3月1日は日本統治下の朝鮮半島で独立運動が勃発した日「三一節」として韓国では国の祝日であるが、今年はその百周年記念日に当たるとして文在寅大統領が、わざわざ、独立活動家の一人であった金九記念館で異例の閣議を開き”親日を清算し独立運動にしっかり、礼を尽くすべきだ。民族の精気を正しく取り直し、正義ある国にするにはこれが始まりだ”と国民に訴えた。随分とおかしな話だ。韓国はこれまで親日国家であったのか。独立運動に礼をつくしてこなかったのか。
戦争を挟んで異なる歴史観で教育を受けた僕らの世代は残念ながら、わが国統治下の朝鮮半島の歴史に精通していない。3月1日運動についてもただ漠然と知っているだけなので、改めてネットで調べてみたら、ウイキペディアには”(真相については)複数の問題がある”としてさらなる情報の提供を求めていた。
韓国では文在寅が大統領に就任して以来急速に反日機運が高まってきた。最終的、不可逆的解決を見た慰安婦問題がむし返され、徴用工への賠償最高裁判決、さらには国会議長の天皇陛下に滞在謝罪要求発言などなど。ジュネーブの国連人権委員会では、3月1日を見計らったように外務大臣が慰安婦問題を議題にまたぞろ持ち出してきた。
日韓両国は1965年の基本条約で戦前の併合時代の協定についても無効化が確認されおり、付帯条約として無償3億ドル、有償億ドルもの経済援助をしている。以来、韓国の歴代政権は温度の差はあれ、未来志向の関係にあった。文在寅政権は、これを清算しようというのだ。3月1日を前にして、外務省が日本人渡航者に対して注意するよう呼びかけたのは当然だ。