「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

国会代表質問 安倍総理の眼鏡 雑感

2019-01-31 04:19:32 | 2012・1・1

昨日も80歳半ばをすぎた老人、とくにすることもなく半日、テレビ国会中継を見て暮らした。昨日は安倍晋三総理の施政演説を受けての野党二党の代表質問であった。質問に立ったのは「立憲民主党無所属フォーラム」の枝野幸男代表と「国民民主党無所属クラブ」玉木雄一郎代表だったが、結論からいって、質問は総花的で老人の僕の目にさえ、迫力にかけて映った。以下はその雑感。

枝野代表は演説中口癖の”まっとう”という言葉を僕が数えただけでも3回も使った。広辞苑によると、「真っ当」もっともであるこという意と、「マットウ」(全う)の音便と二つある。枝野代表はどちらの意で使っているのか。僕には7年前、東日本大震災直後、菅直人内閣の官房長官だった時の、大本営的な”まっとう”発表が想い出されれてならない

次期選挙で共闘を呼び掛けているせいか、玉木代表の演説は、失礼だが”同じ穴のムジナ”、あまり枝野代表と代わり映えしなかったが、一つだけ安倍総理が施政演説で「韓国」をスルーした問題を取り上げていた。しかし、これは野党代表としてふさわしい質問だろうか。マスコミの評論家の質問だ。

老眼鏡なのだろうか、安倍総理の眼鏡かけ姿を初めて見た。統計不正問題は行政の根幹を揺るがす大問題である。間違いなく国政に弛みが出てきている。総理みずから、細かいことにまで配慮してもらいたい。そのためには老眼鏡も必要だ。


箍(たが)の緩みどこまで 統計不正身内が特別監察委では

2019-01-30 06:21:37 | 2012・1・1

厚労省の「統計不正」問題の原因追及のため設けられた特別監査委員会の杜撰な調査が次々明らかにされている。公正なはずの委員会なのに、職員からの聴取を身内の職員がしたりしていた。これでは、言葉は悪いが、泥棒の調べを同じ泥棒の仲間がしているみたいだ。

”箍(たが)が緩む”とか”箍がを外す”という慣用句がある。広辞苑によると、箍は竹を割って束ね輪で、桶や樽などの器具を固く締めてかためた用具である。そして”箍が緩む”とは,年をとって鈍くなること。老いぼれる。また、緊張が緩むーとある。一方”箍をはずす ”とは、興じたあげく規律もなくなり、大騒ぎする、羽目を外す―とある。

厚労省の「統計不正」はどちらか。まさか”興じて””箍を外した”とは思えない。高齢化が進んでいても、国家公務員が老いぼれているとは思えない。やはり、仕事のどかに緊張感が緩んでいる証拠で。厚労省だけの問題ではない。親の実子殺しが続発している。昔はこんな事件はなかった。社会全体の”箍“がどこか緩んでるのではないか。

国会では与野党を超えて、この問題の真相解明が続いているが、あいまいにせず、政府も”箍の緩み"を締め直してもらいたい。

 

 

 


和服姿の国会議員に違和感

2019-01-29 06:40:49 | 2012・1・1

通常国会招集日の昨日、安倍晋三総理の国会での施政演説をテレビ中継で聞いた。最近、難聴気味だが、家人が留守なのでボリュームを上げて聞いたが、やはり“歳”である。総理の1時間にわたる演説、申し訳ないが、途中ウトウトとして聞き損なってしまったが、全体としてのトーンは良かった。何より、海の向こうの国のように一般(年頭)教書が出せない国よりよい。

寝ぼけマナコで画面を見たら議場のところ所に和服姿がみえる。例年、恒例の「和服新興連盟」所属議員の新年の”おでまし”である。与野党の所属議員90人が和服で登院したそうだ、女性議員は正月らしく、あでやかでよいが、男性議員は僕の目には何か魂胆がみえ、イヤらしく映った。特に立憲民主党幹事長の写真映えは失礼だが頂けない。

安倍総理の演説はいつ聞いても上手だと思う。美辞麗句、多少時代がかた表現もあるが、さすが”政治”のプロである。山積する内外すべての問題について、触れていたが、今朝,朝刊を見ると、対韓問題には触れていなかったそうである。総理が意識的に”スルー”したのかどうか知らないが、国民の多くは納得できる。

国会は今日から、厚労省の統計不正問題など新年度の予算質疑に入るが、昨日の総理施政でもそうだったが、議長の”静粛に”の声は聞きたくない。意味のない野次は国会質疑を妨害するだけだ。着物姿の大和男子は口汚い野次は飛ばさない。

 


真剣な国会審議を 10年前の昔をふりかえる

2019-01-28 05:21:35 | 2012・1・1

今日28日、通常国会が召集され、6月26日まで長丁場の審議が始まる。今国会の最大の問題は厚労省の勤労統計不正だが、行政の根幹に関するものだ。与野党とも党利党益を越えて真剣に審議して貰いたい。

十年一昔前というが、2009年(平成21年)1月の小ブログを再読したら、国会では麻生太郎内閣が打ち出した「定額給付金」の交付をめぐって連日、野党民主党から、”バラマキ金”だと激しい追及が続いていた。「定額交付金」とは、経済不況からの浮上策として、麻生内閣が国民一人当たり12,000円、65歳の年寄りと15歳以下の子供には8、000円を追加交付するものであった。

小ブロでを見ると、民主党は攻め手に詰まったのか、参院予算委では、「定額交付金」には無関係な「漢字テスト」を民主党副代表だった石井一氏が議場で行ったり、戦時中、麻生家が経営していた麻生鉱業の鉱山で、連合軍捕虜や朝鮮人を強制労働させていたという不確かな案件まで飛び出していた。

立憲民主党は「勤労統計不正」問題は安倍内閣の”モリカケ”疑惑に通ずるとして、”モリカケ”問題の蒸し返しも狙っているようだが、国会は勤労統計不正問題だけではない。春には平成天皇の退位、新天皇の誕生といっ家的行事を控えており、10月には消費税の10%引き上げが予定されている。さらには4月からは外国人労働者受け入れの新制度も実施される。

歴史は繰り返すというが、ふた昔前の1999年には当時の小渕内閣が麻生内閣の「定額交付金」と同じ趣旨の「地方振興券」を交付している。経済が突然、急落して安倍内閣が新「定額交付金」構想を考えるかもしれない。要注意。国会で真剣な審議をお願いします。


ベトナム人の急増と過去の歴史

2019-01-27 03:42:28 | 2012・1・1

外国人労働者の数が昨年11月の時点で146万人に達した。過去最高の数字で、10年前の43万人に比べ約3倍の増え方だ。それを国別にみると、中国人の38万人(26.6%)、ついでベトナム人31万人(21.7%)と、この両国だけで全体の半分近くを占めている。4月からの法改正で、外国人労働者受け入れ枠が緩和されると、この傾向はさらに深まりそうだ。

なかでもベトナム人の来日数の増加は著しい。前年比31.9%という増え方だ。僕の住む東京でもコンビニ店員にベトナム人を見かけたり、町にレストランができたりしてきた。しかし、一般の日本人にとって、ベトナムは"遠い”国だ。ベトナム戦争を通じて「ベトナム」の名前は聞いたことがあっても、漠然とアジアの一国程度の知識しかない。首都ハノイをホ―チミンと混同している人さえいる。

その中でも戦争中、銃後の小国民だった僕ら世代は、当時,フランスの植民地で、仏印と呼ばれたベトナムにに日本軍が植民地政府との合意の下で進駐したこと。これによって中国の蒋介石政権への武器支援ルートが断ち切られ、日支戦争が有利に展開できたこと知っている。またサイゴン(ホーチミン)に陸軍の南方軍総司令部があったことを知っている。後日知ったことだが、一時期、石炭、コメなど日本の外国からの輸入額の半分は仏印からであった。古い話だが、四百年も前の御朱印船貿易時代には、中部ベトナムのホイアンには日本人町があったことを習ったことがる。

1990年の入国管理法の改正の頃、僕はボランテイアで、インドネシア人の就労支援活動をしたが、受け入れ先に、かって軍人としてインドネシアにいたかどうかで仕事は随分と変わった。相手国の言葉が片言でもわかり、歴史、文化に理解があれば、異文化摩擦によるトラブルはなくなる。新制度実施の一環といて、受け入れ企業に、相手国の歴史、文化、習慣などを教える講習会を義務付けたらどうだろうか。

 


「終活」 要介護1老夫婦の認定調査

2019-01-26 05:36:07 | 2012・1・1

要介護1の認定を受けている夫婦だが、認定期限が昨年暮れで切れ、昨日包括センターからケアマネージャーの女性が調査に来宅した。それぞれ二人ともマニュアルにそって手足などの身体機能、認知症かどうかのテストをうけた。この調査の結果によって、要介護の継続、程度が決まる。二人とも保育園の幼児のように、緊張してテストを受けた。

僕ら夫婦二人は6年前、僕の左膝の人工置換手術や、老妻の乳がん手術などで足腰が弱り、娘の勧めで介護1の認定を受けた。これによって、国の補助金で住んでいる家のバリアー.フリ―ができた。トイレや浴室に手すりができ二人とも大変役立っているが、今のところ、普段の日常生活は他人の手助けなくできている。しかし、重い荷物の買い物はできなくなり、同じ屋根の下に住む娘の世話になってきた。

国は在宅介護、それも三世代同居を勧めている。その意味ではわが家は理想的だが、現実には東京のような大都会では無理だ。わが家とて、介護の度合いが進み寝たきりになった場合、果たして娘の完全介護にはなりたくない。大方の老人もできれば、最期は自宅で迎えたいが、家族の世話にはなりたくないという気ちではないだろうか。

新聞のチラシに大手の有料老人ホームの入居者募集広告が入ってきた。要介護1から5まで入居可能で、入居金はゼロ、個室で月額190,265円とある。”退院、退所後の受け入れ先にお困りの方へ”をうたい文句にしている。しかし、この条件を満たし、入居できるのは恵まれた一握りの老人だけである。


インフル.ワクチン接種とがん事前検査の無料化 治療より予防

2019-01-25 05:29:01 | 2012・1・1

インフルエンザが全国的に大流行し、老人施設などでは集団感染し、死者まで出ている。僕が住む東京では65歳以上の高齢者は無料でワクチン接種ができるので、僕は早々と昨年11月、接種を済ませている。しかし、一般には、インフル.ワクチン接種は、病気治療ではないので、医療保険適用外、接種料は病院によってまちまち、一回3,000円から4,000円はするそうだ。これでは元気な現役世代の中には、わざわざ接種しにいかない。

齢(よわい)90歳近くになって、僕は病気は治療より予防が大切なことがわかり始めてきた。過去に2回、大腸がん手術をしているが、いずれも、東京都が実施している年1回の健康診断のおかげで初期発見され、ステージ1、大事に至らずに済んでいる。最後の手術から満3年過ぎた先日の検査でもCT,血液の腫瘍マーカー値は正常値であった。次回から事後チェックは年に2回で済むことになった。

半世紀前の現役時代、僕は仕事の多忙を理由に会社の健康診断を受けなかったが、考えれば無謀だった。今の若い世代は健康について利口になってきたから受診していると思うが、診断のなかに血液、CT検査は含まれているのかどうか。僕ら年寄りは後期高齢者医療保険で、1割個人負担で済むが、一般の健保では3割負担で1万円以上かかる。

思いつきの提案だが、インフルエンザ・ワクチンの子供に対する無料接種と、ある年代の成人に対するがんの血液、CT検査を義務化したらどうだろうか。


”政治”ごっこ”はもう結構 国民民主と自由の合流

2019-01-24 06:00:55 | 2012・1・1

28日からの通常国会を前に国民民主党の玉木雄一郎代表と小沢一郎代表が合、合流について大筋合意したという。実現すれば、新党派は参院では、立憲民主党を抜いて最大野党になるという。産経新聞(23日付首都圏版)は1面に3段で報じていたが、それだけの価値があるかどうかは別として、小沢一郎氏の登場は、正直いって僕にはうんざりだ。

国会は4月から実施される外国人就労問題をはじめ、難問山積、そこへきて厚労省の統計不正の問題が明るみに出た。中央官庁の行政の骨幹に関する重要問題だ。大げさにいえば、明治以降、近代国家になってから初めてのことであろう。こんな慣行が10数年にわたって行われていた。この期間には3年3か月の民主党政権時代も含まれているから、野党は一方的に政府与党を追及できない。しかし、この問題は与野党に無関係な問題である。

小沢一郎氏の名前を聞くと、僕には政治家というより、”政治ごっこ”にたけ政治屋の印象が強い。国民民主党は数の上では参院最大の野党になったが、国民に与えるイメージはどうなのだろうか。議会での変な駆け引きはうまく運ぶかもしれないが、問題は厚労省の統計不正についての真相解明と責任追及、二度と同じようなことが起こらないようにすることだ。

 

 

 

 

 

 

 


会談を重ねても解決できるのか 安倍.プーチンの二人芝居

2019-01-23 05:57:02 | 2012・1・1

モスクワ.クレムリンでの7安倍晋三総理とプーチン大統領との25回目の首脳会談の結果が気になって今朝一番(午前4時)のNHKのラジオニュースを聞いたら、トヨタとパナソニックの話で何も伝えていない。朝起きてネットでどうなったか調べたら、両首脳の会談後の共同記者会見が出ていた。かいつまんでいうと、日ロ両首脳は1956年の日ソ共同宣言を基礎に平和条約締結に向かっての話し合いをさらに加速することで一致しただけだ。これではNHKも早々と伝える価値はない。

会談では日露両国民が受け入れられれる案について、来月再びミューヘンで河野太郎外相とラバロフ外相との間で話会われるが、首脳会談前ののラバロフ外相の歴史認識,強硬発言それにロシア各地で起きている領土返還反対のデモなどからみて、プーチン大統領は果たしてこれら国内反対世論を抑えるリーダーシップがあるのだろうか。

プーチン大統領は会談は”ビジネス.ライク”だったという。詳しいことは知らないが、北方領土への日本からの投資や相互訪問は進んでいるようだ。が、一方ではロシアは北方領土での軍備増強したり、北朝鮮からの労働者を受け入れたりしているらしい。ビジネスはうまく進んでいても領土返還の雰囲気つくりではない。

2月7日は「北方領土の日」である。江戸時代、徳川幕府と露西亜帝国の提督との間に結ばれた領土協定結ばれた日である。これに基づき、わが国は国後、択捉、歯舞、色丹四島は固有の領土として一括返還を求め、「北方領土㋨日」を設定して運動を高めてきた。共同記者会見では日ソ共同宣言を基礎にしてとうたっている。しかし、国後、択捉については共同宣言には明記されていない。今年の「北方領土の日」はどうするのか。安倍.プーチンの二人芝居で終わらせたくない。


年賀はがき三等が一枚当たりました

2019-01-22 05:10:38 | 2012・1・1

亡くなった親友の夫人から寒中見舞をかね”(わが家から)届いた年賀はがきが三等お年玉記念切手シートに当たった”とのメールを頂戴した。わが家では昨年一枚も当選はがききがなく、小ブログで郵便局に文句をつけたのだが、今年は83枚頂戴した年賀はがきのうち一枚が当選した。それでも百枚に一本という確率から見れば少ない感じがするのだが。皆様のお宅ではどうですか。

今年は現在のお年玉付記念はがきが発足した昭和24年から70年だとのこと。24年といえば、ラジオから戦災孤児を扱ったドラマ「鐘の鳴る丘」のとんがり帽子の歌が流れていたころだ。調べてみると、この第一回の特等賞品は家庭用ミシン、一等洋服地、二等学童用グローブ、三等学童用こーもり傘とあった。まだまだ戦後の物のない時代である。今年はどうだっとか、改めて調べたら一等は、ロボコン、ドローン、現金30万円などでだった。

たまたま、この草稿をベッドで練っていたら、NHKラジオ深夜便で川田正子の歌うとんがり帽子の歌がイヤホーンから聞こえてきた。いま考えると、この時代は戦争が終わり、平和は訪れたが、日本全体が貧しく、いとおしい時代であった。今は違う。すべてに物のあふれる時代だ。このところ、毎年年賀はがき発売枚数が減ってきているとのこと。賞品で人を釣る時代ではなくなってきた。郵便局も一考を要する時代に来ている。