがたい不信感が根底にある。
首脳会談が行われた11日、中国の国有石油大手の中国海洋石油が、ホームページ(HP)上に載せた年次報告書で、日中中間線付近の「樫」(中国名・天外天)での生産開始を表明。
12日には中国外務省の秦剛報道官が定例会見で、「白樺」(同・春暁)などは共同開発の対象外との考えを示し、日本をけん制した。
一方、参院本会議では20日、海洋資源開発施設の周辺で船舶入域を取り締まる海洋構築物安全水域設定法が可決、成立した。
塩崎恭久官房長官は同日の記者会見で「東シナ海を含む海洋にも適用される」と述べ、逆に中国をけん制。
資源開発をめぐる日中の確執は収まる気配がない。
'07/04/22の朝刊記事から
次期戦闘機 「F22A」主力に
防衛省、総額1兆円規模
防衛省が航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)選定で、米国の最新鋭ステルス戦闘機F22Aと、F15を改良したF15FXの2機種に絞り、二段構えの調達を想定していることが分かった。
複数の日米関係筋が21日、明らかにした。
2009年度から順次購入を進める方針で、総額は1兆円規模に上る見通し。
08年春までの最終選定に向け調整を本格化させる。
次期主力戦闘機はこれまでの検討で、レーダーに捕捉されにくい高度のステルス性と超音速で巡航できる高い機動性能に加え、日米共同作戦を円滑に進められる点から、F22Aを最有力候補に据えた。
しかし、現時点で米議会は最新鋭技術の集大成であるF22Aの輸出を禁止。
中期防衛力整備計画(中期某)
政府が策定する5年ごとの防衛力整備方針。
安全保障会議と閣議で決定する。
現行の中期防は2005年度から09年度までで、計画の実施に必要な防衛関係費の上限は約24兆2400億円。
次期主力戦闘機(FX)について「現有の戦闘機(F4)の後継機として新たな戦闘機を整備する」と明記。
導入する各種装備の数量や規模を示す「別表」に「新戦闘機7機」と盛り込んだ。
'07/04/22の朝刊記事から
ディープ詣で シャトルバス
ノーザンホースパークあすから無料運行
【苫小牧】馬と親しめる自然公園「ノーザンホースパーク」(苫小牧市美沢)は、23日の夏季営業開始に合わせ、人気種牡馬ディープインパクトがいる社台スタリオンステーション(胆振管内安平町早来源武)への無料シャトルバス運行を始める。
引退後も根強いディープ人気を受けて初めて運行。
これまで公共交通機関がなかった両施設間を無料シャトルバスで結び、観光客の利便性を図る狙いだ。
バスは1日2往復で、発車時刻は同パーク発が午前10時半と同11時半。
同ステーション発が午前11時と午後零時15分となる。
同パークによると、両施設間の距離は約10キロ。
往年の名馬を見ようとレンタカーを借りる観光客や、同ステーションまで歩く競馬ファンもいた。
同パークは「道順を知らない観光客などに利用してもらえれば」と話す。
同ステーションには、中央競馬でGI7冠を達成したディープインパクトや、国内のレースで唯一ディープに勝ったハーツクライなど多くの名馬がいる。