JOC(日本オリンピック委員会)が来年の五輪開催地、北京の大気汚染調
査(今年8月実施)を公表した。人体に影響する汚染度を1から5の段階にわ
け調査したところ、予想外に数値は高く、選手が日常生活する選手村が4、
開会式場や天安門が4から4・5であった。JOCでは、この結果に基づき、参
加選手は開会中うがいを励行し、屋外ではマスクを着用するよう奨めるとい
う。開催まであと一年、こんな状況下で開催は果たして大丈夫なのか。
北京の大気汚染はすでに世界各国でも指摘されている。ドイツの週刊誌の
報道では、汚染度は世界基準の二倍を越えており、屋外競技での世界記録
樹立は不可能、それどころか選手の健康さえ損なう危険もあるという。IOC
(国際オリンピック委員会)のログ会長は”状況によっては、屋外競技は延期
すべきだ”とさえ発言している。
年率8%を越える経済成長のひずみとして深刻な公害が発生、年間に40万
人の命が失われている、という報道もある。プレ五輪に際し中国の五輪関係
者は、汚染対策として実験的に大掛かりな交通規制を実施し、本大会には無
公害なレンタルサイクル50万台を輸送用に準備するようだ。
北京五輪の一か月前に北海道洞爺湖サミットが開かれる。主要テーマは地球
環境問題である。政治とスポーツとは別であり、サミットで討議する問題では
ないが、こと世界のアスレートの健康に関する問題である。事故があってから
では遅すぎる。マラソン競技の参加は再考したほうがよい。
査(今年8月実施)を公表した。人体に影響する汚染度を1から5の段階にわ
け調査したところ、予想外に数値は高く、選手が日常生活する選手村が4、
開会式場や天安門が4から4・5であった。JOCでは、この結果に基づき、参
加選手は開会中うがいを励行し、屋外ではマスクを着用するよう奨めるとい
う。開催まであと一年、こんな状況下で開催は果たして大丈夫なのか。
北京の大気汚染はすでに世界各国でも指摘されている。ドイツの週刊誌の
報道では、汚染度は世界基準の二倍を越えており、屋外競技での世界記録
樹立は不可能、それどころか選手の健康さえ損なう危険もあるという。IOC
(国際オリンピック委員会)のログ会長は”状況によっては、屋外競技は延期
すべきだ”とさえ発言している。
年率8%を越える経済成長のひずみとして深刻な公害が発生、年間に40万
人の命が失われている、という報道もある。プレ五輪に際し中国の五輪関係
者は、汚染対策として実験的に大掛かりな交通規制を実施し、本大会には無
公害なレンタルサイクル50万台を輸送用に準備するようだ。
北京五輪の一か月前に北海道洞爺湖サミットが開かれる。主要テーマは地球
環境問題である。政治とスポーツとは別であり、サミットで討議する問題では
ないが、こと世界のアスレートの健康に関する問題である。事故があってから
では遅すぎる。マラソン競技の参加は再考したほうがよい。