'0705/10の朝刊記事から
65歳以上の介護保険料 奉仕活動で軽減
厚労省通知 市区町村が判断
厚生労働省は9日、特別養護老人ホームといった介護施設などでボランティア活動をした
65歳以上の介護保険料を軽減することができるとの見解を都道府県に通知した。
こうした仕組みを導入するかどうかは介護保険を運営している市区町村が判断する。
介護保険料は40歳以上が負担しているが、今後ますます増える高齢者の社会参加や地域貢献を促し、高齢者自身の健康増進を図ることなどが狙い。
厚労省は、高齢者がボランティア活動に応じてポイントをため、「ポイントで介護保険料を支払いたい」と申し出れば、換金して保険料の一部に充てるなどの仕組みを例示。
換金は、あらかじめ市区町村から資金を預かった福祉団体が行う方法などがあるとしている。
ただ厚労省は、結果的に高齢者の保険料負担が軽減されることになっても、あくまでも保険料そのものを引き下げたり免除したりする制度ではないとしてる。
ボランティアによる保険料の軽減については、東京都稲城市が導入することを表明しており、同省は現行制度でも軽減可能なことを通知することにした。