昨日も80歳半ばをすぎた老人、とくにすることもなく半日、テレビ国会中継を見て暮らした。昨日は安倍晋三総理の施政演説を受けての野党二党の代表質問であった。質問に立ったのは「立憲民主党無所属フォーラム」の枝野幸男代表と「国民民主党無所属クラブ」玉木雄一郎代表だったが、結論からいって、質問は総花的で老人の僕の目にさえ、迫力にかけて映った。以下はその雑感。
枝野代表は演説中口癖の”まっとう”という言葉を僕が数えただけでも3回も使った。広辞苑によると、「真っ当」もっともであるこという意と、「マットウ」(全う)の音便と二つある。枝野代表はどちらの意で使っているのか。僕には7年前、東日本大震災直後、菅直人内閣の官房長官だった時の、大本営的な”まっとう”発表が想い出されれてならない
次期選挙で共闘を呼び掛けているせいか、玉木代表の演説は、失礼だが”同じ穴のムジナ”、あまり枝野代表と代わり映えしなかったが、一つだけ安倍総理が施政演説で「韓国」をスルーした問題を取り上げていた。しかし、これは野党代表としてふさわしい質問だろうか。マスコミの評論家の質問だ。
老眼鏡なのだろうか、安倍総理の眼鏡かけ姿を初めて見た。統計不正問題は行政の根幹を揺るがす大問題である。間違いなく国政に弛みが出てきている。総理みずから、細かいことにまで配慮してもらいたい。そのためには老眼鏡も必要だ。